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アイアンのインパクトイメージはゆるやか軌道で“ちょっとダウンブロー”|目澤秀憲のゴルフ再構築レッスンVol.4

脱!万年アベレージゴルファー「ゴルフ リビルド レッスン」

2020/11/25 ゴルフサプリ編集部

ショットするときに大事なことは、「インパクトゾーンのクラブの動きをイメージすること」と、目澤秀憲コーチ。前号の「ドライバー」に続き、今号はアイアン。方向性を損なわないためのインパクトのポイントとは。

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目澤秀憲
めざわ・ひでのり。1991年2月17日生まれ。東京都出身。大学卒業後渡米し、日本に数名しかいない、アメリカのレッスンプロの資格TPI(TitlistPerformanceInstitute)レベル3を取得。河本結のコーチを務める傍ら、アマチュアにもレッスンをしている。日本大学卒業。2021年4月に開催されたマスターズで松山英樹がアジア人初となるマスターズチャンピオンになった際も、サポートメンバーとして松山を支えた。

ナビゲーター
坪井ミサト
つぼい・みさと。1996年10月30日生まれ。奈良県出身。小学生から野球を始める。球速最高107キロ(ミズノ『MAQ』測定)。フィットネスインストラクターの資格を取得。フルマラソン4時間09分の記録ももつアスリート女子。ゴルフは2020年春から始めたばかり。

上から叩くイメージはミスのもと最下点の少し前でインパクト

坪井 前号、ドライバーのインパクトイメージは、“ちょっとアッパーブロー”が正解とおっしゃいましたが、ドライバーとアイアンではインパクトイメージは違うのでしょうか?

目澤 もちろん違います。飛距離重視でティアップして打つドライバーに対し、アイアンは方向性重視。しかも地面から打ちますからね。最下点より少し前でインパクトできると、プロたちみたいな理想のアイアンショットが打てます。イメージは“ちょっとダウンブロー”が正解です。“ちょっと”というのは“ゆるやか”とも言えます。上から叩くのではなく、ボールの右側を打つイメージです。

坪井 たしかにダウンブローと聞くと、ボールを上から押し込むイメージをしてしまいます。

目澤 そうなんです。実際、上から打つイメージを持ちすぎて、ダウンスイングで上半身を被せてしまい、上から叩いてしまう方を多く見ます。反対に、ボールを上げようとしすぎて、アッパーになっている人も少なくない。いずれも効率が悪くなるし、ミスにもつながります。

坪井 ちなみに、インパクトゾーンの軌道はどうですか?ドライバーと同じく、プレーンが少し右を向いてフェースはプレーンと正対するのが正解でしょうか。

アイアンの正しいインパクトイメージ

スイングの最下点の少し手前で当たる“ちょっとダウンブロー”が正解

ドライバーのインパクトイメージは、スイングプレーンの円の最下点のちょっと先、クラブが最も走るポイントでヒットする“ちょっとアッパーブロー”だが、アイアンは最下点の少し手前でヒットさせる“ちょっとダウンブロー”が理想です。

最下点の手前、ボールが地面に着く前にヒットすることで、芝や砂などの影響を受けづらくなります。そして、適正なロフトでボールをとらえ、ギア効果が働きます。

軌道はドライバーと同じように、フェースはターゲットを向き、プレーンは少しだけターゲットより右に振り出すイメージです。

アイアンの入射角

ゆるやかな円を描きながら、プレーンの最下点の少し手前でボールの少し右上からヒット。入射角は-3度±1度くらいが理想。

アイアンの軌道

インサイドアウト軌道でターゲットに対して若干右に打ち出すイメージをもつと、ストレートな理想の球筋で打てる。
アドレスではボール位置は中寄りにして自然に構える(左)。切り返し以降、下半身→上体→クラブという動きの時間差があるため、インパクトではアドレス時より少しロフトが立ち、ハンドファーストになるのが理想(右)。

ドライバーの場合

ドライバーは最下点より先、ヘッドが上昇していく中でヒットすると最もエネルギー効率がよくなる。
ドライバーもアイアンもインパクトゾーンでの軌道は、インサイドアウト。写真のようにターゲットより右に振り出すイメージでちょうどいい。

アベレージにありがちなBADインパクトはこれ!

〝ダウンブロー〟を意識しすぎて上から叩く

ダウンブローのイメージを過大に持ちすぎて、入射角が極端に鋭角になる人は多い。そういう人はダフりやすく、切り返し以降で上体が先行しすぎてインパクトで詰まり、フォローで左ヒジが引けている。

上から打つ意識が強いと、上体の動きが先行し、だいぶ手前でインパクトを迎えてしまう。“ちょっとダウンブロー”ではなく、かなりダウンブローだ。
軌道はアウトサイドインになり、引っかけたり、それを恐れてシャンクが出たりしてしまい、残念な結果に。

ボールを上げたい気持ちが強くてアッパーになる

球を上げたい気持ちが強かったり、ボールをクリーンに打とうとすると、アッパー軌道になりがちで、インパクト前に上体が伸び上がるのが特徴。右肩が下がり、ダフリもトップも出やすくなる。

最下点より先で当たる、ドライバーレベルのアッパー軌道になると、スピンが増えて、飛距離が大きくダウン。ダフリやトップのミスも出やすい。
フェースが開いて当たりやすくなるため、プッシュアウトやテンプラ、シャンクなど、あらゆるミスが出る。

(タイプ別練習法)ゆるやかな“ちょっとダウンブロー”を作ろう

ダウンブローすぎる人の練習法

手前から、ゆるやかに入るイメージを体得しよう!
①右手と左手を離し、スプリットハンドで構える。通常時より右肩は左肩より下がる。ボール位置は若干、右足寄りにする。
②右ヒジがカラダに近い状態をキープしながらバックスイング。小さい動きでいい。トップでは左手を伸ばす。
③右サイドが低くなるため、入射角が鋭角になりにくく、ゆるやかなダウンブローでインパクトできる。
④弾道が低めになり、ドロー系の球が出ればOK。

アッパーになりがちな人の練習法

上体が左サイドを覆うような動きがわかればダウンブローできる
①ボールを通常よりも少し左に置き、前傾を深めにしてアドレスする。
②大きめにパックスイングし、トップでは腹を引っ込める。
③ダウンスイングでは、ためらわずに上体を突っ込ませるようなイメージで、ボールを包みこむような動きを入れながら打つ。マットを叩くような感じでいい。
④フォローでは右肩が被り、手は低めに出るので、球は低め。はじめはゴロでもいい。

坪井ミサトのゴルフ成長日記④

初めてのコース体験、楽しかったです!

8月、初めてゴルフ場の練習場で球を打ちました!屋外で打つのが、あんなに楽しいなんて!やっぱり、実際にボールが飛んでいく様子を見られるのはいいですね。でも、ドライバーの飛距離は150ヤード……飛ぶほうだとは言われましたが、もっと飛ばしたいです!アイアンは飛距離差が、ほぼ出ず……。もっと練習、頑張ります!

協力/ドゥワンゴルフアカデミー

GOLF TODAY本誌 No.581 176〜179ページより


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