17歳・馬場咲希が大快挙!! 「全米女子アマチュアゴルフ選手権」で圧勝・優勝
「全米女子アマチュアゴルフ選手権」で馬場咲希(日本ウェルネス高2年)・17歳が優勝。1985年の服部道子以来、37年ぶり2人目となる快挙を成し遂げた。
写真/USGA
ここまできたら勝つしかない。強い意志と自信を持って臨んだ決勝戦
37年前に服部道子が達成した快挙を、今度は弱冠17歳の新星・馬場咲希(日本ウェルネス高2年)が成し遂げた。
今年の「全米女子アマチュアゴルフ選手権」(以下、全米女子アマ)は、世界アマチュアランキングの上位者132名で争われ、競技日数は7日間に及ぶ厳しい戦い。1日目・2日目は36ホールのストロークプレー、この2日間で上位64名に入った選手がトーナメント方式の決勝ラウンドへと進出することができる。決勝ラウンドはマッチプレーとなり3日目に1回戦、4日目に2回戦と3回戦、5日目に準々決勝、6日目に準決勝を18ホールで行われ、7日目の決勝戦は36ホールのマッチプレーが行われる。技術だけでなく、体力と精神力も問われる厳しい戦いだ。
この過酷な戦いを制した馬場は、ストロークプレーを34位で通過し、マッチプレーを戦うごとに調子を上げていった。そうして迎えた決勝戦、相手はカナダ出身のモネ・チュン(21歳)。馬場は、この決勝を11&9、9ホールを残して11アップという圧勝・優勝、37年ぶり2人目となる快挙を達成した。
この馬場咲希の快挙に対して、37年前に同じく快挙を達成した先輩・服部道子がコメントを寄せている。
「馬場咲希選手、全米女子アマチュア選手権優勝おめでとうございます。
決勝では大差をつける圧巻のゴルフでした。私が勝った時はその場にいられるのが楽しくて、思い切りできたのが良かったと思います。でも、彼女は私よりもはるかにスケールが大きい選手。全米女子オープンで初めて見た時から、凄い選手が出てきたなと感じていました。8月に開催される世界女子アマ選手権は彼女も代表メンバーに入っているのでそこでの活躍、そして更なる飛躍を楽しみにしています」
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アメリカに「また来たい!日本に帰りたくないくらい」
8月15日(月)、日本時間12時からUSGAによる馬場咲希のオンライン優勝会見が行われた。大会を終えて、今の気持ちを聞かれた馬場は「すごいうれしい。でもあまり信じられない」と、まだ優勝の実感がない様子。決勝戦を振り返って「1ラウンド目に7アップした時に、7アップの実感が湧かなくて、アップしたままプレーし続けて、早く勝ちたいと思ってプレーしました。パットが良くて、相手の選手にもプレッシャーをあたえられたかなと思います」。
ハウスキャディを起用したことについては、「キャディがすごく良くて、グリーンの傾斜をよくわかっている方で、その通りに打てばカップに寄る感じでした」と、コースを熟知したハウスキャディを選択したことが功を奏したようだ。
優勝した馬場には様々な質問が投げかけられた。「(来年出場できる試合は?)全米女子オープンと全英女子オープンに出場できるというのは知っていて、ぜひ出たいなと思っていました。特に全米女子オープンはコースがペブルビーチGLなので、とてもうれしいです。(アメリカにまた来たい?)来たいです!日本に帰りたくないくらい。(アメリカに来る前は?)アメリカの選手のレベルがわかっていなかった。でも、この試合は大学生も出場するので、高いだろうなと思っていました。でも優勝を目指して来ました。(けど)優勝できるとは思っていなかったです」
「(日本とアメリカでは何が違う?何を学んだ?)コースが、日本ではありえないような、グリーンも全く違う感じ。アメリカの選手の飛距離とか、ショットの精度とか、強さも違う。さらに大会ではギャラリーが入っていましたが、カップインした時の盛り上がり方が、試合の前も含めてかなり違う。(ゴルフはいつから始めた?)ゴルフは5歳から始めて、小学3年で初めて試合に出て。小学5年で全国大会にで初めて、高一で全国大会で上位に入れるようになり、レギュラーツアーの試合に出てから目標が明確になり、高2でレベルアップもできてきて、試合のイメージも出ていました。(これからの予定)20日から世界アマに出場します。(いつプロになる?)わかりません。来年のプロテストは受験する予定です」
そして、最後に服部道子さんともし話ができるとしたら?という質問には、目を輝かせながら「当時の全米女子アマが話を聞いてみたいです」と答えた。
新たに登場した新星、馬場咲希の活躍に今後も注目だ。
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