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吉本舞のすごくタメになる上達の近道 9ドリル

練習場で使える上達必須の71ドリル PART-4

2021/09/21 ゴルフサプリ編集部

吉本舞のすごくタメになる上達の近道 9ドリル

ゴルフがあっという間にうまくなれるコツをわかりやすくレッスンするシリーズ。初心者の人にもスランプの人にもよく効く上達への近道をレクチャー!!

GOLF TODAY本誌 No.591 42〜47ページより

ドリル28|「ボール叩きつけ」で、正しいリリースを知る!

ドリル28|「ボール叩きつけ」で、正しいリリースを知る!

腕を「真下に下ろす」理想の動きがよくわかる!

スイングを安定させるには「正しいリリース」を覚えることが不可欠ですが、この動きをマスターできるのがボール投げドリルです。テニスボールなどを使い、地面に置いたボールよりも右側に向かって思いきり投げつけましょう。それだけで右腕が自然と目標方向へ振り抜かれるのがわかるはず。ボールを目標に投げる意識だと、体が開きやすくパワー効率がよくないスイングになってしまうので要注意です。

地面に置いたボールよりも右側に向かって思いきり投げると、右腕は目標方向へと振り抜かれる。
地面に置いたボールよりも右側に向かって思いきり投げると、右腕は目標方向へと振り抜かれる。

ドリル29|「クッション叩き」で理想のインパクトを手に入れる!!

ドリル29|「クッション叩き」で理想のインパクトを手に入れる!!

もっとも自然な本来の動きを取り戻せる。

もっとも自然で理想的なインパクトの形を覚えるのにオススメなのが「クッション叩き」です。右手でクラブヘッド側を持って叩いてください。イメージは布団叩きで、これなら指先で握って持ち、手首やヒジなど関節を柔らかく使って叩けるはずです。だれでもコックが自然と入り、インパクトで一気にリリースでき、初心者でもベテランのゴルファーでもほとんど同じような動きができるようになります。

布団叩きのイメージで振れば、ダウンスイングの自然なタメとリリースのタイミングもすぐにつかめる。
布団叩きのイメージで振れば、ダウンスイングの自然なタメとリリースのタイミングもすぐにつかめる。

ドリル30|「テニスボール打ち」で、ヘッドを加速して打つ感覚を養う!

ドリル30|「テニスボール打ち」で、ヘッドを加速して打つ感覚を養う!
テニスボールの代わりにゴムボールでもOK。
クラブは7、8番アイアンが最適。ボールに丁寧に当てようと考えず、ボールをしっかり撃ち抜くことを第一に考える。
クラブは7、8番アイアンが最適。ボールに丁寧に当てようと考えず、ボールをしっかり撃ち抜くことを第一に考える。

安心感があるから合わせる動きを解消できる。

ヘッドがきちんとボールに当たらないと悩んでいる人には、ゴルフボールの代わりにテニスボールを使って練習するのがオススメです。クラブは7、8番アイアンが◎。ボールはティアップして打ちます。ゴルフボールよりも大きいですし、ティアップしている安心感もあり、インパクトで合わせることなくしっかりと加速させて振り抜けるはず。インドア練習場でないとなかなかできませんが、効果絶大です。

小さいゴルフボールを小さいフェース面にきちんと当てようと思うと、ボールに合わせるような動きになる。
小さいゴルフボールを小さいフェース面にきちんと当てようと思うと、ボールに合わせるような動きになる。

ドリル31|「フォロードリル」で、自分にマッチしたトップを知る!!

アドレスの位置からだと難しいけれど、フォロー側に出して戻す勢いで上げることで自然とクラブが正しいポジションに上がっていく。
アドレスの位置からだと難しいけれど、フォロー側に出して戻す勢いで上げることで自然とクラブが正しいポジションに上がっていく。

クラブが進もうとする動きに任せて自然体で振れる。

トップの位置がいまいち決まらないという人は、フォロードリルがオススメです。アドレスの姿勢からクラブをいったんフォロー方向に振り出して止め、そこからバックスイングする練習です。アドレスの姿勢からの始動は難しくても、フォローの位置からスタートすればトップの位置へとスムーズにクラブが上がっていくはず。この気持ちよく上がっていく位置をつかめば、自分にあったトップがわかります。

クラブの動きを妨げなければトップへと気持ちよく上がっていき、インパクトゾーンの軌道も安定する。
クラブの動きを妨げなければトップへと気持ちよく上がっていき、インパクトゾーンの軌道も安定する。
フォロースルーからスイングをスタートすればバックスイングの悩みを簡単に解消できる!
フォロースルーからスイングをスタートすればバックスイングの悩みを簡単に解消できる!

ドリル32|「グルグル回しドリル」で、ベストな「握り圧」をつかむ!

クラブを胸の前で持ってグルグル回す。自分からみてスイングと同じ方向の「右回り」に動かすことがポイント。
クラブを胸の前で持ってグルグル回す。自分からみてスイングと同じ方向の「右回り」に動かすことがポイント。

クラブの動きを妨げない握り加減がよくわかる。

グリップは体とクラブをつなぐ唯一の接点です。その形ももちろん重要ですが、もっとも大切なのはクラブの自由度を奪わない最適な握り加減。直立の姿勢でクラブを持ち、体の前でグルグル回しましょう。ポイントは両手を柔らかく使って、クラブの遠心力を感じながら振ること。いかに手首を稼働させるか、柔軟に使えるようにするかが大事。このときのグリッププレッシャーを体感してください。

右手は中指と薬指を巻きつけるように握る(左)。手のヒラで握ると力が入りすぎるからダメ(右)。
右手は中指と薬指を巻きつけるように握る(左)。手のヒラで握ると力が入りすぎるからダメ(右)。

ドリル33|「往復素振り」で、クラブヘッドの正しい通り道を叩き込む!

ドリル33|「往復素振り」で、クラブヘッドの正しい通り道を叩き込む!

自然とコックもリリースもスムーズで、左右対称のスイングに。

往復素振りとはトップとフィニッシュの間を連続して振る練習です。通常のアドレスからトップの位置まで振り上げてフィニッシュまで振り抜いたら、そこから切り返してまたトップへ上げていきます。繰り返すと自然と左右対称のスイングで体がスムーズに動くようになるうえ、スイング軸も保ちやすい。バックスイングのコックも自然にできてリリースのタイミングもつかめる、いいことづくめの練習です。

きつけるように握る(左)。手のヒラで握ると力が入りすぎるからダメ(右)。
きつけるように握る(左)。手のヒラで握ると力が入りすぎるからダメ(右)。
コースプレーでもショット前に往復素振りを数回やっておくだけでミス防止の効果が高い。
コースプレーでもショット前に往復素振りを数回やっておくだけでミス防止の効果が高い。

ドリル34|「鞘抜きドリル」で、最適なダウンブローを手に入れる!!

背中に背負った鞘にクラブを収めるようなイメージで、トップで一旦静止。そこからダウンスイングすると手元が先行しダウンブローの形に。
背中に背負った鞘にクラブを収めるようなイメージで、トップで一旦静止。そこからダウンスイングすると手元が先行しダウンブローの形に。

手元が先行して自動的にハンドファーストの形ができる。

憧れのダウンブローが身につくとっておきドリルがこの鞘抜きドリルです。トップまで上げたらそこでいったん静止して、シャフトを右肩の上に乗せます。背中に刀の鞘を背負っていて、鞘にクラブを収めるイメージが◎。そしてそこからダウンスイング。通常のトップよりもクラブヘッドの位置がかなり後ろになるぶんダウンで大きなタメが生まれ、手元を先行させてダウンブローに下ろせるようになります。

7~8番アイアンを持ち通常のアドレスからバックスイング。鞘からクラブを抜いて振り下ろす感覚で振ろう。
7~8番アイアンを持ち通常のアドレスからバックスイング。鞘からクラブを抜いて振り下ろす感覚で振ろう。

ドリル35|「犬の散歩ドリル」で、ハンドファーストのコツを体感!!

ドリル35|「犬の散歩ドリル」で、ハンドファーストのコツを体感!!

クラブヘッドが遅れて動く感覚を体感できる。

犬の散歩ドリルはクラブの正しい使い方をつかむのに有効な練習で、ヘッドを飼い犬、シャフトをリードとして、犬を引っ張ってあげるように動かします。まず手元から動かしてテークバックし、ヘッドが右に移動したら今度は切り返して犬を左側へ導いてあげるイメージで手元を目標側にもっていきます。ヘッドが遅れて戻ってきますから、インパクトエリアで勝手にハンドファーストの形が作られることがわかるはず!ヘッドを芝の上で軽くひきづりながら往復スイングを繰り返しましょう。ハンドファーストの形を作ることができればフェースが自動的にターンすることも感じてください。

ドリル36|「マットクラブ押し当てドリル」でインパクトの形を覚える!

ドリル36|「マットクラブ押し当てドリル」でインパクトの形を覚える!

①練習場のマットの端の段差を使って行おう。端にクラブフェースを押し当ててアドレスの姿勢を作ってからスタート。
②フェース面を強く押せば腰が左に回り、体重は左足に乗るはず。自然にハンドファーストの形が作られる。

左足体重&ハンドファーストの基本形を正しくつかめる。

インパクトは一瞬ですから、コントロールするのはほぼ不可能。でも理想形を正しく理解することは重要です。基本原則は左足体重とハンドファーストの2つで、この形を体現するには練習場のマットの端を利用するのがオススメです。マットの端にフェース面を押し当ててアドレスの姿勢からフェースを真っすぐ押します。アドレスでは体重が左右均等でも、強く押そうと思えば勝手に体重が左足に乗り、両手の位置は少し目標側となりハンドファーストの形が作れます。これがパワーを効率よく球に伝えられる体勢です。

右足体重のままでは強く押せない。実際のスイングではこんなインパクトになっている人が多い。
右足体重のままでは強く押せない。実際のスイングではこんなインパクトになっている人が多い。
インパクトの理想形はハンドファーストと左足体重(左)。右足体重では手元が右モモ前になりハンドレートになってしまう(右)。
インパクトの理想形はハンドファーストと左足体重(左)。右足体重では手元が右モモ前になりハンドレートになってしまう(右)。
芝の上でクラブをヘッドを軽く引きずってみよう。手元を常に先行させることが大切なポイント。
芝の上でクラブをヘッドを軽く引きずってみよう。手元を常に先行させることが大切なポイント。

レッスン

吉本 舞

吉本 舞よしもと・まい
1990年7月25日生まれ、佐賀県出身。USLPGATeaching&clubprofessionの資格を取得。ゴルフの楽しさを多くの人に伝えたいと、敏腕カリスマコーチ森守洋に師事。現在は東京ゴルフスタジオ(三鷹市)で多くのアマチュアをレッスン。一人一人の悩みに寄り添った丁寧でわかりやすい指導で大人気。instagramではゴルフレッスンやゴルフウェアコディネートなど更新中。

取材協力/ 北の杜カントリークラブ、サザンヤードカントリークラブ、昭和の森ゴルフコース、太平洋クラブ御殿場コース、長坂ゴルフ練習場、船橋カントリークラブ、武蔵丘ゴルフコース


練習場で使える上達必須の71ドリル

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