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広瀬祥代の悪いクセを直す!ミス一発解消 5ドリル

練習場で使える上達必須の71ドリル PART-7

2021/09/29 ゴルフサプリ編集部

広瀬祥代の悪いクセを直す!ミス一発解消 5ドリル

芹澤信雄率いる『チームセリザワゴルフアカデミー』の紅一点ティーチングプロがわかりやすくレッスン!ミスに原因に応じた対策法が明確になって悩みを一発解消、長年のクセを直したい人にも!!

GOLF TODAY本誌 No.591 60〜64ページより

ドリル53|トップで「いったん止めて沈み込み」で、“右に体重が残るミス”を抑える

ドリル53|トップで「いったん止めて沈み込み」で、“右に体重が残るミス”を抑える

①アドレスからトップまでは通常のスイングでOK。バックスイングでは胸を右に90度回して上体を捻転させることが大事。
②トップにクラブを上げたら、両ヒザを曲げて沈み込みいったんストップ。ここから切り返せばしっかり左へ体重移動でき、パターを十分に伝えられる。

重心が下がって下半身の踏ん張りが生まれしっかり体重移動できる。

「右に体重が残るミス」でドライバーが飛ばないと悩む人は、下半身の力をうまく使えていないケースが多いもの。体重が中途半端に右足へ乗った状態で切り返すと、左足に移動することができず右に体重が残って力を伝えられないのです。そこでトップへクラブを上げたら、ヒザを曲げて沈み込みいったん止めてみてください。重心が下がって下半身の踏ん張りを感じられまず。この状態から切り返せば「間」ができて打ち急ぐことなくタイミングが整ううえ、しっかり左に体重が移動しヒネリ戻しの力を効率よく伝えられます。

トップで沈み込むことで、下半身の踏ん張りを感じつつ、しっかりと「間」をとることができてタイミングも整う。
トップで沈み込むことで、下半身の踏ん張りを感じつつ、しっかりと「間」をとることができてタイミングも整う。

ドリル54|「右手クロスバックスイング」で、“プルスライスのミス”を修正

左手を上にして両手首を交差し、バックスイング。右ヒジを左ヒジよりも低く保つことができれば左肩がスムーズに回り、トップの位置も安定してくる。
左手を上にして両手首を交差し、バックスイング。右ヒジを左ヒジよりも低く保つことができれば左肩がスムーズに回り、トップの位置も安定してくる。

「右ヒジ下」を保てるから、インからクラブが下りる

「プルスライス」のミスが出る人は、上体が突っこんでアウトサイドインの軌道になっているのが大半。多くは手上げが原因でここを直さないと軌道も直りません。手上げを直すには、左手が上になるように両手首をクロスさせてバックスイングするドリルが有効。こうして右ヒジを左ヒジよりも低い位置に保てば、インサイドから適正角度でクラブが下りてきてスライスを修正できます。

「右ヒジ下」を保てるから、インからクラブが下りる。

①手だけでクラブを上げると捻転が不足し、ダウンで右肩が前に出てカット軌道になってしまう。
②右ヒジが低いトップができれば、結果としてインサイドから適正角度でクラブが下りてきてスライスを解消できる。

ドリル55|「ビュンビュン素振り」で、“方向のバラツキ”を解消

スイングの大きさは左腕と右腕がそれぞれ水平になる振り幅。ビュンビュン音が出るくらいに速いスピードで繰り返そう。
スイングの大きさは左腕と右腕がそれぞれ水平になる振り幅。ビュンビュン音が出るくらいに速いスピードで繰り返そう。

スイングの反復性が高まって、軌道が安定する。

アイアンの方向性を安定させるには「ビュンビュン素振り」がオススメです。肩から肩までの振り幅を連続でスイングしましょう。ポイントはスピードをつけて素早く振り続けること。連続で振るうちに軌道が安定してきて、タメをほどいてリリースするタイミングや、インパクトエリアでフェースを自然に返す感覚などがわかり、フェース向きと軌道が安定して方向性の向上につながります。

フィニッシュ側から切り返すときもトップに向かってスピーディに上げていくことがポイント。
フィニッシュ側から切り返すときもトップに向かってスピーディに上げていくことがポイント。

ドリル56|「ハーフスイング」で、〝プッシュスライス〟を直す

練習するときは背筋に軸をイメージして、軸が左右に流れないように意識しながら行うことが大切。
練習するときは背筋に軸をイメージして、軸が左右に流れないように意識しながら行うことが大切。
腰から腰くらいまでのハーフスイングが効果的。この練習がプッシュ系スライス修正への近道だ(上)。ハーフスイングの練習ではクラブを短めに持つと振りやすい(左)。
腰から腰くらいまでのハーフスイングが効果的。この練習がプッシュ系スライス修正への近道だ(上)。ハーフスイングの練習ではクラブを短めに持つと振りやすい(左)。

軸を保つ感覚が養え、しっかりミートできる。

球が右に飛び出してさらに右に曲がっていく「プッシュスライス」が出る人の大半は、バックスイングで体の軸が左に傾き、その反動からインパクトで右足体重となるギッタンバッコン型のスイングになっています。このミスの根源である軸ブレを修正するには、スタンスを狭くした腰から腰までのハーフスイングで球を打つ練習が効果的です。背筋に軸を意識して左右に流れないように小さい振り幅で振ります。狭いスタンスでも足を止めずに体重移動を使ってスイングするのがポイント。軸を一定にキープすることができれば、ボールを正確にヒットできてスライスを解消できるはずです。

胸をしっかり右に回してバックスイング、腕や手は使わない。
胸をしっかり右に回してバックスイング、腕や手は使わない。
狭いスタンスでも足幅の中で体重移動を使うのがポイント。
狭いスタンスでも足幅の中で体重移動を使うのがポイント。

ドリル57|「右ヒジ固定ドリル」で、〝寄せのチャックリ〟を防止

右腕を固定して体の回転でスイングするとハンドファーストは自然に作られ、インパクトでアドレスの再現ができる。
右腕を固定して体の回転でスイングするとハンドファーストは自然に作られ、インパクトでアドレスの再現ができる。
手だけでクラブを上げ下ろしするとスイング軌道の最下点がボールの手前となりチャックリが生じやすい。
手だけでクラブを上げ下ろしするとスイング軌道の最下点がボールの手前となりチャックリが生じやすい。

右手首の角度がキープできて、手打ちがなくなる。

チャックリの原因は手先でクラブを上げたり、ハンドファーストで打ちすぎたり様々ですが「手打ち」が一番の問題点。直すには右手でクラブを持って打つ片手打ちドリルが最適です。球は体の中心線上で、右手は左太モモ前に構えます。右ヒジを固定したままテークバックでは胸を右に、ダウンスイング以降は目標に向けるつもりで体をターン。構えたときの右手首の角度を保って体の回転で振れば、クラブの入射角が安定してハンドファーストで打てるようになり、チャックリを防止できます。

チャックリが出やすい人は手首が折れがち。
チャックリが出やすい人は手首が折れがち。
右手首の角度をキープすることが大切なポイント。
右手首の角度をキープすることが大切なポイント。

ドリル58|「ハイティアップドリル」で、〝FWのダフリ&トップ〟をなくす

フルスイングの8割くらいの振り幅でOK。ダウンスイングで力まないように注意。
フルスイングの8割くらいの振り幅でOK。ダウンスイングで力まないように注意。
ボールを高くティアップし、クラブヘッドをボールの高さまで浮かせて構えてからスタート。
ボールを高くティアップし、クラブヘッドをボールの高さまで浮かせて構えてからスタート。

体の上下動を抑える意識が高まり、精度がUP。

FWのミスはダフリやトップなど様々ですが、いずれにしてもダウンスイングのクラブの入射角が間違っているのが一番の原因。そこでオススメしたいのがハイティアップ打ちドリルです。ボールを高くティアップし、ヘッドをボールの高さまで浮かせて構えます。クラブは短めに持って、フルスイングの8割くらいの振り幅で球を打つ練習をしましょう。ドライバーと比べてフェース面が薄いので体が上下動しては芯に当たりません。繰り返すことで入射角が安定してミート率が向上、ナイスショットの回数が増えます。

アドレスは通常と同じ。頭の高さをキープすることを心がけよう。
アドレスは通常と同じ。頭の高さをキープすることを心がけよう。
すくい打ちになると最下点が手前にきて(左)、突っ込むとボールよりも先になって(右)ミスを招いてしまう。
すくい打ちになると最下点が手前にきて(左)、突っ込むとボールよりも先になって(右)ミスを招いてしまう。

ドリル59|「上げる=下ろす」スピードを一定にして、〝寄せのヒッカケ〟を防止。

腕とクラブを体の正面にキープしたまま胸を右に回してバックスイング。バックスイングと同じスピードでダウンスイングする意識を持とう。
腕とクラブを体の正面にキープしたまま胸を右に回してバックスイング。バックスイングと同じスピードでダウンスイングする意識を持とう。

体とクラブの運動量のバランスがマッチして手が強くならない。

ヒッカケが生じやすい人のスイングは、バックスイングに対してダウンスイングのスピードが速すぎます。体の運動量が小さいわりにヘッドの運動量が過剰になりヒッカケを誘発するのです。そんな人は上げる、下ろすのスピードをそろえて振る意識を持つと、体とクラブの運動量のバランスがよくなり、インパクト軌道やタイミングが安定してきます。スイングリズムも整って打ち急ぎが解消されてヒッカケを防止できます。

バックスイングよりもダウンスイングのスピードが早いと、クラブヘッドが過剰に動いてヒッカケを招く。
バックスイングよりもダウンスイングのスピードが早いと、クラブヘッドが過剰に動いてヒッカケを招く。

ドリル60|「右手コロがしドリル」で、ロングパットの“ノーカン”をなくす!

ロングパットが寄らないのは準備不足が原因。10メートル程度のロングパットで、ボールをコロがして感覚をつかもう。
ロングパットが寄らないのは準備不足が原因。10メートル程度のロングパットで、ボールをコロがして感覚をつかもう。

目で見た感覚と距離感の一致がわかり、自信が持てる。

ロングパットは方向性より距離感を重視するのがコツ。カップまで1メートル圏内に寄せて、次のショートパットを入れるのが理想です。ロングパットの距離感が合わないのは準備不足。スタート前は10メートル程度のロングパットを中心に練習しましょう。距離感は目で見た感覚が頼りですから、右手で球をコロがすのがオススメ。数回コロがすと目で見た感覚が距離感に通じることがわかるはずです。この感覚を生かすためにも、打つ前にはカップを見たまま素振りをすると効果的です。

打つ前にカップを見ながら素振りを繰り返せば、目で見た感覚をストロークに生かすことができる。
打つ前にカップを見ながら素振りを繰り返せば、目で見た感覚をストロークに生かすことができる。
ストロークの大きさは頭で考えないのが成功の秘訣。打つ前の素振りの感覚でストロークしよう。
ストロークの大きさは頭で考えないのが成功の秘訣。打つ前の素振りの感覚でストロークしよう。

レッスン

広瀬祥代

広瀬祥代ひろせ・さちよ
1983年5月31日生まれ、茨城県出身。社会人になってゴルフと出会い、魅力と楽しさを知ってインストラクターへの道を目指す。2011年にライセンスを取得し、現在はチームセリザワゴルフアカデミーで幅広くレッスン活動を展開している。

取材協力/ 北の杜カントリークラブ、サザンヤードカントリークラブ、昭和の森ゴルフコース、太平洋クラブ御殿場コース、長坂ゴルフ練習場、船橋カントリークラブ、武蔵丘ゴルフコース


練習場で使える上達必須の71ドリル

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