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和田泰朗のスイング立て直しレッスン

不調になったら、ミスが出始めたら、このレッスン・ドリルで復活!注目のツアープロコーチが教える!スイングの立て直し方

2021/12/19 ゴルフサプリ編集部

不調になったら、ミスが出始めたら、このレッスン・ドリルで復活!
優勝したあの女子プロ・男子プロに教えたとっておきのポイントをGOLFTODAY読者だけに公開!

GOLF TODAY本誌 No.594 140〜145ページより

和田泰朗のスイング立て直しのポイント・1<テークバック>体幹を使ってテークバックする

①閉鎖性ならフェースの向きを管理できる
手先を使わないからいたずらにフェースが開閉しない。フェースはボールを見ながら徐々に開く。

②閉鎖性運動連鎖からスタートすればスイングプレーンを外れない。
手先を使わず体幹を右に捻る閉鎖性運動連鎖でテークバック。腰から上が右を向き始める。

テークバックでフェース面を崩しちゃダメ!

手先でクラブを動かすテークバックは解放性運動連鎖。始動の段階でフェース面を管理できなくなる。
解放性でテークバックすると終始解放性運動連鎖でスイングすることに。手打ちはその典型。
解放性運動連鎖でテークバックすると腰から上の体幹部が動かない。

正しいスイングは閉鎖性運動連鎖からスタート

私がコーチする笹原優美プロをはじめ、プロは調子が悪くなると「タイミングが合わない」、「狙い通りに飛ばない」など、モワッとした悩みが口をついて出ますが、スイングは運動連鎖の産物。その観点でスイングを見れば立て直す箇所がわかってきます。

運動連鎖には閉鎖性連鎖と解放性連鎖の2つがあります。腕立て伏せのように手をつくなど、体の末端部を固定して行うのが閉鎖性、背中(体幹)を固定して手を上下するベンチプレスのような運動が解放性です。

正しいスイングでは必ず閉鎖性から解放性へのリレーが行われます。大きな筋肉から始動し、最終的に「ビュン!」とヘッドを走らせることでボールにエネルギーを伝えるわけですが、ここで大事なのは閉鎖性運動から始めること。解放性から閉鎖性へのバトンタッチは不可能なので、解放性から始めると解放性だけで打つことになります。

ということで、まずは体幹部を使う閉鎖性運動連鎖でテークバックしなければいけない。これができるとフェース面を崩さずに始動できて最初のハードルをクリアできます。

[コレで直す!]ハーフウェーバックからボールを打つ

何も考えずにテークバックしたらハーフウェーバックで一旦完全に止まり、そのポジションからボールを打つ。こうすることで強制的に閉鎖性運動連鎖を誘発できる。解放性下だと手しか使えないため当たらず、無理に体幹を使うと振り遅れる。
閉鎖性のテークバックなら体幹を使って打てるが、解放性だと手しか使えないのでうまく当たらない。

和田泰朗のスイング立て直しのポイント・2<バックスイング>バックスイングで左ヒザが動かない

[コレで直す!]左ヒザが内側に入らないようにする

閉鎖性から解放性へリレーされるこのタイミングでは、末端部である足は固定されている。
クラブが上がっていくと慣性に引っ張られて多少上半身が捻れるが、下半身の形はほぼキープされる。
左ヒザが内側に入ると、クラブと体が引っ張り合う関係にならないため、慣性を使えない。

トップへは力でなく慣性でクラブが上がる

2つめのチェックポイントはトップに向かっていく過程。ハーフウェーバック以降でクラブの慣性で動かされているのか、筋力で上げているのかを見ます。正解は前者。

閉鎖性運動連鎖のテークバックによって2~3mほど移動したクラブには、すでに十分な慣性が生じており、その先で体は特に何もしなくてもトップに向かうからです。

正しく動けると、体幹が捻れる方向にバックスイング量(クラブの移動量)が増え、ハーフウェーバックの姿勢が保持されたままクラブが上がっていきます。これが慣性が働いているということ。調子が悪いと捻ることをやめ、自分でクラブをトップに持っていく形になってしまうのです。

これをアジャストするには、ハーフウェーバックで左ヒザを内側に入れないことが1つの目安になります。また、バックスイングで慣性が使えているか否かは、この後の切り返しにも影響します。切り返しで力が入るのは慣性(解放性運動連鎖)へのリレーが遅いから。筋力でクラブを上げるほどそうなりやすいのです。

(BadMove)手でトップまで持ち上げる

慣性が使えないと、たとえ体幹が捻れても手でクラブをトップまで持っていき手打ちになる。

(BadMove)体を倒しながらバックスイング

体幹の使い方を誤っても慣性は使えない。下半身も引きずられて左ヒザが動いてしまう。

和田泰朗のスイング立て直しのポイント・3<ダウンスイング~インパクト>骨盤を後ろに引き背すじを伸ばして打つ

ダウンスイングからインパクトでは背中を丸めない

クラブを下ろす過程では背すじを伸ばす。これによりクラブと体が引き合う格好になり右肩が前に出ない。

インパクトでは体とクラブを拮抗させる

チェックポイント3はインパクトで、骨盤のポジションが後方にあるかを見ます。

ダウンスイングの後半からインパクトにかけては解放性運動連鎖の領域。先端部の腕や手が走り、連動してクラブヘッドも走ります。クラブは慣性で体から離れる方向に動きますから、体は拮抗するポジションにないといけない。つまり骨盤が後方にある状態です。

解放性運動連鎖による慣性が不足すると、骨盤が前に出てきます。それに伴いクラブが外から入ってスライスします。不調の原因がここにある場合、慣性を使おうとし過ぎているか、筋力に頼っているかの2つに1つです。

インパクトについては必ず双方が引っ張り合う格好にならないといけないので、崩れた側を見極めてバランスをとりますが、これを防ぐには背中を丸めないことが大事。振り下ろすタイミングで、ある程度背中が反れば骨盤も頚椎も前に出ないので、バックスイングでは多少丸まってもダウンスイングで反らせるようにします。

骨盤が下がるとクラブの慣性が生きる

解放性運動連鎖によって得られる慣性をインパクトに生かすには、骨盤を後ろに引いてクラブと体が引き合う形を作る。

(Bad Move)

骨盤が前に出るとクラブと引き合う格好にならずスライスが出やすくなる。

[コレで直す!]やり投げのイメージで動く

やり投げでは背すじを伸ばして胸を張り、張ったまま解放してやりを投げるがスイングもこれと同じイメージ。胸を張ったままだと骨盤は前に出ない。背中を丸めながら動くと骨盤が前に出やすくなる。

背すじを伸ばし、胸を張り加減で動くところをスイングに取り入れる。
背すじを伸ばし、胸を張り加減で動くところをスイングに取り入れる。

コーチ

和田泰朗
わだ・ひろあき。1976年生まれ。日本体育大学でスポーツ医学、ゴルフトレーニング課程を専攻、動作解析や運動生理を学ぶ。1998年よりコーチ活動を始め2013年には日本にわずか2名のUSGTF(全米ゴルフ教師連盟)マスター資格を取得。神奈川県の大相模ゴルフスポーツガーデンでチームワダゴルフアカデミーを主宰するとともに女子トーナメント「サンクス・ウィメンズ・ゴルフツアー」の開催運営も行う。

取材協力/大相模ゴルフスポーツガーデン


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