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男子ツアーで「タイガ」くんが増加中?その理由とは

タイガー・ウッズが語り継がれる。男子ゴルフ界では、ただいま“タイガ”が増加中。タイガvsタイガが見られる日も近い

2022/12/07 ゴルフサプリ編集部 真鍋雅彦

蟬川泰果

写真/相田克己

蟬川泰果に長野泰雅…。最近は、男子ツアーでタイガの名前を持つ選手が増えてきたのは、お父さんがタイガー・ウッズのファンだったから?それとも、ウッズのような強いゴルファーにしたかったから?男子ツアー界のタイガ事情を徹底調査。

ゴルフ界で増えてきた“タイガ”

最近の男子ゴルフを見ていて、「あの名前、やたらに多くない?」と思ったことがある人も多いのでは?国内のツアーで“タイガー”ならぬ“タイガ”君をやたらに見かけるようになったのだ。

中でも最も露出が多いのは、東北福祉大学4年の蟬川泰果(せみかわ・たいが)。アマチュアとして出場した9月の「パナソニックオープン」で国内ツアー初優勝を手にし、世界アマチュアゴルフランキング(WAGR)1位に。

蟬川泰果選手など日本の若手が強いのは、最先端スペックの恩恵を受けて育ってきたから?

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さらに10月の「日本オープン」では初日からトップを譲らず、並み居るプロたちを抑えて95年ぶり2人目のアマチュア優勝を飾り、その後颯爽とプロ入りを果たした。また、昨年18歳でプロ入りし、ルーキーイヤーの今年、日本オープンで3位タイに入り、シード入りを確実にした長野泰雅も、“タイガを名乗る男”(別に自分でつけたわけではないのだけれど…)として注目を集めている。

当初は「タイガ」ではなかった?!

2人のタイガという名前は、もちろんタイガー・ウッズに由来する。2001年1月11日生まれの蟬川の場合は、父・佳明さんが、「海外でも通用する英語の名前を」と考えて、まずはビートルズメンバーの名前を検討したそうだが、イメージに合う漢字がなく、当時絶頂期だったタイガーからその名を付けたとか。

ちなみに佳明さんのゴルフの腕前はハンデ5。「何が何でもタイガーのような強いゴルファーになってほしい」という気持ちを強く持っていたわけではなかったようだが、2歳のころから泰果君にクラブを持たせていたというから、どこかにそんな思いもあったのだろう。

一方、2003年5月6日生まれの長野の場合も、父・清一さんは九州シニアの優勝経験もあるというトップアマ。間違いなくウッズから強い刺激を受けたゴルファーの1人だった。ただし、こちらも生まれる前から、「男の子ができたら、絶対にタイガー」だったわけではなく、当初は、尾崎将司と尾崎直道から一字ずつ取って「将直(まさなお)」と名付けようとしていたらしい。

ところが、この名前に奥さんが難色を示したこともあり、タイガに落ち着いたという。将直もなかなか立派な名前だが、その名前を聞いて、「おお、ジャンボとジョーから一字ずつ取ったのか」と、すぐにピンと来る人は少ないはず。結果的には、タイガで良かったのではないだろうか。

強そうな響きが人気の秘密

ゴルフ場

この2人のほかにも、ウッズ由来のタイガの名前を持つ選手。

● 杉原大河(1999年11月4日生まれ)蟬川と同じ東北福祉大学出身で、20年の「日本オープン」で5位、21年の「日本ツアー選手権 森ビル杯」では3位
● 田中泰芽(1997年8月23日生まれ)18歳で受けた2015年のプロテストに合格し、現在はツアー参戦を目指しながらYouTuberとしても活躍している
● 岩田大河(1999年4月9日生まれ)2021年の関西学生で優勝を飾り、長野同様、昨年プロ入りした

ウッズが初めてマスターズを制したのが1997年。97、99~02、05~07、09、13年には賞金王を獲得するなど、彼らが生まれた1990年代後半から2000年年代初めは、ほぼ無敵の状態だっただけに、子供に夢を託したお父さんが多かったのも頷ける。

ただ、“タイガ”だからといって、かならずしもウッズ由来かというとそうでもないらしい。一般的にも特に珍しい名前ではないそうで、ここ数年は、そこそこ人気もあるそうな。

人気の理由は、強くてたくましい「虎」を連想できるほか、タイガという響きが、男の子らしい印象を抱くところにあるらしい。確かに、その響きだけだと強そうに感じる。

また、ここに挙げた4つの漢字(泰果、泰雅、大河、泰芽)以外にも、大海、大駕、大雅、大牙、大叶などもよく使われるようで、どっしりとした強さを感じる中に、穏やかだったり優しい印象をプラスすることができるところも、人気を集めている理由の1つだという。

ちなみに、日本ゴルフツアー機構(JGTO)によると、「タイガ」と読む名前を持つ登録ゴルファーは、20人弱もいるとか。全員に確かめたわけではないが、そのほとんどがウッズ由来と思って間違いないだろう。

今年の日本オープンでは、蟬川、長野、岩田、杉原の4人のタイガが出場。長野と岩田は予選ラウンドの2日間を同組みで回り、“タイガ対決”ということで大いに注目を集めたそうな。

本人たちはお互いの名前をそれほど意識していない(そりゃ、そうだよね)そうだが、タイガ君とタイガ君が優勝争いをすることになったらおもしろいかも。何はともあれ、タイガーの名に恥じないように(?)、大いに頑張ってもらいたいものだ。

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真鍋雅彦(まなべ・まさひこ)

真鍋雅彦

1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。
1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。

ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。

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