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「いまどきツアーをデータ斬り!」国内外のゴルフツアーをあらゆるデータで一刀両断 Vol.77

2021/05/09 ゴルフサプリ 編集部

フジサンケイレディスで稲見萌寧が今シーズン5勝目を挙げた。今年だけなら8戦4勝という圧倒的な成績である。強さの源はどこにあるのか、データから分析した。

稲見8戦4勝。強さの源がデータ分析でわかった!

ツアーフル参戦1年目の昨シーズン(2019年)、稲見は初優勝を飾って賞金ランキング13位と好スタートを切った。中でも注目を集めたのはパーオン率の高さだ。記録した78.2079%はシーズン1位だっただけでなく女子ツアー歴代最高の数字だったのだ。

そんな稲見の今季パーオン率は73.8230%(今季のデータはフジサンケイレディス終了時のもの)で部門2位。昨季よりもかなり落ちている。それでいてシーズン5勝を挙げて、平均ストロークは昨季の70.9805(7位)から70.4218(2位)と躍進している。なぜか?

要因として挙げたいのがリカバリー率(パーオンを逃したホールでスコアを落とさない確率)の大幅な向上である。昨季の63.8158%(14位)から71.5827%で部門1位へとジャンプアップしているのである。

パーブレーク率(バーディやイーグルを取る確率)は昨季が19.1398%(11位)で今季は19.0207%(9位)と微減している。今年の8試合に限っても20.2765%だから、劇的に良化したわけではない。つまり、絶好調の要因はバーディをたくさん取れるようになったからではなく、ボギーが減ったから。これはゲームの組み立てが非常によくなった結果だと推測できる。

ゲーム運びのうまさはダブルボギーの少なさにも表れている。今季のダブルボギー(かそれより悪いスコア)は4個で、ダブルボギー率は0.3766%。これは部門1位である。今年に限ればダブルボギーがたった1個でダブルボギー率は0.2137%にまで下がる。無駄なミスを最小限に食い止めている証拠だ。

シーズンはまだ折り返し前。この勢いなら2003年に不動裕理が打ち立てたシーズン10勝の大記録を塗り替える可能性もありそうだ。

稲見萌寧の部門別データ比較

データ 2019年 2020〜21年
獲得賞金 7187万3338円(13位) 1億188万8216円(3位)
平均ストローク 70.9805(7位) 70.4218(2位)
平均パット数 1.8312(43位) 1.7867(7位)
パーオン率 78.2079%(1位) 73.8230%(2位)
パーセーブ率 87.4552%(6位) 89.9247%(1位)
リカバリー率 63.8158%(14位) 71.5827%(1位)
パーブレーク率 19.1398%(11位) 19.0207%(9位)
ダブルボギー率 0.8602%(11位) 0.3766%(1位)

※フジサンケイレディス終了時


文・宮井善一
1965年生まれ。和歌山県出身。スポーツニッポン新聞社でゴルフ記者を8年間務め、2004年にフリーのゴルフライターとして独立。ゴルフ誌などに執筆のほか日本プロゴルフ殿堂オフィシャルライターとして活動している。元世界ゴルフ殿堂選考委員。

撮影トーナメント/
2021明治安田生命レディスヨコハマタイヤゴルフトーナメント
撮影/中野義昌



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