スムーズなスイングには体幹の働きが必須
ゴルフが上手くなる『呼吸と姿勢』第3回
前回は、シンクロ呼吸(胸式+腹式)を身に付けるための第1歩として胸式呼吸の基本に触れました。今回は腹式呼吸と体幹がどのように関係するか解説します。
写真/相田克己、渡辺義孝
お腹の前側だけじゃなく横と背側も膨らませられるようになろう
さて、今回は胸式とシンクロして行う正しい腹式呼吸と体幹、スイングとの関係を解説します。
まず、正しい腹式呼吸は息を吸った際にお腹の前側だけでなく、横側、背側にも空気が入らなければいけません。それを確かめるには親指は背側、ほか4本の指はお腹側、親指と人差指をつなぐ手のヒラのへりは横腹につくように両手を腰にあてて息を吸います。お腹の前側、横腹、背中の3か所が膨らめばOKです。3か所すべてに空気を広げられると腹圧を高めることができるということになります。
そして、体幹を使うには、腹圧を高められなければいけません。体幹は腕を上げたり、足を動かしたり、あらゆる動きにおいて、真っ先に反応し、力が入る部位です。腹圧を高められず、体幹を使えないと、体のどこかで代償動作が生じます。この代償動作は、スムーズなスイングを阻害する要因となるのです。
正しい腹式呼吸を身につけて腹圧を高め、体幹が使えるようになるとスイングはスムーズに行えるようになります。
両手を腰に当てて、お腹の前・背側・横腹の3か所が膨らむように息を吸います。3か所が膨らませるようになるまで続けましょう。写真は立っていますが、仰向けになって行うのがオススメです。朝起きた時、夜寝る時、というふうに習慣化して2週間継続すると、その変化は姿勢に現れてきます。
DO-1 GOLF BY MAB
店長兼ヘッドトレーナー
鈴木誉也
DO-1 GOLF BY MABのヘッドトレーナーを務めながら、2020東京五輪メディカルスタッフ、また大学・高校のチアリーディング部のトレーナーとしても活躍中。
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー、鍼灸あん摩マッサージ指圧師。
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