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ゴルフのアドレス。肩がスクエアにできない! なら少しオープンに構えてみて

ミスしないスタンスのコツを吉本舞がレクチャー! VOL.2

2021/12/08 ゴルフサプリ編集部

ターゲットの方向に正しく向いて構えたつもりなのに、ボールが右に飛んでしまい痛恨のOB。大半のゴルファーがそんな経験をしているはずだ。「これは立ち方をちょっと工夫するだけで防げたミス。カラダの向きを間違えないためにもスタンスにもっと気を配ってくださいね」と吉本舞コーチ。ミスを防止するスタンスのコツを教えてもらおう。

軽いオープンスタンスに構えれば肩をスクエアにセットしやすい!

アライメントのミスを減らすにはスタンスがカギとなる

練習場では真っすぐな球が結構打てるのに、コースに出るとスライスばかり出てしまう。そんな悩みを持つゴルファーが多くいます。練習場ではマットの向きと平行に構えて、マットの向きの方向に球が打てますけど、コースではマットのように方向を教えてくれるものは何もないし、OBや池、バンカーなどのハザードが目に入るとカラダの向きがどうしても狂いやすくなります。ボールと目標を結ぶターゲットラインをイメージしてターゲットラインと平行に立つことが大事ですが、練習場にいるつもりになって自分の足場に練習場のマットを想定して構えるのもよいと思います。

ところでコースでスライスがよく出る人は、カラダが目標の右を向いてクローズスタンスに構える人が大半です。遠くの目標を見るうちに左肩を目標に向けようとして、肩や腰、スタンスがどんどん右を向いてしまうのです。カラダが右を向くとバックスイングでクラブがインサイド方向に低く上がり、トップでクラブヘッドがループを描いてダウンスイングではアウトサイドから下りてしまいやすい。カラダの右半身がかぶってカット軌道のスライスが生じやすいですし、インサイドに低く上げてダウンスイングもインサイドから低く下りてきた場合はクラブが寝てフェースが大きく開くため右に真っすぐ飛び出すプッシュアウトになります。

スクエアに立ったつもりでも、クローズスタンスでカラダが目標の右を向いてしまう人が多い。
インサイドに低く上げると、ダウンスイングではアウトサイドから下りてきてスライスが生じやすい。
インサイドに上げて、そのままインサイドから下りてくるとフェースが開いて右にプッシュしやすい。

スイング軌道を左右するのはインパクトでの肩の向きです。ミート率を上げるためにもアドレスで肩の向きをターゲットラインに対して平行にセットすることが大前提。そこで軽くオープンスタンスに構えましょう。カラダが右を向いてしまうのはスタンスがクローズになるのも一因ですから、最初からオープンスタンスに構えておけば肩や腰が右を向かず、スクエアにセットしやすい。アライメント(方向取り)の誤差が少なくなってグッドショットの確率が上がるんです。

スクエアスタンスから左足ツマ先を軽く開くだけでもいいですし、左足を少し後ろに引いて左ツマ先を45度くらい開いてもOK。オープンスタンスで立って、遠くの目標を見たときに左肩が目標よりもやや左を向いて見えるのがスクエアなラインです。このようにスクエアに立ったときの視界に慣れておくことも大事です。また左ツマ先を開いて軽くオープンスタンスに構えるとインパクトで腰が詰まりにくく、フォロースルーへと振り抜きやすいというメリットもあります。

スクエアスタンスから左ツマ先を少しだけ開いた軽いオープンスタンスでもいい。
人によっては左ツマ先を45度くらい開いてもOK。肩をスクエアにセットしやすい立ち方を研究してみよう。
軽くオープンスタンスに構えると、肩や腰の向きがターゲットラインに対して平行にな りやすい。
左ツマ先を軽く開いて立てば肩のラインの間違いが少ない。スクエアに構えたときの視界を見慣れておくことも大切だ。

右ヒジを軽く曲げて正しくオープンスタンスに構えよう

軽くオープンスタンスに構えるといっても、肩も目標よりも左に向けてしまうのはNG。とくに飛ばしたい気持ちが働くと気づかないうちに右肩や右腕に余分な力が入り、右ヒジが伸びて右肩が前に出たアドレスになりがちです。こうするとダウンスイングでも右肩が突っ込んでアウトサイドインの軌道となり、この場合はフェースがかぶって当たりやすいので左へのヒッカケが生じるパターンがほとんどです。

右ヒジが伸びると右肩が前に出て、肩のラインが目標の左を向いてしまう。

これを未然に防ぐにはアドレスで右ヒジを軽く曲げておくこと。肩のラインが目標の左を向いてしまうのは右ヒジが左ヒジよりも前に出てしまうためです。右ヒジを下に向けて右ワキ腹に近づける感じで軽く曲げれば肩のラインをスクエアにセットしやすくなります。正しくオープンスタンスに構えることでクラブを振る方向を出しやすい立ち方、そして下半身をスムーズに動かしやすい構えのコツをつかんでくださいね。

アドレスでは右ヒジを下に向けて軽く曲げておくのがコツ。これで肩、腰、スタンスの向きのバランスが整いやすい。

取材・文/三代 崇
写真/富士渓和春
協力/武蔵丘ゴルフコース


吉本舞
よしもと・まい
1990年7月25日生まれ、佐賀県出身。USLPGA Teaching&Club Professionalの資格を取得。敏腕カリスマコーチ・森守洋に師事し、東京ゴルフスタジオ(三鷹市)で多くのアマチュアをレッスン。一人一人の悩みに寄り添った丁寧でわかりやすい指導で人気。Instagramでもゴルフレッスンやゴルフウェアコーディネートなど更新中。



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