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コラム
本当に飛距離性能めっちゃ高いの？最高に飛ぶ！らしいシャフトを野村タケオがコースで検証

本当に飛距離性能めっちゃ高いの？最高に飛ぶ！らしいシャフトを野村タケオがコースで検証

「DAYTONA SPEEDER X」野村タケオのゴルフ実験室

2022/09/02　ゴルフサプリ編集部　野村タケオ

本当に飛距離性能めっちゃ高いの？最高に飛ぶ！らしいシャフトを野村タケオがコースで検証

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。
ゴルフのシャフトって、素材も含めて、いろんな種類がありますよね。素材によっていろんな特性のシャフトがあるわけですが、僕的にはやっぱり飛距離の出るシャフトを使いたいわけですよ。
僕はあまりつかまえるのが得意じゃないので、少しつかまってほしいし、スピン量もできれば少なめになるようなシャフトが使いたい！もちろん振ったときのフィーリングも大事！そんなシャフトないのか！？って常に探しているわけです。
そんな僕の耳に藤倉コンポジットから発売された「DAYTONA SPEEDER X」がとにかく飛距離性能がめちゃ高くて、フィーリングも最高！なんて噂が入ってきました！こりゃ試すしかないでしょってことで、早速コースに持ち込んでみました！

＜取材・文＞ゴルフバカイラストレーター野村タケオ

DAYTONA SPEEDER Xってどんなシャフトなん？

「DAYTONA SPEEDER X」はJEWEL LINEというプレミアムシリーズのシャフトです。「今、地球上にある材料で、最高に飛ぶシャフトを作る！」というコンセプトで2019年に発表された「DAYTONA SPEEDER」。その第2弾として、切り返しでタメが作りやすく、手元部分からなめらかにしなる中元調子に仕上げたのが「DAYTONA SPEEDER X」なんです。

もちろんMADE IN JAPANっす！

フルレングスに最先端カーボン素材｛トレカ®M40X｝を採用して弾き感を。また、最高弾性率を誇る「90tカーボン」もフルレングスに積層し、インパクトの強さと高いボール初速を実現しています。さらに、強靭なしなり戻りを獲得するため、超低樹脂カーボンシート「RC15％プリプレグ」でカーボン繊維の比率を最大化。これらの特長ある材料をまとめているのが、高強度、高剛性、高弾性率金属繊維の「ボロン繊維」。バランスの優れたボロン繊維の採用により、飛距離性能と振りやすさ、再現性、安定感を高次元で融合しているということです。

最高に飛ぶシャフトをさっそくコースで打ってみた！

僕が使ったのは「DAYTONA SPEEDER X」のS。シャフト重量は60.5gということで、最近僕が使っているシャフトよりは少し重め。トルクは2.8の中元調子ということです。スペックを見ただけでは、自分的には少しハード目なのかな～って感じですね。
ヘッドはキャロウェイのローグST MAX LSの10,5度です。

まず最初に感じたのは、けっこうな粘り感。切り返しで手元側がグーッとしなって、自然に少し溜まるというのか、気持ちよく切り替えせる。「SPEEDER」という名前からして、もう少し切り返しでもスピード感を感じるのかと思ったけど、どちらかというとまったりする感じ。

切り返し以降は、やはり少しスピードが上がってインパクトを迎える感じです。ただ、走り過ぎることはなく、ちょうどいい感じの走り感でボールを捉えてくれるって感じでしょうか。

弾道は高くも低くもなく中高弾道くらいで、僕的にはちょうど良かったです。つかまりも「まあまあ」という感じ。シャフト重量はそんなに軽くないのですが、タイミングが取りやすくフィニッシュまで気持ちよく振り切れるので、あまり重さを感じません。他のシャフトを使っているときよりも、少し打感が柔らかく感じられましたね。

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とにかく「押し感」が凄いのよ。

そして、ぼくがこのシャフトで一番感じたのは「押し感」です。ボールがフェースに当たってから、グーッと前にボールを押し出してくれるような感覚があるんですよ。今までいろいろなシャフトを打たせてもらいましたが、ここまでの「押し感」を感じるのは初めてかもしれません。少しフェースに乗っている時間が長く感じられ、前にボールを押し出してくれる感じです。これは本当に気持ちいい。

オフセンターヒットにも強いです。トウやヒール気味でインパクトしても、ヘッドのブレが少なく、そのまま前に押し出してくれるので、大きく左右にボールがブレることが少ない。このあたりはやはり素材の良さを感じますよね～。

そして飛距離性能ですが、これはなかなかのものでした。一発バカ飛びするシャフトではないですが、平均飛距離がかなり伸びました。自分的にはミスヒットであまり飛んでないな～と思っても、ボールのところに行ってみるとけっこう飛んでるということが多い。スピンも少なめになるので、やはり飛距離が出るのだと思います。いや～さすがに高級素材を適所に配置すると、ここまで気持ちのいいフィーリングで飛距離も出るシャフトが作れるんだな～とちょっと感動しました。

どんなゴルファーにおすすめ？

とても振りやすいシャフトで、ゴルファーをあまり選ばないとは思いますが、ヘッドスピードは40m/sくらいはないとしんどいとは思います。フッカーが使っても左に巻くことはないと思うし、スライサーでもボールがつかまらなくでどうしようもないってことにはならないと思います。フェードで打っても強くて前に行く球が打ちやすいんじゃないでしょうか。

ヘッドは大型ヘッドにドンピシャな気がします。シャフトのねじれが少ない感じがするので、しっかりスクエアでインパクトしやすいです。ロフトは少し多めのヘッドのほうがラクに飛ばせると思います。

僕はカーボンとかボロンとか素材のことは詳しくはないですが、高級素材を上手く使って、とてもまとまりのあるシャフトに仕上がっていると思いました。高弾性の素材を使ってスピード感や弾き感を出し、少しピーキーになりがちなところをボロンでまろやかに抑えたって感じでしょうか。なかなか他のシャフトでは味わえない感覚でしたね。お値段高めですが、それだけの価値はあるシャフトだと思いました。