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シングルゴルファーの神ドリルPART1|スイング作りに役立つ基本のドリル(後編)

【時短練習スペシャル】練習は量より質!シングルさんの練習法であなたもシングル!

2021/11/10 ゴルフサプリ編集部

シングルゴルファーの神ドリルPART1|スイング作りに役立つ基本のドリル(後編)

高度なテクニックも土台があってこそ。上級者がふだんの練習でもっとも時間を割いているのは基本中の基本のおさらいだ。スイングの基礎を身につけたい人や不調から抜け出したい人にオススメのシンプルドリルをご紹介する。

GOLF TODAY本誌 No.593 35〜37ページより

GolfDrill⑥|ヒッカケが出てきたらぐにゃぐにゃシャフトで直す

シングルゴルファーの神ドリルPART1|スイング作りに役立つ基本のドリル(後編)

練習用のぐにゃぐにゃシャフトを使って、自分では気づきにくいスイングリズムやプレーンのずれを修正。ループスイングからのヒッカケもかんたんに解消できる。

Profile
原田英明さん
(はらだ ひであき)1965年6月15日生まれ。愛知県出身。キャディーのアルバイトがきっかけでゴルフを始める。「日本ミッドアマ」3回出場。2019年「東海マスターズ」優勝。ドライバー平均飛距離260ヤード。

シングルゴルファーの神ドリルPART1|スイング作りに役立つ基本のドリル(後編)

①飛行機の着陸のようにできるだけ低い位置からヘッドを入れる。
②フォローも低く長く。正面から見たとき横長の楕円を描くイメージ。

シングルゴルファーの神ドリルPART1|スイング作りに役立つ基本のドリル(後編)
トップとフィニッシュの手の位置は同じ。

横長の楕円をイメージすればインサイドに上がりにくい

シングルゴルファーの神ドリルPART1|スイング作りに役立つ基本のドリル(後編)
(左)テークバックをできるだけ遠くへ真っすぐ引くことが一番大事。(右)ダウンスイングはシャフトを立てたまま体の近くを通るのが理想。
シングルゴルファーの神ドリルPART1|スイング作りに役立つ基本のドリル(後編)
インサイドに引きすぎると、ループ軌道でアウトサイドから下りやすい

リズムが悪くなるとヒッカケが出やすい

クラブがインサイドに上がって、アウトから下りるループスイングからのヒッカケ。そもそもの要因としては打ち急ぎなどリズムが悪くなって体が開いたり手でクラブを下ろしたりすることが多い。ふだんのリズムを取り戻すには軟らかいシャフトでボールを打つのが効果的だ。

しなりを感じやすいようにできるだけゆっくりしたテンポで、体の動きとシャフトのしなりを同調させるように振るのがコツ。軌道が楕円を描くように、テークバックを後ろに真っすぐ大きく上げるように意識しよう。さらにインパクトゾーンでも飛行機のタッチアンドゴーのように、ヘッドを低い位置から入れてできるだけ遠くに低く出すように意識すれば、外から入っていた軌道をオンプレーンに修正できる。

シングルゴルファーの神ドリルPART1|スイング作りに役立つ基本のドリル(前編)

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シングルゴルファーの神ドリルPART1|スイング作りに役立つ基本のドリル(後編)

ぐにゃぐにゃシャフトはヒッカケを直すだけでなく、手を低く通したり、トゥダウンを抑えたり、タメの作り方やヘッドの走らせ方を覚えたりするのにも最適の練習器具です。ぐにゃぐにゃ過ぎてタイミングがつかめない人はレディスのシャフトで試してみましょう。

GolfDrill⑦|健康サンダルでスイングの軸ブレを予防

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あらゆるミスショットの原因となる軸のブレ。足元の不安定な健康サンダルを履いてボールを打てば、左右にスエーしにくくなり軸をキープしたまま振り切れるようになる。

Profile
才記正明さん
(さいき まさあき)1970年7月19日生まれ。東京都出身。14歳でゴルフを始める。2010年から10年連続で関東ミッドアマ決勝大会出場し18年は4位タイ。ドライバー平均飛距離250ヤード。

フォローを低く長く出せば、頭が最後まで残るので体が伸び上がったり開いたりしない。

シングルゴルファーの神ドリルPART1|スイング作りに役立つ基本のドリル(後編)
内股に力を入れて体重を外に逃がさないようにすれば、軸がブレない。
シングルゴルファーの神ドリルPART1|スイング作りに役立つ基本のドリル(後編)
スイング中に内股の力がゆるむと足がめくれ上がり、軸も右左にブレてしまう。
シングルゴルファーの神ドリルPART1|スイング作りに役立つ基本のドリル(後編)
正しいポジションで立てれば健康サンダルでも250Y飛ばせる。
シングルゴルファーの神ドリルPART1|スイング作りに役立つ基本のドリル(後編)
フォローを低く長く出せば、頭が最後まで残るので体が伸び上がったり開いたりしない。

体重を両足の内側に乗せたまま振る

足元がしっかり固定されるゴルフシューズと違って、サンダルでは正しいポジションに体重を乗せておかないと足がめくれ上がり軸が右左にブレやすい。不安定な足元で軸をキープするポイントは両方の内股に力を入れておくこと。全部の体重を内側に乗せ、外に逃げないように意識すれば、バックスイングからフィニッシュまでしっかり立ち続けることができる。ライン出しを意識して低く長くヘッドを出すようにしよう。そうすればインパクトの後も頭が残り、体が伸び上がらなくなる。

シングルゴルファーの神ドリルPART1|スイング作りに役立つ基本のドリル(後編)

前後左右、足裏のどこに体重をかけたらバランスを崩さず振り切れるか。自分のベストポジションを見つけられる練習法です。サンダル履きが不可の練習場ではシューズを脱いで裸足で打ってみるのもオススメ。5本の指で地面をつかむ感覚がわかります。

GolfDrill⑧|たった2種類のストレッチで練習効果アップ!

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Profile
高本拓真さん
(たかもとたくま)1978年11月24日生まれ。京都府出身。大学時代に「中四国学生ゴルフ選手権」と「中四国学生連盟杯」で優勝。「日本ミッドアマ」には7回出場し最高11位タイ。ドライバー平均飛距離276ヤード。ベストスコア64。

ラウンド前や途中でも効果あり!

身体が動きにくい状態でボールを打っても、本来の練習にはならない。かといって全身のストレッチをしていたら時間がかかってしまう。練習を始める前にお尻と肩甲骨周りをストレッチするだけで、バックスイングを深く回せるようになり、最初から100%の力を出すことができるので無駄に球数を打たなくて済む。

〈お尻のストレッチ〉

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クラブなどで身体を支えながら、右足首を左の太ももにかけて腰を落とす。曲げた状態で30秒ほど静止。トレーニングでなく伸ばすことが目的なので左右1回ずつ行えば十分。

〈肩甲骨のストレッチ〉

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右手でクラブを持ち、肩越しに真後ろにぶら下げる。(写真左)左手でシャフトをつかんで左ヒジを真後ろに引くと右の肩甲骨が引っ張られる。(写真右)そのまま30秒静止。左右交互に3回ずつ行う。
シングルゴルファーの神ドリルPART1|スイング作りに役立つ基本のドリル(後編)

左を伸ばすとバックスイングが深く入るようになり、右を伸ばすとフォロースルーが大きく出るようになります。筋肉が再生する前に練習やラウンドをするとケガをしやすいので、伸ばしすぎは禁物。短時間で軽めに済ませましょう。

GolfDrill⑨|トップの高さをチェックして自分のタイミングを取り戻す

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Profile
春日井修さん
(かすがい おさむ)1946年1月24日生まれ。岐阜県出身。23歳でゴルフを始める。プロを目指すが腱鞘炎で断念。40歳で「中部アマ」初優勝。50歳で「日本アマ」2位タイ、53歳で「日本シニアオープン」ローアマ。ベストスコア64。

気がつかないうちに手が低くなる

トップが低くなるとシャフトが寝て下りたり、クラブが遅れて手首で返したりすることでインパクトのタイミングが合わなくなる。柔軟性や筋力の低下、疲労などにより身体が十分に回らなくなり、トップの位置も知らず知らずのうちに低くなりがち。とくにシニア世代は練習でマメにチェックしよう。

シングルゴルファーの神ドリルPART1|スイング作りに役立つ基本のドリル(後編)
①手が右耳の後ろまで上がっていればオーケー。②高いトップならクラブを立てたまま下ろせる。
シングルゴルファーの神ドリルPART1|スイング作りに役立つ基本のドリル(後編)
①胸の回転が浅いとトップ位置が低くなる。②トップが低いとクラブが寝て下りやすく、手を使って戻すことになる。

手の位置は必ず自分の目で確認

シングルゴルファーの神ドリルPART1|スイング作りに役立つ基本のドリル(後編)
打席の後方に鏡を置いてトップの手の位置をチェック。
シングルゴルファーの神ドリルPART1|スイング作りに役立つ基本のドリル(後編)

胸と骨盤の捻転差を大きくすれば、トップの位置は高くなります。年齢とともに筋力が衰えてくるので、手を無理に上げるようとすると肩を痛めやすいので気をつけましょう。手でクラブを上げると入射角がきつくなるのでスピンが増えてしまいます。

GolfDrill⑩|スマホ動画でスイング中の前傾角をチェック

シングルゴルファーの神ドリルPART1|スイング作りに役立つ基本のドリル(後編)

Profile
竹原洋行さん
(たけはら ひろゆき)1971年3月28日生まれ。神奈川県出身。2017年「神奈川県ミッドアマ」優勝、19年「日本ミッドアマ」41位タイ。ドライバー平均飛距離260ヤード。ベストスコア65。

前傾のゆるみでミスショットが起きる

楽をしようとすると背筋に入れた力がゆるんで、スイング中に前傾角がキープできなくなる。アドレスしたときからカカト体重になったり、ダウンスイングの途中で体が起き上がったりするとトップしたり手打ちになったりしてミスショットが多くなる。スイング中の身体の使い方をかんたんにチェックするには、スマホ動画がオススメだ。

前傾をキープできれば球は曲がらない

シングルゴルファーの神ドリルPART1|スイング作りに役立つ基本のドリル(後編)
トップの高さをチェックして自分のタイミングを取り戻す
シングルゴルファーの神ドリルPART1|スイング作りに役立つ基本のドリル(後編)
ダウンスイングで上体が起き上がると、ボールとの距離が変わり正確にヒットできない。
シングルゴルファーの神ドリルPART1|スイング作りに役立つ基本のドリル(後編)
背筋とももの裏側に張りを持たせると、美しいアドレスになる。
シングルゴルファーの神ドリルPART1|スイング作りに役立つ基本のドリル(後編)
気をゆるめるとつい背中が丸くなり、カカト体重になりやすい。
シングルゴルファーの神ドリルPART1|スイング作りに役立つ基本のドリル(後編)
スマホを固定するスタンドを用意すれば、どの角度からでも動画撮影できる。
シングルゴルファーの神ドリルPART1|スイング作りに役立つ基本のドリル(後編)

私も動画をよく撮りますが、動画はあくまでも2Dなので軌道が本当に正しいのかどうかは先生なり友人なり人間の目で見てもらうことをオススメします。また、動きがスローに見えるので、動画で力が抜けているように見えても、けっこう強めに振っているので注意しましょう。

アドバイザー

寺西 明

寺西 明
(てらにし あきら)30歳でゴルフを始め、「関西アマ」「関西ミッドアマ」など数々のタイトルを獲得。2015年、49歳でプロテスト一発合格。2020年は「日本シニアオープン」で優勝し、シニアツアー賞金王獲得。ツアー通算6勝。ゴルフ塾「寺小屋」で多くのプロやアマを指導する。

協力/関東ゴルフ連盟


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