ブリヂストンの2022年・最新ドライバーの情報入手!! 新たな「カーボンヘッド開発競争」の始まりか!?
ボディがカーボンでできている。ブリヂストン「B3」ドライバー、ヘッドタイプは2種類あるぞ
ブリヂストンの最新ドライバーはボディがカーボン! ヘッドのネック部分には「B3」の文字が刻まれていることから、「B1」「B2」の兄弟モデルではあるのだろうが……その構造には大きな違いがありそうだ。すでに契約選手が試していたりするのかも?
ネックとフェース周り以外は、全部カーボン!
ブリヂストンのNEWドライバーの情報を入手した。
ネック部分に小さく「B3」と入っているから、これがモデル名で間違いないだろう。また「B3」の横に、SDとDDという文字も入っているので2タイプ展開ということのようだ。
現行の「B1」、「B2」が「B3 SD」、「B3 DD」にモデルチェンジとなるのか、あるいは「B1」、「B2」に追加されるのかは、正式発表前のため不明だが、ヘッドの写真からソールもクラウンもカーボンだということが分かる。フェースにはミーリングが施されているようなので、ネックとフェース周りはチタン製で、他の部分はすべてカーボンで作られていると思われる。
今春、テーラーメイドの「ステルス」のスタートダッシュは恐るべきものがあったがだが、現状ではキャロウェイの「ローグST」シリーズが巻き返し、“フルカーボン”より“カーボンコンポジット”の方が良いのでは? という雰囲気がある。そんな中で「B3」の構造は新しいカーボンコンポジットの形と受け取る人が多いだろう。
しかし、この構造は以前にも存在していた。2003年にキャロウェイが「E・R・Cフュージョン」を、同年ブリヂストンも「ツアーステージ シナジー」と言うモデルを発売し「カーボンモノコック構造」呼ばれていた。
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素材と技術の進歩でリバイバル
当時はカーボンの素材自体と加工技術がまだまだ発展途上だったため、カーボンを使用するメリットが小さく、低重心ながら浅重心だったためハードヒッター向けの特性となってしまい、飛ぶけれどユーザーが限定されたために定着しなかった。
実はその前年にキャロウェイはフルカーボンの「ビッグバーサC4」を発売していたが、打感、打音が受け入れられずに、翌年にフェース側をチタンで製造した「E・R・Cフュージョン」を発売したという経緯がある。ステルスの“フルカーボン”に対して、B3の“カーボンモノコック構造”はこの時の再現を見るようだ。
“フルカーボン”も“カーボンコンポジット”もカーボンの素材と加工技術の進歩で、現在ではカーボンの軽さというメリットが生かせるようになっていることが当時とは異なるところだ。
B3が採用する構造だと“重い”チタンがヘッドの前側、“軽い”カーボンがヘッド後ろ側に配置されるので、何もしなければ浅重心で飛ぶけれど捕まらない、慣性モーメントも小さくなってしまう。
しかし、今どきそんなクラブを発売するわけはなく、ヘッド内部後方にかなりの重量のウェイトが仕込まれているはずだ。これにより、上下左右に慣性モーメントが拡大し、同時に低重心化も図られているはずだ。チタンフェースだから、打音は弾き感のあるものになる。
美形なヘッドを生み出しやすい構造
「B3」でもうひとつ注目したい点は、ヘッドの形状。
「BB、SB」の2タイプの違いは、おそらく球のつかまりとバックスピン量の違いだろう。ヘッド内部のウェイトの位置で重心位置を変化させることになるので、ヘッドの形状は2タイプとも同じはずだ。球のつかまりを良くするために“下膨れ”や、“フックフェース”にすることなく、重心位置を変えることが出来るので、つかまりのいいモデルでも“美人”に作ることが出来るということだ。
基本的にはアベレージゴルファー向けか?
純正シャフトのラインナップは3タイプ。すべてオリジナルのテンセイで、レッド、ブラック、シルバーと色分けされている。写真を拡大して見るとレッドとブラックは40g台、シルバーは50g台となっている。するとブリヂストンの過去のドライバーの例から類推すると、レッドとブラックを装着した場合、総重量は290g弱、シルバー装着でも300g弱と思われる。レッド、ブラックが主力なのだろうから、軽さも意識した仕様となっている。ヘッドスピード40m/s前後のゴルファーを対象にしているとみていいだろう。
ヘッドも、シャフトも最終仕様となっているので、発売は2カ月以内と予想される。7月中の発売となるだろう。と、すれば、正式発表も近いはずだ。発表され次第、試打テストを行いレポートしたい。
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