1. TOP メニュー
  2. ゴルフギアにお悩み
  3. スライサーに幸せをもたらす”ドローマシン” キャロウェイ「ローグST マックス D」ドライバー

スライサーに幸せをもたらす”ドローマシン” キャロウェイ「ローグST マックス D」ドライバー

2022ニューモデルを関浩太郎が試打インプレッションVol.13

2022/03/14 ゴルフサプリ編集部

スイングコーチ兼クラブフィッターの関浩太郎が今回試打したのはキャロウェイ「ローグST マックス D」ドライバー。EPICシリーズに代わるローグSTシリーズの一角をなすクラブ。独自のAI設計による新機軸を盛り込みインパクトのエネルギーを余すことなくボールへと伝える。

派手なスライサー!? に向けたドライバー

マックスDの「D」はドロー(Drow)のD。すでにこのコーナーで紹介した「ローグ ST マックス」も相当つかまりのいいドライバーだったが、マックスDはさらにその上を行く存在で、右に出るボールをとことん抑えたいプレーヤー向けだという。建て付けはドローバイアスでアップライト。メーカーからは「気持ち良く振り抜くだけで、これまで以上に高初速のハイドロー弾道を、繰り返し放つことが可能となっています」とのメッセージが届いている。

「確かにスタンダードのマックスでもかなりボールがつかまって、フェードを打つのに苦労したほどでした。さらにつかまるらしい、派手なスライサーに向けたドライバーということになると、ゼクシオやエッグなど国産のつかまり系ドライバーのライバルになるのかな、という感じですね」

とはいえ見た目にはマックスと大きな違いはなさそう。ヘッドの輪郭も顔つきもマックスと言われてもわからないくらいだ。

「ただ、ヘッドをポンと置いた時にマックスよりほんの少しフェースが左を向くのでスライサーは安心感があると思いますよ。ヒール側にタングステンの錘がついていますが、これによってシャフト軸からヘッドの重心までの距離を短くしているんでしょうね。重心距離が短くなるとヘッドがくるくる回りやすくなります。イコール、フェースの開閉がしやすいということ。ボールが捕まりやすくなる大きなファクターです」

30ヤードスライスするスイングでもドローに!

ワッグルしてまず感じるのはシャフトのしなり感。

「ワッグルしただけでマックスよりもしなる感じがあります。シャフトは同じモデルなので、ヘッドの重さや重心位置の違いでフィーリングが変わってくるようですね」

打ってみると左に27.1ヤードのフックが出た。

「普通にスイングしただけですが、左回転が1000回転超になって27.1ヤード左へ。本当につかまる、“つかまり番長”ですね!」

関はもともとドローヒッター。普通に振ってもドローがかかるので、これは明らかにクラブのなせる技。裏を返せば打球が1000回転以上右回転する人が打てば0回転になるということか。

「まさにそうですよね。普通に振ってスライスする人は真っすぐ、もしくはドローになる可能性が高い。ためしに絶対30ヤードスライスするスイングで打ってみましょう」とやってみたら、結果はドローボールで飛距離は250ヤード。600回転以上ボールに左回転が入った。

「マックスよりも数100回転、左への回転量が増えています。明らかにつかまる作りです。ちなみに打感は前作が“パキーン!”という感じでしたが柔らかく進化している。振るほど潰れる感じがあります」

50ヤードスライスするスイングで真っすぐ飛ぶ!

しかし、アマチュアゴルファーのスライスはそれをも凌駕する。その証拠に、右に曲がって隣のホールに着弾することもしばしば。そうなると50ヤードスライスすると言っても大袈裟ではないので、念のため、それくらいド派手なボールも打ってもらったところ、さすがにボールには右回転がかかった。

「右回転と言っても41回転で飛距離は258.3ヤード。フックかスライスかといえばスライスですが、見た目は完全にストレートの球筋です。マックスでは30ヤードのスライスボールがフェアウェイセンターでしたが、マックスDは50ヤードのスライスがほぼストレートです」

50ヤードのスライスがストレートになるとは恐るべし。車の自動運転機能が普及しつつあるように、ドライバーにもオートマチックドローの時代が到来した。あまり必要なさそうだが、最後にどんなことを心がけてスイングすればいいのかを聞いておこう。

「スイングバランスがD2.5ということで先端が重めですから、力を入れて振るよりボディターンでゆったり大きくスイングするのがコツですね。ピンやテーラーメイドのドライバーは、どちらかといえば直進安定性を高めるという方向性のモデルが多いですが、それらからするとマックスDはいかにスライスする人が飛距離を伸ばせるかにチャレンジしています。スライスに悩んでいる人は是非試打してみてください」

試打解説/関浩太郎
(せき こうたろう)1974年生まれ、茨城県出身。アメリカで最新のゴルフ理論を学びながら、ミニツアーを転戦。帰国後、クラフト技術を学んだ後、「SEKI GOLF CLUB目黒」を主宰。多くのアマチュアゴルファーのサポートを行い、さまざまなゴルフメディアでも活躍している。


2022ニューモデルを関浩太郎が試打インプレッション


Vol.12(前回)へ Vol.14(次回)へ

シリーズ一覧へ

AI設計で飛びの3要素を最適化!キャロウェイ「ローグ ST マックス」ドライバー

スイングコーチ兼クラブフィッターの関浩太郎が今回試打したのはキャロウェイ「ローグ ST マックス」ドライバー。「エピック...

あわせて読みたい

低スピンと安定した強弾道を約束 キャロウェイ「ローグST マックス LS」ドライバー

スイングコーチ兼クラブフィッターの関浩太郎が今回試打したのはキャロウェイ「ローグST マックス LS」ドライバー。マックス...

あわせて読みたい