20−21年国内ツアー、最難関ホールはどこだ!!《男子ツアー編》
「いまどきツアーをデータ斬り!」国内外のゴルフツアーをあらゆるデータで一刀両断 Vol.115
今回から2回にわたって昨シーズンの男女国内ツアー最難関ホールを紹介する。今回は男子ツアー。最も難しかったのは“王座”を守り続けるあのホールだった。
20−21年国内ツアー、最難関ホールはどこだ!!《男子ツアー編》
もう、このホールは男子ツアーの歴史上でも屈指の難ホールと言っていい。フジサンケイクラシック(富士桜CC)の5番パー4のことだ。2014年から2019年までの6年間でシーズン最難易度ホールとなること5回。そして昨シーズンも当たり前のように難易度1位の座に就いた。
2年にわたる異例のシーズンでフジサンケイクラシックは1シーズンに2回開催された。難易度1位となったのは20年の大会。平均ストロークは4.672だった。
このホールは535ヤードと非常に距離が長い上にグリーン左手前に池が待ち受けている。バーディは4日間でたったの7個。初日に至ってはコロナ禍の中断明け最初のラウンドだったということも影響したのか、105人プレーしてだれもバーディを奪えなかった。
昨シーズンの難易度2位も実はこのホールである。21年大会のもので、平均ストロークは4.664だった。バーディは4日間で8個だったが、そのうち2個は優勝した今平周吾。超難関ホールを攻略したことが4打差の快勝につながった。
難関ホールの上位は基本的にパー4が占めるので、パー3とパー5の最も難しかったホールもそれぞれ紹介したい。パー3の最難関は21年三井住友VISA太平洋マスターズ(太平洋クラブ御殿場C)の17番で平均ストロークは3.374だった。優勝した谷原秀人はここを4日間1バーディ、ボギーなしと堅実なプレーで通過している。
パー5では21年アジアパシフィックダイヤモンドカップ(相模原GC東C)の3番。平均ストロークは5.171である。距離が660ヤードとたっぷりあり、アゲンストの風が吹いた初日はパーオン率がわずか24.31%だった。
男子ツアー2020−21年シーズンのパー別最難関ホール
パー | 大会、ホール、距離 | 平均ストローク |
---|---|---|
パー3 | 21年三井住友VISA太平洋マスターズ17番(230ヤード) | 3.374 |
パー4 | 20年フジサンケイクラシック5番(535ヤード) | 4.672 |
パー5 | 21年アジアパシフィックダイヤモンドカップ3番(660ヤード) | 5.171 |
文・宮井善一
1965年生まれ。和歌山県出身。スポーツニッポン新聞社でゴルフ記者を8年間務め、2004年にフリーのゴルフライターとして独立。ゴルフ誌などに執筆のほか日本プロゴルフ殿堂オフィシャルライターとして活動している。元世界ゴルフ殿堂選考委員。
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