シングルプレーヤーが考える「90切りの壁」
もう少しでシングルがシングルプレーヤーになった話
ゴルフブロガーのもう少しでシングルです!前回の記事で「100切りの壁」をどう突破したかを書かせていただきました。今回は、2011年にゴルフを始めた私が、2014年7月に「90切りの壁」を突破するのにどのような取り組みと練習をしたのかをご紹介します。
90切りのためのスコアの考え方は?
最初に、90切りの壁を突破するにはどのようにスコアを作るかを考えてみましょう。
90切りを目指すゴルファーの皆さんなら当然ご存知の通り、18ホール全てをボギーで終われば90回です。したがって、ボギー狙いでラウンドして、どこか1ホールでパーが取れれば、90切りは達成できる計算になります。
ゴルファーが90切りを目指す頃になると、スイングもある程度安定してきて、パーも1ラウンドで複数回取れるようになっていると思います。しかし、当時の私もそうでしたが、90切りが達成できていないのに、ボギー狙いではなく、全ホールパー狙いでラウンドしていました。もちろん全ホールでパー狙い自体を否定しているわけではありませんが、それは90切りを達成してからでも良いのではないでしょうか。ボギー狙いで自分に対するハードルを下げていたほうが、自分自身に余計なプレッシャーをかけずに、ラウンドできると思います。
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「90切りの壁」を突破するにはゴルフ場選びも重要!
こちらのスコアカードは2014年7月に、私が「90切りの壁」を突破した時のスコアカードです。当時は100叩きすることもありながら、安定的に90台でラウンドできるようになっていました。
そのような中で「90切りの壁」の突破は突然訪れました。
自分でも正直ビックリしたのですが、いきなり84回でした!
レギュラーティですが、最近とあまり変わらないスコアでした。90切りはボギー狙いで十分とオススメしていましたが、この日はバーディ1個、パー10個とかなり優秀な内容でした。
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私が「90切りの壁」を突破したのは、会社のコンペで行った接待ゴルフ場でした。フェアウェイは広く、比較的フラットなゴルフ場でした。良いスコアを出したければ、ゴルフ場選びも重要です。多くのゴルフ場でコースレートが示されています。コースレートはハンディキャップゼロのゴルファーが10回ラウンドした時の平均スコアを示すものです。コースレートが「71.5」のゴルフ場よりは、「68.0」のゴルフ場に行った方が、スコアが良くなる可能性は高くなります。
壁を突破するのに悪戦苦闘するのも後々役に立つかもしれませんが、私はコースの難易度を下げて、まずは壁を突破して自信を付けたり、壁の先にある世界を早く見ることも重要だと思います。
ゴルフクラブを買い替えた!
「90切りの壁」を突破するために当時行ったのが、ゴルフクラブの買い替えでした。2011年にゴルフを始めた頃のクラブは、その当時通っていたレッスンプロに薦められるまま買ったものでした。
ゴルフを初めて3年近くなり、ゴルフクラブに関する知識もいろいろ付いてきましたので、ゴルフクラブをほぼ一新することにしました。
きっかけは、アイアンのフィッティングを受けたことです。家電量販店でPINGのフィッティングイベントが開催されているのをたまたま知り、試しに参加してみました。実際にフィッティングを受けてみると、もともと使っているクラブよりもかなり打ちやすい。シャフトを変えることで、これほど振りやすさが変わるのかということを実感した瞬間でした。アイアンのヘッドも見た目が良いものもありますが、打ってみるとなかなか難しいので、初心者向けのヘッドを選択。難しいクラブを使うよりは、ミスの許容度の高いクラブを使った方がスコアにとってプラスになると判断しました。実際にラウンドで使ってみると、ミスも減りましたし、何よりも安定性が高くなりました。
この買い替えに合わせて、5番アイアンを使うのを止めました。代わりに5番アイアン相当のユーティリティを入れ替えました。さらに、ピッチングウェッジより下のウェッジを2本から3本に増やしました。ウェッジを1本追加したのも、100ヤード以内の距離の内訳は、スイング幅を変えるのではなく、クラブで打ち分けた方が簡単だと考えたからです。さらに、当時使っていたドライバーを、自分のスイングに合うカスタムシャフトに変更しました。
クラブセッティングの見直しにより、ミスショットが減ったと思います。私は、人気、他人の評判、見た目よりも、自分に合ったクラブを使うほうが、スコアは断然良くなると思います。最近の女子プロのクラブセッティングでもミドルアイアンを入れるのは少数派だと思います。女子プロのヘッドスピードはアマチュアゴルファーとほとんど変わりませんので、クラブセッティングは参考にしたほうが良いと思います。
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ラウンドレッスンの受講に加え、ショートコースを上手く活用しましょう!
「90切りの壁」を突破するために行っていたのが、ラウンドレッスンを受講したり、ショートコースに行ったりして、芝から打つ練習を多くするようにしていました。
もちろんラウンド回数を増やすことでも芝から打つ練習は可能ですが、ラウンドするとどうしても良いスコアで回ることが優先されて、練習することはできないですよね。
ラウンドレッスンの良いところは、ミスショットをすると、その場でレッスンプロがミスの理由を説明してくれて、時間があればその場で打ち直しができることです。練習場ですとミスショットの理由の大部分はスイングそのものです。一方で、ラウンド中のミスショットの原因は、スイングの時もありますが、ライとか傾斜に対応した状況判断とか、アドレスの向きの場合が多いです。ライが悪いのに無理なクラブを持ってミスショットしたり、狙いたい方向に向かってそもそもアドレスが取れていなくてOBを打ってしまうことが結構あります。こうしたラウンド中のミスショットの傾向と対策をするために、ラウンドレッスンは効果があります。
ショートコースもアプローチの練習をするのに効果的です。ゴルフの帝王と呼ばれたジャック・ニクラスは「スコアの70%はピンから120ヤード以内から打たれる」と言っています。ショートコースはみなさんも容易にイメージできると思いますが、120ヤード以内からのショットの練習をするのに最適です。ショートコースは定額でまわり放題のところも多くあります、平日に休暇を取ってショートコースに行くと、かなりコスパの良い実戦練習ができますよ。
次回は、「80切りの壁」について書かせていただきますので、楽しみにお待ちください。
- もう少しでシングル(ペンネーム)
東京都内在住の40代のサラリーマンゴルファー。2011年にゴルフを始め、現在のJGA/USGAハンディキャップは7.5。2020年にはヘッドスピードアップにチャレンジし、42.4m/sからスタートし、61.0m/sまでアップ。2020年からシングルプレーヤーになる過程を記録するために、ブログ「シングルプレーヤーへの道は遠い?」を運営。
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