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10月のゴルフ場は「虫刺され」に要注意!|ゴルフと虫刺され1

生涯スポーツ・ゴルフと健康「末長くゴルフを楽しむために」|第20回

2022/10/01 ゴルフサプリ編集部

蚊に刺され

かつて蚊やブユに刺されるのは決まって夏でした。しかし近年、皮膚科のクリニックには、春から秋までブユ(ブヨ・ブト)に刺された患者さんが絶えず受診されるそうです。「特に9月、10月はゴルファーの患者さんが目立ちます」という皮膚科医の松本美緒先生に、ラウンド中、ブヨに刺されたらどう対処すべきか。できるだけ悪化させないためにはどうしたらいいかを教えていただきました。

ブユに刺されたら腫れる前に対処することが大事です

腫れや熱をもっていたら“犯人”はブユ!?

蚊に刺され

最近ゴルフをしに行って「虫に刺された」という方。患部が赤く腫れてきた、熱をもっている、熱が引いたのにいつまでもかゆいなどの場合、アナタの血を吸った“犯人”はブユ(ブヨ・ブト)である可能性が高いようです。

「蚊やブユに刺されやすいのは夏のはず。もう9月なのに、まだいるのですか?」と思うかもしれません。

「以前は確かに、ブユに刺されて受診する患者さんは5月から7月、夏のうちでも初夏が多かったのですが、最近は春から秋まで、半年以上にわたり患者さんが絶えません」と皮膚科医の松本美緒先生(品川区・サザンガーデンクリニック)は言います。

ゴルフ場

土曜のゴルフで刺され月曜は皮膚科へ…

特に9月と10月は、ゴルファーがゴルフ場でブユに刺される被害が多いと言います。典型的なのは、土曜日ゴルフをしに行って、ラウンド中に刺されるケースです。なぜラウンド中に刺されたとわかるのでしょうか。

「ブユの多くは芝生に生息しているため、ゴルフ場は多発地域と言っていいでしょう。また刺された場合、最初は遅延型反応といって、1日か2日経つと患部が腫れてくるからです。土曜のお昼前後に刺されたら日曜の夜から赤く大きく腫れたり熱をもってきたりします」(松本美緒先生、以下同)。

明らかに普通の蚊に刺されたのではないことを自覚して慌てるパターンが多いため、月曜の午前中の皮膚科クリニックには複数のゴルファーが受診しに来ることも珍しくないそうです。

やっと猛暑が落ち着いて迎えたゴルフシーズンなのに、ゴルフ場ではブユの被害が多発しているとは困ったものです。

初動はかゆみの元を出して冷やすことが重要

秋の休日にゴルフの予定を入れ、楽しみにしている皆さんが、もしラウンド中ブユに刺されてしまったらどうしたらいいのでしょうか。できるだけ悪化させないためにゴルフ場でとるべき行動はあるのでしょうか。

「刺されたあと、早期に行なってほしいことは2つあります。まず1つは、刺されたことに気がついた時に血が出ていたら、患部を指でつまんで透明の液を押し出すこと。この液は唾液腺物質というもので、かゆみを引き起こす原因物質だからです。もう1つは、患部を冷やすこと。冷たいペットボトルを当てたり、水道があれば流水をかけたりするのでもいいでしょう。冷感スプレーをかけるのも有効です。そのときは患部が目立たず大したことがないと思っても、刺した相手がブユの場合は、ある程度時間が経つと必ず大きな腫れやかゆみが生じるので気をつけてください」。

かゆみの元になる物質を押し出し、患部を冷やすことによって、その後の悪化をかなり防げるそうです。「あ、刺されちゃった」とあきらめて放置せず、必ず押し出す、冷やす、を実行したいものです。

氷嚢

帰宅後のケアも行なって悪化を防ごう

これだけ行なえば安心というわけではなく、プレー後の注意点もあります。

「ラウンド後の入浴は軽くシャワーで流す程度にとどめ、バスタブには浸からないこと。それからアルコールも控えた方がいいですね。お風呂やアルコールで体が温まると血行が良くなって炎症が広がり、かゆくなったり腫れたりしやすいからです。かゆいからといってかきこわしてしまうと、ばい菌が入るなどして、さらに悪化しやすいので注意してください」。

ゴルフ場でシャワーを浴びて早々に帰宅するのがよさそうです。

また、帰宅後も自宅でできるケアがあると松本先生はいいます。

「わざわざ買いに行くことはありませんが、自宅に花粉症のアレルギー薬がある方は、飲んでおいた方がいいでしょう。また就寝時は、足を下ろして寝ると炎症やむくみが広がりやすいので、足首の下にクッションやタオルを丸めて入れ、足を高くして寝ることをオススメします」。

足首の下にクッションやタオルを丸めて入れ、足を高くして寝る

ここまでケアすることによって悪化は防げますが、腫れたり、熱をもったり、痛み、かゆみを完全に防ぐことはできないようです。翌日になっても症状がある場合は、皮膚科を受診しましょう。
 
今回は、まずブユに刺された場合、すぐ実行すべき対処法を教えていただきました。次回はブユに刺されないようにするにはどうしたらいいか、予防法について松本先生にお聞きします。

【虫刺されのまとめ】
〈ブユの被害に遭いやすい時期〉
数年前までは5月から7月に集中

ここ最近は9月、10月が非常に多い

〈刺されたときの症状〉
・大きく腫れる
・熱をもつ
・重い感じ
・痛み
・かゆみ

〈悪化を防ぐための対処(初動)〉
・患部から血が出ていたら指でつまんで唾液腺物質を押し出す
・冷たいペットボトルや水道の流水をかけて患部を冷やす

〈悪化を防ぐためのケア(ラウンド後)〉
・シャワーのみでバスタブに浸からない
・アルコールを控える
・なるべくかかない
・足を高くして寝る

取材・文/野上雅子

松本美緒

松本美緒
サザンガーデンクリニック副院長(東京都品川区)
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。順天堂大学病院、文京区慈愛病院、巣鴨皮膚科医院勤務を経て、2008年京成小岩皮膚科クリニック院長、2010年9月から現職。長年にわたり皮膚科一般外来および脱毛症専門外来等に携わる。小児皮膚科、大人のスキンケア、脱毛症、アトピー性皮膚炎、じん麻疹、ニキビ等を専門とする皮膚科のスペシャリスト。幅広い患者さんに丁寧な診察とわかりやすい説明で接し、厚い信頼を得ている。


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