これだけやってればゴルフは上手くなる!?『モノマネ素振り』ってなに?
逆上がりできないティーチングプロのゴルフが上手くなる話|第2話
逆上がりのできないティーチングプロ 名取確(なとり・たしか)です。
これやっておけばゴルフは絶対上手くなるよ!と、言ってはいけないかもしれませんが、本当にやれば上手くなると思うのは「モノマネ素振り」です。ぜひ真似してみてください。
テニスも「モノマネ素振り」で上手くなった
第1話で、私が運動神経がたいして良くなくてもティーチングプロになれたという話から始めさせて頂きました。
逆上がりはできないけどティーチングプロになれた話
はじめまして。逆上がりのできないティーチングプロ 名取 確(なとり・たしか)です。 ついでに、後ろでんぐり返しもできま...
ティーチングプロとして「これだけやればゴルフが上手くなる」なんて言うのはだめかもしれないけど、あえて言います。
モノマネ素振りをやれば、上手くなります!
大学時代にやっていたテニスでも、モノマネ素振りで、コーチのアルバイトができるまで上達しました。
当時、世界一のサーブを打っていたゴラン・イヴァニセヴィッチ選手のサーブを真似るために、雑誌に載っていた連続写真を見ながら鏡の前で一コマ一コマ形を完璧にコピーする練習をしました。
構える時の手首の角度、ボールを持ち上げた時の指の向き、足を置く位置、細かくチェックしてマネをすると体のどこを使っているのか良くわかります。他の選手の真似をしてみると、自分の体に合うかどうかを感じられるようになります。
イヴァニセビッチ選手は190cmを超える長身で、169cmの私が真似ても限界はありますが、タイミングの取り方等は相性が良かったのでサーブが大分上手くなり、自分の武器になりました。他にも、ボレー・ストロークなどそれぞれマネしたい選手を見つけては形をコピーする練習をかなりやった覚えがあります
何事も”型”が大事
ゴルフは、テニスよりも「型」が役に立つスポーツだと思います。動いていないボールを打つので、基本の型がスイングを左右します。
私が参考にしたのは、自分と体型の近い選手です。ルーク・ドナルド選手(米欧両ツアーで賞金王になったショットメーカー)や、丸山茂樹選手、藤田寛之選手の真似を、今でもやっています。
「モノマネ素振りで型を作りましょう!」と言っても、実際にやる方はごく稀ですので、やれば必ず差がつきます!
まず、モノマネしたい選手をリストアップしましょう。自分と同じような体型の選手がおススメですが、インスタグラムやYouTubeで見つけた、カッコいいスイングの人でも良いですよ。
最初に、アドレスを研究します。カッコいいスイングはアドレスからです。
「世界一カッコいいアドレスのプロは誰?」と、ツアープロや有識者にアンケートすると断トツ1位はタイガー・ウッズだそうです。アドレスは世界を制するんですね。
モノマネにはポイントがある
モノマネには似てると思わせるポイントがあります。カラオケで歌手のモノマネをする時は呼吸をどこで切るかが勝負。サザンの桑田さんの真似をするイメージをするとわかりやすいかと思います。
「ここさえ掴めば似ている!」と思わせられるのはフォローの形。藤田寛之さんのフォローや、アーノルド・パーマーは特徴的です。
前上がりのラフから145ヤード先のグリーンに乗せる打ち方|the プロテク - 藤田寛之プロ
ティショットが曲がってノリ面にボールが止まるのはアマチュアによくあるパターン。そこで今回は、我々がラウンドで遭遇しそ...
フォローにもっていくために、その手前の動きがありますから、一つ一つ見て行きましょう。
テークバック
テークバックでは「クラブをいかに低い所に引いているか」に注目。
腹筋を使ってクラブを引きます。プロは前傾を保ったまま、軸をキープして、まるで体の真ん中と腕が分離したロボットなんじゃないかと思う位、軸が動きません。
スローモーションでプロのスイングを真似てみると、もの凄く体幹を使っていることを感じます。テークバックが腰の高さまでくる頃には、もうお腹の筋肉はプルプルしているはず。
トップ
プロのトップは、正面から見ると背中までバッチリ見えています。一般の方のスイングで、そこまで体が捻れている人は稀です。それ位、捻転というのは難しいんですね。ただ身体を回せばいいのではなく、腰を捻るだけとも少し違うので、言葉で説明するのは凄く難しい。
下半身は前を向いたまま上体だけをググゥッと捻るのは、上体が太いゴムになったようなイメージを持ってもらうと良いかもしれません。簡単には捻れない、弱くて切れることもない、でも捻れたら反発力が働きそうなのはまさに太いゴムです。
その太いゴムを捻ることで身体のパワーを内側に溜め込みます。プロは溜め込んだエネルギーを「これでもか!」とボールに伝えようとしています。だから、インパクトでは最も効率よくボールに力が伝わる形を作るんです。それがビハインドボールと言われる形です。
インパクト
インパクトの瞬間は左手首・左手の甲の向きに注目!
左の手首は必ずサムアップしているかのように手元側に折れていて、手の甲は裏拳で正面の板をぶち抜くかのように力強さを感じるはずです。
モノマネをしたくなる魅力的なプロは一杯いますから迷っちゃうと思いますが、ぜひ誰か自分の先生を決めてモノマネを始めてみてください。
逆上がりができなくても、足が速くなくても、力がなくても、絶対にゴルフは上手くなれます!!
最後までお読みいただきありがとうございました!
文・名取 確
逆上がりできないティーチングプロ(ペンネーム)
世田谷区在住。世田谷区喜多見で≪ゴルフのある人生を共に歩もう≫をテーマに、インドアゴルフ練習場EndlessGolfを運営しています。ティーチングプロと不動産業のリアル二刀流。一生ゴルフで感動し続けられる仲間をたくさん作りたい想いの溢れる40代です。
女子プロスイング連続写真|女子プロのアイアンテクニック(1/2)
パート2ではパーオン率上位のプレーヤーたちのアイアンショットの連続写真をお届けしよう。稲見萌寧らの再現性の高いスイング...
松山英樹のフェアウェイウッドスイング後方連続写真【2020東京五輪・R3】(2021年)
2020東京五輪ゴルフでは惜しくもメダル獲得とはならなかったが、万全とは言えない体調にも関わらずファンを湧かせるアツいプ...