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シングルさんの神ドリルPART2|飛距離&方向性アップのためのドリル(前編)

【時短練習スペシャル】練習は量より質!シングルさんの練習法であなたもシングル!

2021/11/12 ゴルフサプリ編集部

シングルさんの神ドリルPART2|飛距離&方向性アップのためのドリル(前編)

練習不足&運動不足でも、スイングスピードを維持するコツからフックやスライスを克服する練習まで。トップアマが実践する飛んで曲がらないショットを打つためのドリルを試してみよう。

GOLF TODAY本誌 No.593 28〜37ページより

GolfDrill⑪|超省エネ!シャドースイングでボールを打たずに飛距離アップ!

シングルさんの神ドリルPART2|飛距離&方向性アップのためのドリル(前編)

「日本アマ」「日本ミッドアマ」「日本シニア」の3冠を日本で初めて達成したスーパーアマ、和田博さんが実践している超省エネの飛距離アップドリル。

Profile
和田 博さん
(わだ ひろし)1962年生まれ、東京都出身。12歳でゴルフを始め、34歳の時に「日本ミッドアマ」優勝。2000年の「日本アマ」は並み居る学生強豪を退け38歳でアマ日本一となる。17年は「日本シニア」で優勝。

伸び伸びとした高いフィニッシュが理想!

シングルさんの神ドリルPART2|飛距離&方向性アップのためのドリル(前編)
シングルさんの神ドリルPART2|飛距離&方向性アップのためのドリル(前編)

①早い段階で右股関節にのる。バレーボールを両手で挟んだまま動かすイメージで間隔をキープできれば左肩が遅れない。
②下半身をきちんと切って左足の股関節に乗っていく。
③しっかり左に乗って、しっかり回すよう意識。左ワキは締めない。

シングルさんの神ドリルPART2|飛距離&方向性アップのためのドリル(前編)

①左ワキを締めるとブレーキがかかってスイングスピードが落ちる。
②左ワキをフリーにしてクラブを行きたいところに行かせれば、ヘッドが加速しフォローが伸びる。

しっかり体重を乗せたハーフのシャドースイングを

練習場ではドライバーに時間を割き、かなりの球数を打っている人が多い。だが、目の前にボールがあると当てに行く意識が働くのでスイングが小さくなりかえって飛ばなくなってしまう。また、長いクラブを打ち続けると、体力が消耗し後半は惰性になりがち。ひいては故障の原因にもなる。和田さんが実践しているのはクラブを持たないシャドースイングだ。

飛距離アップのためにはバックスイングで大きな捻転差を作ってから、フィニッシュに向かって振り切ることが大事。ハーフウェイのシャドースイングで、右から左にしっかり体重を乗せながら腰をしっかり回せているかどうか、下半身の動きに意識を集中する。そして実際にボールを打つ際には、どのような球が出るかは気にせず、フィニッシュまでスパーンと振り切ることだけ考えよう。

シングルゴルファーの神ドリルPART1|スイング作りに役立つ基本のドリル(前編)

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クラブを持つとボールに合わせてしまいます。シャドースイングは下半身の動きを覚えるのにすごくいい練習です。マネをするときはスタンスの広さをいろいろ変えてやってみるといいでしょう。自分が一番身体を動かしやすいスタンス幅が見つかります。

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試合でも練習でも100%の力で振ることは滅多にない。しかし、どうしても届かせたいときやラフが深いときには100%が必要。スピード感を忘れないためにシャフト素振りが役に立つ。

Profile
飯塚裕一さん
(いいづか ゆういち)1966年8月22日生まれ。神奈川県出身。日体大荏原高校でゴルフを始める。99年「日本アマ」39位タイ。2003年「日本ミッドアマ」31位タイ。ドライバー平均飛距離265ヤード。ベストスコア65。

カチャカチャドライバーをヘッドなしで振る

シングルさんの神ドリルPART2|飛距離&方向性アップのためのドリル(前編)

①ヘッドの重さがない分、体を使わないと速く振れない。切り返しでクラブが上がりきる前に腰を切り始め、上半身と下半身の捻転差を大きくするのが速く振るコツ。
②手を使わないで腰の回転にクラブがついてくるイメージで振ろう。

シングルさんの神ドリルPART2|飛距離&方向性アップのためのドリル(前編)
ヘッドが外れなければクラブを逆さまに持ったり、素振り用のスティックを使ったりしてもいい。

飛ばしたいときは右足体重

シングルさんの神ドリルPART2|飛距離&方向性アップのためのドリル(前編)
「トラックマンのデータからアッパーブローが飛ぶのは明らか。若い子のようなジャンプアップは真似できないので、明治の大砲のように体重を右に残したまま打ちます」(飯塚さん)

練習の始まりに片手打ち30球が定番

ふだんよりも飛ばそうとしたときにミスが出るのは、身体がそのスピードを覚えていないため上手く反応できないからだ。

ドライバーのヘッドは重心距離が長いので、クラブ任せである程度まで速く振れてしまう。さらに自分でスピードを上げていくためには、先の軽いものを振ってみるのが効果的だ。素振り用のスティックでもかまわないが、カチャカチャ付きドライバーのヘッドを外したシャフトを振るとグリップの感覚がふだんと同じなのでよりコツがつかみやすい。

やってみるとわかるが、軽いからといって腕を速く振ろうとしてもなかなかスピードは上がらない。先の軽いものほど速く振るためには体全体を使わなければならないので、正しい下半身の使い方もマスターできる。

応用編|歩測で距離感を養う

シングルさんの神ドリルPART2|飛距離&方向性アップのためのドリル(前編)
ショットの距離を合わせるとき、最終的に頼るべきは自分の距離感。ふだんから距離計をなるべく使わないようにして、自分の感性を磨くことが大事。歩測によってプレーのリズムが生まれ、目で見ても気づきにくい微妙な傾斜をつかむこともできる。
シングルさんの神ドリルPART2|飛距離&方向性アップのためのドリル(前編)

ヘッドの付いていないシャフトは、下半身を積極的に動かさないと速く振れないし、軌道がブレやすいのですごくいい練習になります。ただ、シャフトだけだとしなりを感じにくくなるので、初中級者ははじめ軽くて軟らかいスティックを使うといいかもしれません。

GolfDrill⑬|低スピンボール&ドライバーはアッパーで飛ばす

シングルさんの神ドリルPART2|飛距離&方向性アップのためのドリル(前編)

いまどきの低スピンのドライバーとボールの性能を引き出すにはアッパー軌道でインパクトを迎える必要がある。アッパーで飛ばすためのコツと練習法がこちら。

Profile
中澤奨太さん
(なかざわ しょうた)1988年生まれ、30歳。長野県出身。大学入学後にゴルフを始め、卒業後はサラリーマンアマとして競技に出場。2018年「関東アマ」決勝出場、「ミッドアマチュアゴルファーズ選手権」関東大会10位。

シングルさんの神ドリルPART2|飛距離&方向性アップのためのドリル(前編)

①右足に6~7割くらいの体重をかけ、アッパーブローで打てる体勢を作る。
②グリップエンドが体の中心から離れないように手と体を一緒に回す。
③切り返しは軽く左足を踏み込んで、下半身からダウンスイングをスタート。
④胸が後ろを向いたまま、腕を上から下にストンと下ろす。
⑤グリップよりも手前から低く長くヘッドを動かす。

30センチ手前からヘッドを地面と平行に動かす

クラブが上から入るとスピンが増えて飛距離をロスし、ヒッカケも出やすい。ダウンブローに入るクセを解消し、常にゆるいアッパー軌道で打てるようにするには、ボールの30センチ手前からヘッドを水平に動かすイメージで振りたい。

練習では飛球線と平行にクラブを置き、グリップの長さを目印にしよう。クラブを上げるときはグリップエンドがおへそを指すように意識すれば手と体が同調する。下ろすときは下半身から動かして手は真下にストンと下ろす要領で。目標に対してフォローを真っすぐ出すよう意識すると、ボールの手前から低く長くヘッドを動かせる。アドレス時から右足に6割くらい体重をかけておいて、右軸のアッパー軌道で打てる体勢を作っておくのもコツだ。

応用編|本物のスクエアスタンスを身につける

シングルさんの神ドリルPART2|飛距離&方向性アップのためのドリル(前編)

ターゲット方向にスタンスを真っすぐに合わせると、飛球線に対してはクローズドになる。ターゲットよりも若干左を向くのが、本当のスクエアスタンス。練習の時から飛球線と平行にガイドライン(クラブ)を置いてその方向に合わせるようにする。

シングルさんの神ドリルPART2|飛距離&方向性アップのためのドリル(前編)

私も30センチまでは真っすぐ引くように意識しています。ダウンスイングの際も30センチ手前のボールを打つくらいのイメージを持つといいでしょう。常に自分の右サイドでボールを打つように意識することで入射角も自然とシャローになり、ダウンブローの度合いも小さくなります。

GolfDrill⑭|球がつかまらない!は7番アイアンのハーフスイングで修正

シングルさんの神ドリルPART2|飛距離&方向性アップのためのドリル(前編)

いまどきの重心距離の長いドライバーではヒッカケよりも右に飛ぶミスが出やすい。球をしっかりつかまえて飛ばせるように正しいフェースローテーションを身につける練習方法。

Profile
小原 淳さん
(おはら じゅん)1983年生まれ。神奈川県出身。日本大学ゴルフ部出身。2010年「全国都道府県対抗アマ」団体優勝。19年「日本ミッドアマ」2位タイ。「神奈川県ミッドアマ」は通算3勝。ドライバー平均飛距離260ヤード。

ドライバーでも球がつかまるようになる!

シングルさんの神ドリルPART2|飛距離&方向性アップのためのドリル(前編)
出球はフルショットよりも低くなる。高く上がったらフェースが開いている。
シングルさんの神ドリルPART2|飛距離&方向性アップのためのドリル(前編)

①クラブを水平に上げたとき、フェース面が正面を向くようにする。
②フォローの時はバックフェースが正面を向いていればオーケー。

ハーフスイングでローテーションを習得

真っすぐな球を打とうとしてヘッドを真っすぐに出そうとすると、余計にボールが右に出るようになる。その原因はフェースローテーションが使えなくなり、フェースが右を向いたまま当たるからと考えられる。

球が思うようにつかまらないときにオススメのドリルは7番か8番アイアンのハーフスイング。フルスイングよりも球がつかまりにくいハーフスイングでは意識してフェースローテーションを入れないと球を真っすぐ飛ばせない。チェックポイントは、低くて真っすぐな球が出ているかどうか。

ハーフスイングではフルスイングよりも球が低くなるので、もし真っすぐに飛んでいたとしても、打ち出しが高ければフェースが開いて当たっているということになる。

シングルさんの神ドリルPART2|飛距離&方向性アップのためのドリル(前編)
フェースローテーションの感覚をつかむにはハーフスイングが最適。

応用編|スライス解消ドリル1|手の位置を低くする

シングルさんの神ドリルPART2|飛距離&方向性アップのためのドリル(前編)
つかまらないときはアドレスで手の位置を下げてみよう。ライ角がアップライトになるので球がつかまるようになる。

スライス解消ドリル2|トゥでかまえる

シングルさんの神ドリルPART2|飛距離&方向性アップのためのドリル(前編)
トゥに当てるよう意識すると自然にフェースターンを入れることができる。
シングルさんの神ドリルPART2|飛距離&方向性アップのためのドリル(前編)

フェースの返りにくいクラブでは、フェース面の向きを変えないようにシャットに上げるのも正解です。それでもつかまらないときはフェースをかぶせてかまえ、つかまる体勢を作っておくのもありです。フォロースルーは打った後の結果なので、つかまったときはフェースが返っているのが正解。

アドバイザー

シングルさんの神ドリルPART2|飛距離&方向性アップのためのドリル(前編)

寺西 明
(てらにし あきら)30歳でゴルフを始め、「関西アマ」「関西ミッドアマ」など数々のタイトルを獲得。2015年、49歳でプロテスト一発合格。2020年は「日本シニアオープン」で優勝し、シニアツアー賞金王獲得。ツアー通算6勝。ゴルフ塾「寺小屋」で多くのプロやアマを指導する。

協力/関東ゴルフ連盟


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