「ダボはやめときな、ボギー!ボギー!」90切りのためのマネジメント
15年連続で、レッスンしたゴルファーのベストスコア達成者が年間100人以上!という実績を持つ関浩太郎が、スコア90の壁を切るための考え方・マネジメントの基本を解説します!
極力ダボを打たないようボギーペースで回る
90を切るためのマネジメント、と言ってもコースマネジメントではありません。言うなれば目標スコアを睨んだ数字のマネジメントで、これを知らないと90は切れません。
パー72ならスコアは、全ホールトリプルボギーだと126、ダブルボギーだと108、ボギーだと90です。仮に目標スコアを88と設定した場合、16オーバーで目標は達成できます。ということは、パーやバーディはあるに越したことはないけれど是非モノではありません。その代わりダボは極力避けなければいけないということになります。
ゴルフ場にはパー3、パー4、パー5しかありません。16オーバーを90切りにあてはめると、ベースとしてパー3は4打、パー4は5打、パー5は6打で上がればいいわけです。
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「目標スコア」、「2パット」、「ボギーオン」の3つを意識
ボギーペースでラウンドするにはパットが重要です。100切りが目標なら多少3パットがあっても大丈夫ですが、90切りだと基本的には許されません。たまにはあるのは仕方がありませんが、2パットで収まるように練習しておかなければなりません。厳しいかもしれませんが、ショットでストロークを減らすよりは早くスコアに反映されて、この先も絶対に役立ちます。
2パットを前提とすると、パー3では2打、パー4では3打、パー5では4打でグリーンに乗せるということになります。パーオンしなくてもいいけれどボギーオンは死守したい。ということで、90切りで意識すべきは、目標スコア、2パットで上がること、ボギーオンの3つになります。
簡単な問題だけ取りこぼさないよう確実にこなす
そうはいってもナイスショットもあるでしょう。はからずもパーやバーディがとれることもあります。そういった中で、「目標スコア、2パットで上がること、ボギーオン」この3つを常に意識し、クラブチョイスや打つ方向を考えていくと90を切れる可能性は高まります。
パー3はワンオンしなくていいし、パー4も3打で乗ればいい。350ヤードのホールなら120ヤード弱を3回打って乗せればいいのです。パー5にしても、ドライバーでナイスショットしてセカンドでフェアウェイウッドを打つ必要はありません。
テストに例えると、簡単な問題を取りこぼしなくやっていただくのが80台で回るコツ。難しい問題はやらなくていいので、簡単な問題だけ確実にこなしていければ90は自然に切れます。
パーを取る練習ではなくダボを打たない練習をする
18ホール中16回、ほとんどのホールでボギーでも90は切れます。ただ、ほとんどボギーでいいという言葉の裏にはダボはダメという条件もあります。必要なのはダボを打たない方法を学び、身につけることであって、パーを取るための練習は必要ありません。パーを増やすよりダボを減らす方が、技術的にも圧倒的に簡単で練習量も少なくて済みます。
ゴルフは15分では到底解ききれない量の問題を出され、時間内で合格点までもっていくのと似ています。難しい問題と簡単な問題があって、前者は10点、後者は1点もらえるとしたら、勉強では15分の中で難しい問題に取り組む手もあります。でも、ゴルフは難しかろうがやさしかろうが1点しかもらえないようなもの。簡単な問題から片づけることが短い練習時間で成果を上げる唯一の方法です。
15年連続でベストスコア達成者は年間100人以上!
試打解説/関浩太郎
(せき こうたろう)1974年生まれ、茨城県出身。アメリカで最新のゴルフ理論を学びながら、ミニツアーを転戦。帰国後、クラフト技術を学んだ後、「SEKI GOLF CLUB目黒」を主宰。多くのアマチュアゴルファーのサポートを行い、さまざまなゴルフメディアでも活躍している。
関浩太郎 GOLFTV
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