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米PGAツアーで使用者急増中!キャロウェイ ローグ ST ドライバーをコースで打ってみた!【前編】

世界ランクNo1のジョン・ラームが使用するドライバーはアマチュアでも使えるのか?

2022/01/24 ゴルフサプリ編集部

キャロウェイの『ローグ ST MAX-D』

キャロウェイの『ローグ ST MAX-D』

2代目となるキャロウェイ『ローグ(ROGUE)』の四種類のドライバーを早速コースで打ってみた。まずはアマチュア用に調整された『ローグ ST MAX-D』と『ローグ ST MAX FAST』でコースをラウンド。どのようなゴルファー向けなのか?ロマン派ゴルフ作家の篠原嗣典が真相に迫る。
(試打感、評価は個人的見解によるものです)

撮影/篠原嗣典

『ローグ ST MAX-D』は特別感満載でゴルファーを助ける!

キャロウェイの『ローグ ST MAX-D』
キャロウェイの『ローグ ST MAX-D』

2018年にキャロウェイが初代『ローグ(ROGUE)』を市場投入して4年。2022年春。満を持して2代目の『ローグ ST』が発売される。
『ローグ ST MAX LS』『ローグ ST MAX』『ローグ ST MAX-D』『ローグ ST MAX FAST』のドライバー4種類のラインナップだ。

キャロウェイのプロ仕様のブランドは『EPIC』であるが、欧米のツアーでは新しい『ローグ ST』のシェアが他社の新製品を抑えて上位になっている。
宣伝や契約で、使用クラブを変更することはありえないシビアな世界での動向は、『ローグ ST』が戦えるギアである証明だといえるが、機能面の解説をしても納得できるものではない。

とにかく、論より証拠、だと考えて、まずは、『ローグ ST MAX-D』と『ローグ ST MAX FAST』の2本をコースに持ち込んでラウンドをすることにした。(コースに各ホールでドライバーだけ2回打つ許可をもらい、試打をした)

4種類の中で、この2本を選んだ理由は、『ローグ ST MAX-D』がドローバイバスで調整されたアマチュアの使用を前提というドライバーであることと、『ローグ ST MAX FAST』は日本市場(アジアも含む)向けにパワーが不足していても使用できるように調整されたドライバーであるからだ。
そして、ゴルファーの過半数は、この2本のドライバーのどちらかがベストチョイスになる可能性があると考えた。

『ローグ ST MAX-D』は、ロフト10.5度、シャフトは純正4本のうちの1つの「VENTUS 5 for Callaway」のSRフレックスをコースに持ち込んだ。
名称通りにドローを打ちやすいように開発されたドライバーである。
構えたときに、フェースはストレートになっているが、ヘッドのフォルムはヒールサイドに強いボリュームがあって、良い意味でドロー癖が見える。

振ってみると、ボールをとらえようとする挙動は思いのほか最小限で、邪魔にはならない。
1発目は、少しフェード気味に振ってみた。強いドロー性能があれば、それでも左に行くはずだが、きれいな高弾道のストレートボールが出た。
次に打ったボールは、強いて、もっとフェードするように打ったが、これもほぼストレートなボールになった。

打音は適度な音量で、小気味が良い締まった高音の音質は、音だけ聞いても飛んだ気になる。この部分は、流石キャロウェイ、である。

初速感が強いボールが出る。
飛距離性能は、かなりハイレベルで、平均220ヤード、最高飛距離ホールは240ヤードでした。ヘッドスピード40m/sということを考慮すれば、トップレベルに飛ぶドライバーです。
ミスヒットしても、飛距離はあまり落ちない。この辺りはドライバーの機能だと感心した。

『ローグ ST MAX-D』を使ってラウンドしてみて、明確になったのは、まずは、飛距離がしっかりと出るドライバーだということだ。
そして、右にすっぽけて、更にスライスするようなミスショットに悩んでいるゴルファーにオススメである。ドローバイアスは、スライス防止というより、右にボールを打ち出さないことに機能しているからだ。
左に出球を行かせる能力が高いドライバーなのである。

フェードをコントロールできるゴルファーなら、左に打ち出して戻す、という王道のフェードが打ちやすいドライバーでもあることにも注目したい。

少し気になったのは、やさしいという分類のドライバーとしては、少し浮力が足りないところだ。それが、絶妙に飛距離をプラスする要因になってるのだと推測するが、パワーに自信がない場合は、キャリー不足になって飛距離をロスする原因になるので注意したほうが良い。

『ローグ ST MAX-D』は、ドロー専用というよりも、ボールが右にプッシュしてしまうミスを防ぐことができる以外は、まあまあオールマイティーなドライバーだと考えるとわかりやすい。
同伴してもらった僕よりも少しヘッドスピードが速いゴルフ仲間は、シャフトを変えて(2021年版EPICのシャフトが使える)何球が試打をしただけで、『ローグ ST MAX-D』の購入を決めた。
それぐらい『ローグ ST MAX-D』には、合う人には合うという特別なポテンシャルがあることがわかった。

パワー不足のゴルファーを助ける『ローグ ST MAX FAST』

キャロウェイの『ローグ ST MAX FAST』
キャロウェイの『ローグ ST MAX FAST』

『ローグ ST MAX FAST』は、キャロウェイの説明によると、『ローグ ST MAX-D』より、更に強いドローバイアスで調整されているという。
見た目では、その差がハッキリとはわからない。

『ローグ ST』シリーズの4つのドライバーの中で、『ローグ ST MAX FAST』は唯一、ロフト調整機能がなく接着型ホーゼルになっている。調整機能のホーゼルが好きではないゴルファーは、興味深い一本になるはずだ。

『ローグ ST MAX FAST』はロフト10.5度、シャフトは純正の「SPEEDER NX 40 for Callaway」のSRフレックスをコースに持ち込んだ。

打音とストレート系の弾道がマッチする快感がある。こういうマッチは、ありそうで、なかなかないので、グッと来た。
弾道は中弾道で、ストレートに飛ぼうとしてくれるやさしいドライバーだ。普通に打つと軽いドロー、少し逃がせば小さなフェード。高弾道も振り切れば打てる。

『ローグ ST MAX FAST』の最大の特徴は、クラブが軽いことで、それを扱いやすいと感じれば、振りやすく、勝手に速度も上がるようなドライバーになるが、軽いことが気になった場合は、我慢しながら使う苦しいドライバーになる。

飛距離性能は、平均で225ヤード。最も飛んだホールは245ヤード。これは、年間でトップになる可能性がある飛距離だと言える。

やさしさという言葉は、ゴルフのギアで使う場合には、かなり曖昧だ。
『ローグ ST MAX FAST』のやさしさは、スライスを防ぐというベクトルではなく、扱いやすさというベクトルで発揮されるように感じた。
クラブが求める最小限な動きを与えれば、勝手に良い球を出してくれるドライバーなのだ。パワー不足を補うことも、間違いなくやさしいことである。

逆にいえば、腕前に問題があった場合、それを助けてくれる機能は最小限なので注意が必要だ。
『ローグ ST MAX FAST』は、いわゆる上手いのだけれど、パワーが足りなくなってきたゴルファーにピッタリなのだ。

ラウンドをしていて、『ローグ ST MAX FAST』を打つのは本当に気持ちが良かった。
打音のチェックのために撮ったスイング動画を帰宅後に見て、気持ち良さ気に振っている自分に驚いた。
試打は、なんやかんやいっても、借り物のクラブでラウンドしているわけで、気持ち良くスイングできることなど、滅多にないからだ。

『EPIC』は上級者用で『ローグ(ROGUE)』は、セカンドブランド的に考えるゴルファーも多いと思う。
一般的なアマチュアゴルファーが使うギアを作ったら、キャロウェイは本当に上手いことは書くまでもない。
『ローグ(ROGUE)』シリーズのやさしいほうに位置付けられた2種類のドライバーを打って、ハッキリと違うことに驚いた。どっちが上とか、下とかではなく、やさしさの定義で区別される。

ドライバーに一切の悩みがないゴルファーは別として、少しでもやさしさという言葉に反応する部分があれば、今回紹介した2本のドライバーをテストしてみることを強くオススメする。
個人的にも、本当に試打して良かった、と感謝しているのである。

キャロウェイの『ローグ ST MAX FAST』
キャロウェイの『ローグ ST MAX FAST』
ロマン派ゴルフ作家 篠原嗣典

文/ロマン派ゴルフ作家 篠原嗣典
1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてでビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。


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