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パットの出球が安定しない? そのミス、ハンドダウンすぎるアドレスが原因かも

シーズンインに備えよう! 人気コーチ・大西翔太が あなたのスイングの マイナーチェンジをお手伝い!|Vol.6

2023/01/23 ゴルフサプリ編集部

スイング修正のコツをアドバイスする「マイナーチェンジ」レッスンシリーズの第6回はパット。ロングパットは寄らないし、ショートパットは入らない。3パットや4パットが多くて1ラウンドで40パットも打ってしまうことが多かったな〜という反省するゴルファーに、大西翔太コーチは「まずアドレスを見直してください」とアドバイスする。

パットは左手をウィークに握って出球を安定させよう!

ショットのような構えになっていなかったかを見直そう

10メートルくらいのロングパットは方向性よりも距離感が大事。1メートル以内のショートパットは距離感よりも方向性を優先する。そのことは頭で理解しているし、距離感のイメージも作れているつもりでもロングパットがまったくといっていいほど寄らない。ショートパットはフェースをきちんとスクエアにセットして真っすぐストロークしているつもりなのにカップに嫌われてしまう。こんな悪循環に陥ってしまうと自分ではどうしたらいいかわからないし、何とか寄せよう、入れようとしてどんどん手先の動きに依存することになり、やがてはイップスに…。

そうならないうちに早めに手を打っておきましょう。ボクはアマチュアの方々のレッスンをする機会があるのですが、パットが苦手という人には多くの共通点が見られます。それは出球が安定していないということ。ロングパットを打つときもカップに寄らないときって、打った瞬間から出球の方向がズレて、「あっ、失敗した!」と思いますよね。ショートパットも一緒。ロングパットもショートパットも出球の方向を間違えてしまった時点でもう寄らないし、入らないのです。どうしてそうなるかというと、パターを上から押さえつけるように構えているから。両手をグリップの上から握るために両手ともかぶって、ショットを打つときのようなハンドダウンの構えとなる。出球が安定しにくい人はこうしたアドレスになっていないかセルフチェックしてください。

パットの出球が安定にしにくい人はショットを打つときのようなハンドダウン気味の姿勢になっていないかをチェックしてみよう。
クラブの持ち方もショットと同じようになっていたら早めに修正しておくことが大切。
グリップを上から持つ感じで握ると両手ともかぶってしまう。
パターを上から押さえつけるようなアドレスが出球の安定しない原因だ。

プロたちやパットのうまい人はパターを上から吊り下げる感じで構えています。グリップを握るときは、左手のヒラとパターのグリップを平行に近い角度で持つ。そして両手をグリップの下から添えるように握る。こうすると左手の握りが浅いウィークグリップとなります。右手も左手同様、浅く握ります。両手のヒラでグリップを挟むような感じでハンドアップに構えられます。アドレスの姿勢をラインの前方から見ると、左ヒジから先とパターが一直線に見えるのがベスト。パターを上から吊り下げるイメージで構えればボールの近くに立つ感じになりますし、手首を固定しやすくてストロークの軌道も安定しやすいのです。

左手のヒラとグリップがなるべく平行となるように握るのがコツ。
パターを上から吊り下げる感じでハンドアップ気味に構えよう。
両手をグリップの下から添えるように持つと、両手とも浅く握る感じとなる。
出球の方向を安定しやすくするためのパットのアドレスを理解しよう。ボールの位置は左目の真下が基本だ。
両手のヒラでグリップを挟むイメージで持つのも大事なポイントだ。
ラインの前方からは左ヒジから先とパターが真っすぐ見える構えが理想的。

出球が安定すればロングパットが寄る、ショートパットは入る

左手をウィークに握り、両手でパターを吊るす感じで持つように構えるとストローク中の無駄なフェースの開閉が抑えられます。完全なストレート軌道で振るわけではありませんが、ナチュラルなフェースターンを使いつつ、ストレートに近い軌道で振れるようになるということです。ショットのような構えをしているとテークバックでフェースが大きく開き、インパクトでフェースを閉じながらヒットするために、インパクトが点となって出球が安定しにくいわけです。フェースの開閉を少なく抑えてストレートに近い軌道で振ればフェースを長くスクエアにキープでき、インパクトの正確性がアップします。

ショットのように構えるとボールから離れて立つ感じとなり、フェースの開閉が大きくなってしまう。これが出球を狂わせる要因だ。
左手ウィークに握り、ハンドアップに構えればフェースの開閉が抑えられて狙った方向に打ち出せるようになる。

出球を安定させる練習法としてはストレートなラインを探して、4〜5メートル先にコインなどを置き、コインの近くを通せるかどうかをチェックしながら練習するのが効果的です。右に外すことが多ければフェースが開くクセがある証拠。左に外しやすいならフェースがかぶって当たるのが原因です。左手をウィークに握り、ハンドアップ気味のアドレスを作って狙った方向に正確に打ち出す。この練習を積めばロングパットがカップの近くに寄りやすく、ショートパットはカップインの確率が必ずアップします。

4〜5メートル先にコインなどを置き、打つ前にラインと出球の方向をしっかり見る。
コインの上か近くを通せるかどうかをチェックしながら出球の方向を安定させる練習をしよう。

〈まとめ〉
・ロングパットもショートパットも出球がカギ
・3パットが多いのはアドレスが原因と疑おう
・ショットのように構えると出球が安定しにくい
・左手をウィークに握り、ハンドアップに構えよう
・フェースの開閉を抑えれば出球の方向が安定する

取材・文/三代 崇
写真/渡辺義孝
協力/千葉カントリークラブ野田コース

大西翔太
おおにし・しょうた
1992年6月20日生まれ、千葉県出身。水城高校ゴルフ部を経てティーチングプロの道に進む。日本プロゴルフ協会A級の資格を取得。現在はジュニアゴルファーの指導に尽力する一方、青木瀬令奈らツアープロのコーチもつとめる。メンタルやフィジカルの知識も豊富で、幅広く活躍中。


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