1ヤードは0.9144メートル|計算式や換算方法の簡単な覚え方
日本のゴルフコースでは、グリーンまでの距離はメートルではなくて、ヤードで表示されています。メートルなら距離の感覚がつかめるのですが、慣れないヤードでは距離感がつかめないのでクラブ選びにまごつきます。
記事では、ヤードからメートルへの計算式と簡単な換算方法に加えて、ヤード表示が世界共通でない理由やゴルフコースでの距離の測定方法までを説明します。コースの戦略作りやラウンドでの話題に役立ててくださいね。
ゴルフの1ヤードは何メートル?
日本のゴルフ場では距離を測定する単位として「ヤード(yd)」を使用します。ゴルフの1ヤードはメートル換算で0.9144メートルです。たとえば、10ヤードの場合は、9.144メートルとなります。
アメリカ、イギリス、日本などは、ゴルフの距離を測定する単位としてヤードを使用。一方でメートルを使用する国も少なくありません。
- ヤードからメートルへの計算式・換算方法の覚え方
- 例題:100ヤード・200ヤード・300ヤードは何メートル?
- ヤードからメートルへの換算表
ヤードからメートルへの計算式・換算方法の覚え方
ヤードからメートルへの計算式は、1ヤードが0.9144メートルに相当するので次のようになります。
計算式:メートル(m)=ヤード(yd)× 0.9144
ヤードの数字に0.9144を掛けると、メートルに換算できます。ゴルフコースで暗算しにくければ、表示のヤード数に0.9掛けすればおよそのメートルが計算できます。
例題:100ヤード・200ヤード・300ヤードは何メートル?
例題を計算式に当てはめて答えをみつけてみましょう。
- 100ヤード×0.9144=91.44メートル
- 200ヤード×0.9144=182.88メートル
- 300ヤード×0.9144=274.32メートル
- 100ヤードは91.44メートル
- 200ヤードは182.88メートル
- 300ヤードは272.32メートル
ヤードからメートル・センチへの換算表
下記は、1ヤードから1000ヤードまでのメートル・センチ換算表です。お伝えしたように、ヤードの数字に0.9144を掛けた数字がメートルの距離になります。
ヤード(y) | メートル(m) | センチメートル(cm) |
---|---|---|
1ヤード | 0.9144メートル | 91.44センチメートル |
10ヤード | 9.144メートル | 914.4センチメートル |
30ヤード | 45.72メートル | 4572センチメートル |
100ヤード | 91.44メートル | 9144センチメートル |
200ヤード | 182.88メートル | 18288センチメートル |
300ヤード | 274.32メートル | 27432センチメートル |
400ヤード | 365.76メートル | 36576センチメートル |
500ヤード | 457.2メートル | 45720センチメートル |
600ヤード | 548.64メートル | 54864センチメートル |
700ヤード | 640.08メートル | 64008センチメートル |
800ヤード | 731.52メートル | 73152センチメートル |
900ヤード | 822.96メートル | 82296センチメートル |
1000ヤード | 914.4メートル | 91440センチメートル |
実はゴルフの「ヤード」は世界共通ではない
ゴルフの「ヤード」は世界共通ではありません。ゴルフの距離単位にメートルを使う国もあります。ヤードが使われる理由や、世界共通ではない歴史的背景などを紹介します。
- ゴルフの距離単位でヤードが使用されている理由
- ヤードを使用するのはアメリカやイギリス、日本など少数
- 日本国内のゴルフでもメートルを使用していた時期があった
ゴルフの距離単位でヤードが使用されている理由
ゴルフの距離単位でヤードが使用されている理由は、ゴルフ発祥の地がイギリスだからです。イギリスでは距離の単位にメートルではなく「ヤード・ポンド法」のヤードを使っていたので、ゴルフの距離単位もヤードになったのです。
ゴルフ競技はイギリスからアメリカに渡って発展しますが、アメリカも距離の単位に「ヤード・ポンド法」を使っていました。ゴルフ発祥の国とゴルフ大国が距離の単位にヤード・ポンド法を使ったことが、ゴルフにヤードが使用されている理由です。
ヤードを使用するのはアメリカやイギリス、日本など少数
ゴルフにヤードを使用しているのはアメリカやイギリス、日本など少数派です。1875年に長さの単位を世界共通にするために「メートル条約」が締結され、ほとんどの国はゴルフにメートルを採用しました。
一方、イギリス、アメリカは伝統的に使い慣れたヤードを継続しました。また、日本はメートルを採用したにもかかわらずゴルフではヤードを使ったのです。日本最初のゴルフ場「神戸ゴルフ倶楽部」が1903年にイギリスの貿易商人によって作られたことで、ヤード表示になったとされています。
日本国内のゴルフでもメートルを使用していた時期があった
日本でもゴルフでメートルを使用していた時期があります。1970 年代後半から1980年代の始めの数年間、通産省(現・経済産業省)の勧告によって、「商行為にかかわる」ゴルフの距離表示はヤードからメートルに変更されました。
その後、ヤードに慣れていたクラブメンバーやプロゴルファーの不満の声、ゴルフ先輩国であるイギリスとアメリカがヤード表示を続けたことなどが理由で、わずか数年間でメートルはヤードに戻されました。
日本国内のゴルフではグリーン上のみメートルを使用する
日本のゴルフではグリーン上での距離はヤードではなくメートルやセンチメートルを使っています。「カップまで1メートル50センチ」という表現が「カップまで1.7ヤード」ではパットの距離感がつかめないのが理由です。
グリーン上は距離が短いので、メートルやセンチメートルを使うことになりました。イギリスやアメリカではパットの距離にヤードよりも単位の小さいフィートを使います。フィートは日本ではヤードよりもさらになじみの薄い単位なので、使われていません。
ゴルフ場におけるヤード(距離)の測定方法
ゴルフコースにはグリーンまでの距離を示す杭や樹木があります。また、カートにナビゲーションが付いているとカートからグリーンまでの距離が表示されます。しかし、カップの位置は毎日変わるのと、カートからではなく自分の位置からの距離は自分で計算しなければなりません。
距離を正確に知る便利な方法として、GPSナビとレーザー距離計があります。GPSナビは衛星からの電波を受信して現在地とグリーンのピンまでの距離を表示するシステム。ホール全体の状況が見れるタイプや、バンカー・池などを越える距離まで表示する機種もあります。
レーザー距離計は、ピンや対象物にレーザーを照射して距離を実測します。目的物までの距離だけでなく、打ち上げや打ち下ろしを計算して打つべき距離を教えてくれる賢い製品も発売されています。
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ゴルフのヤード・メートルについて改めておさらい
ゴルフの距離単位であるヤードとメートルについての換算方法や、歴史などを紹介しました。ヤード方式ではなく、メートル方式を採用している国も少なくありません。日本ではグリーンまでの距離はヤード、グリーン上ではメートルが使われています。
セルフやカートでラウンドするプレーヤーが増えています。キャデイに頼らず、コース戦略も自分で組み立てる時代です。記事を参考にして、コース攻略に役立ててくださいね。