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気をつけよう!ハードスペック症候群

【ゴルフトレンドウォッチャー】コヤマカズヒロのYouTubeをチラ見せ!

2022/01/19 ゴルフサプリ編集部

ハードスペック症候群

各種ゴルフメディアはもちろんYouTuberとしても活躍中のゴルフトレンドウォッチャー、コヤマ・カズヒロ氏の人気YouTubeチャンネル「コヤマカズヒロのYouTube【ゴルフトレンドウォッチャー】」を記事化!
ゴルフ業界の旬なネタ、ゴルフ経験値が高まりそうな話、ギア関連のマニアックな話などなど。コヤマ・カズヒロ氏の一人語りをチラッとお見せします!

「ハードスペック症候群に気をつけよう!」ってどういうこと?

今回はですね、【ハードスペック症候群に気をつけよう】という話をしたいと思います。
というのも、量販店でフィッティングをして「ハードスペック」を勧められるっていう話がすごく多いんです。中には常識外れなハードなモデルを勧められているケースも聞くので、そういう話をしたいなと思います。

僕も小売りをやっていたからよくわかるんですけど、ショップ側の立場から言えば"売れればいい"わけですよ。硬い物と軟らかい物、どちらが売れようがそれはあまり関係ないはずなんですけど、フィッティングしたにも関わらず、体力に対してかなりハードな物を勧めているケースが結構多いんですよね。

"ハード"とはシャフトが硬い、それか重い

ちなみに"ハード(スペック)な物"というのはシャフトが"硬い"、それか"重い"、あとはヘッドで言えば「つかまりにくい」とか「上がりにくい」とか、そういう意味で使っています。

最近こんな話を聞きました。ドライバーの飛距離が160ヤードぐらいの年配男性です。有料のフィッティングを受けたところ、タイトリスト「TSi3」の50g台のカスタムシャフトを勧められたそう。

TSi3の試打動画を<試打ラボしだるTV>で観ていただきたいんですけど、結構ハード。中上級者ハードヒッターが喜ぶようなクラブなんですね。
それを有料でフィッティングして、ちゃんと弾道計測器で測った上でヘッドスピード35m/sぐらいの人に勧めたと。「ちゃんとフィッティングしたなら分かりそうなもんじゃないか?」と思うじゃないですか。
それが、面白いもんで弾道計測器で打つとTSi3の方が飛んだりするそうなんです。

試打データを見ると、「スピン量が減りました」・「打ち出し角が低くなってランが出るようになりました(ランが40ヤードぐらい出るんです)」と。そうすると計測結果的には飛距離が200ヤード近くになり、店員さんは「ほら!30ヤード以上伸びましたよ!こっちの方がいいじゃないですか!?」みたいなこと伝えているんですって。

そういうの聞くと、僕は弾道計測系の弊害を強く感じます。けれど"正解"っていうものもない。いろんなお店のやり方もあるだろうしね。
ただ、他人様の商売の悪口を僕は言いたくないですが、ゴルフクラブとかゴルフギア選びのある種の常識から言うと、「まったく感心しない」ですね。少なくとも僕は賛同できないようなフィッティングです。まぁこの話は極端な例ですけどね。

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NIKIGOLF onlineでの販売価格
66,000 円(税込)
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ハードスペックを勧めすぎるのがよくないと僕が考える理由

ゴルフ

理由について

  • あまりにも硬いシャフトを使うとエネルギーの逃げ場がなくなる
  • 良いしなりを得られればコントロールしやすい
  • しなり戻りのパワーがあれば飛距離に還元できる

あまりにも硬いシャフト使うとエネルギーの逃げ場がなくなる

ミスヒットをすると、振動が手首・指・肘とかに伝わりやすいと思います。
シャフトのしなりやトルクとかって、ミスした時にエネルギーを逃す方向に働くんです。ハイスピードカメラで見るとわかるんですけど、ものすごく動きます。
ヒール・頭部などのいわゆる「芯」ではないところに当たると、クラブは"グワーン"と本当に大きく動くんです。大きく動くということはエネルギーが逃げているということ。その量が少ないと、振動が自分の手とかにダイレクトに来てしまう。そうなると場合によっては、手首や肘を痛めやすくなってしまう心配があります。

良いしなりを得られればコントロールしやすい

確かに、軟らかいシャフトによるスイング中の大きいしなりをコントロールすることは難しいです。特に初心者の方はより棒に近い方がボールに当てやすいという側面があります。
一方、適度にスイング中しなってくれると人間はしなりを感じてタイミングがとりやすいっていう側面もあるんです。単なる棒よりも、スイング中にクイッとしなることで力を入れるタイミングがつかみやすくて、パワーも出しやすくなります。

先ほど、大きいしなりをコントロールすることは難しいと言いましたが、適切にしなる物と自分のスイングがうまくかみ合うことで、単なるカチカチの棒にはないメリットがあると僕は思います。難しいはずのクラブの挙動っていうのが、むしろ良いしなりを得ることによってコントロールしやすくなるんですよね。

しなり戻りのパワーがあれば飛距離に還元できる

しなり戻りのパワーは、うまく飛距離に還元できるメリットもあるんじゃないでしょうか。
棒ではなく、鋭くしなり戻った方がスピードも出やすく、球のとらえやすさやエネルギー効率が良くなるという効果が少しはあると思います。

そんな"よくない理由"もあるのに、なぜ店員さんはハードスペックを勧めるのか!

ドライバー

理由の1つに、ハードスペックを勧められるとお客さんが喜ぶっていう心理があるらしいんですよ。

その深層にあるのは”見栄”だとも言われますよね。その気持ちから「よりハードな物を選びたい」というような心理がちょっと働くらしいです。
例えば、男子プロとか皆「X」を使ってるじゃないですか。上手い人がハードなクラブを使うみたいなのがあるのかもしれないです。そう考えるとわからないこともない。

ただ、僕もハードスペックを無下に否定しているわけではないんです。
実際に「硬いシャフトを使うと曲がらない」と言う方もいらっしゃいます。それは一理ありますよね。

そんなこんなで、そのあと使ってどう感じるかは置いておいて、皆さん購入時には納得して買われている方が多い印象です。

硬いシャフトの長所は?選ばれる理由を推測

振動数

硬いと何がいいのか。
現代ドライバーは扱うのが少し難しくなっています。ヘッドが扁平に大きくなっているということは、昔よりも重心がシャフト軸からさらに遠いところにある。そしてシャフトもここ10年ですごく軟らかくなってるんです。

そうすると、スイング中すごく大きく動きやすいんですね。シャフトは長く45.5、46インチ近くあるでしょ?その大きく動くヘッドを操らなきゃいけないっていうのが現在の大型チタンドライバーなんです。
そこで、シャフトを硬くすると挙動っていうのは小さくなるわけです。軽くしても小さくなりますよね。ボールに当てやすいっていう長所が出てくるんですよ。

今でもよくある話なんですけど、女性の初心者でレディースクラブの超軟らかいシャフトだと全然当たらないのに、メンズの硬いシャフトで「ほら打ってごらん」というと「当たった!打てた!」みたいなことが結構あるんです。
だからより"ハードなスペックを選択する"="シャフト硬くする"っていうことには一定のメリットがあるんです。

まとめ

フィッティングをして「Xを勧められました」「70ヤードぐらい進みました」みたいな話は、『ハードスペックを勧めすぎるのがよくないと僕が考える理由』で伝えたような視点が抜けてるんじゃないかな、と言う疑念があるんですよね。

正直騙してるんじゃないか?っていうような、おかしな事例もあったり。
騙すつもりないんでしょうけど、結果的に問題のあるフィッティングになっているような話をよく聞くので、僕はそれはよろしくないんじゃないかなという気がしています。

「お客様が納得して買ってるからいいじゃないか!」という意見もあると思います。
これを読んでいる方は、ご購入の際はこの内容思い出していただいて、末永く使えてご自身のゴルフ向上に役立つような、使っているクラブスイングが良くなるような、そんなクラブを選んでいただけるといいなと思っております。

硬いシャフト・軟らかいシャフト、果たして正解はどこに...?
動画でそれぞれを支持する理論や正解への考え方も話していますので、ぜひご覧ください!
詳しくは▼下の動画でチェック!

コヤマカズヒロ

児山和弘。1974年生まれ。学生時代には富士桜カントリークラブなどでアルバイトを経験。中古ゴルフFCチェーン「ゴルフパートナー」の立ち上げに参加、以後、ゴルフ業界に。2005年に「39ゴルフ」(アーリーバードゴルフ)設立。用品販売を行いつつ、オリジナルブランド製品を開発。2012年、フリーに転身し、ゴルフ用品からツアー情報まで、幅広く執筆するゴルフライターとしてゴルフトゥデイやゴルフサプリといった各種ゴルフメディアなどを通じて活動を開始。2013年、オウンドメディアの運営代行業を主業務とするメディアライトを設立。2018年にはYoutubeチャンネル「試打ラボ しだるTV」を開設。


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