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コラム
寒い冬ゴルフでも、トップシーズンと同じスコアで回るコツとは？

寒い冬ゴルフでも、トップシーズンと同じスコアで回るコツとは？

「冬のゴルフはつまらない！」そんなアナタにとっておきのアドバイスを

2022/12/28　ゴルフサプリ編集部　真鍋雅彦

寒い上に、飛距離は落ちるし、寄せも上手くいかない。「冬ゴルフで楽しい思いをしたことはない」という人も多いはず。そんなアナタの冬ゴルフを、ガラッと変えてみせます。

念入りなウォーミングアップと徹底した防寒が飛距離アップのコツ

いよいよ寒さも本格的になってきましたが、皆さんは元気にゴルフをしていますか？

さて、この時期、多くのゴルファーを悩ますのは、夏に比べてスコアがまとまらないことではないでしょうか。飛距離が落ちるし、アプローチもミスが出やすい。寒い季節はスコアがまとまらないせいで、自信をなくしてしまうゴルファーも多いようです。

まず飛距離に関してですが、寒い季節はどんなゴルファーでも確実に飛距離が落ちます。空気が冷たくなることにより空気密度が大きくなって空気抵抗が増すという自然現象に加え、ウェアの厚着によって体の動きが小さくなり、ヘッドスピードが落ちるからです。

もともとプロゴルファーは、ケガをしたくないということもあって寒い時期はあまりラウンドをしないようですが、それでもプレーをするときは「飛距離1割減」と考えるそうです。

しかし、飛距離“命”のアマチュアゴルファーは、そう簡単には諦めはつきませんよね。なんとか飛距離を落とさずに済む方法はないものか。そんな飛ばしたがり屋の皆さんにいくつかアドバイスを。

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冬のゴルフは、ウォーミングアップが特に重要です

まず当たり前のことですが、ウォーミングアップをたっぷりやって体をほぐすと同時に、体を温めることです。それこそ汗をかくぐらい。

そうすれば体の動きも軽やかになるし、身にまとうウエアも減らせるのでスイングにキレが出てきます。

温まった体温を冷やさないようにしよう

また、体が温まった状態をキープするために、歩いている間はベンチコートを羽織ったり、ミントグローブをするなどして保温に努め、ショットの直前にそれらを脱いでからボールを打つようにしましょう。

着たり脱いだりの面倒くささはありますが、ショットは普段通りに打てます。

鉛を貼って、バランスを重くすることでスイングが大きくなる

そこまでの準備ができず、ウォームアップも不十分。ぼってりとした防寒ウエアをまとってプレーをせざるを得ないという人にオススメなのは、クラブのバランスを重くするという方法です。

パターを除く全クラブのヘッドに鉛を貼ってバランスをアップ。その分大きくなった慣性の力で、体の捻転が大きくなり、スイングが大きくゆったりになることで、打ち急ぎも防ぐことができます。

また、ヘッドが重くなったことでインパクトのエネルギーが大きくなるので、多少ヘッドスピードは遅くなっても、その分の飛距離ロスは取り戻すことができます。

ディスタンス系ボールなら寄せでのミスが出にくい

一方、芝が薄くなる冬は、アプローチでミスをしてスコアを崩してしまうという人も多いはず。「冬のアプローチは、できるだけ転がしたほうがいい」といわれますが、その通りだと金谷多一郎プロは言います。

「芝が枯れてはげたようなライでは、ロフトの少ないクラブで転がすのが安全。転がそうとするとインパクトでは、ボールとフェースの接点として理想的なスコアラインの下から4本目に当たりやすく、ミスヒットの危険性が少なくなる」そうです。

また、ボールが転がる場所も芝が薄くなっているので、夏の深いラフや強い芝目に比べて影響を受けにくく、転がしやすいという利点もあります。そんな冬の“転がし”アプローチをより精度の高いものにするためには、「ディスタンス系のボールがオススメ」（金谷プロ）だそうです。

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その理由は、ライが薄くなった状態ではアベレージゴルファーの場合、ロフトが立ったクラブで打ったとしてもハーフトップになったり、地面でバンスが跳ねてダフリ気味になったりするなど、微妙な当たりのズレが生じるため。

その影響で、例えばハーフトップで薄く当たった場合はスピン量が多くなり、ボールが止まりすぎてショートに。逆に少しダフリ気味に入るとスピンが効かずに転がりすぎてオーバーしてしまうからです。

このように当たり方によるスピンやキャリーのバラつきは、スピン系ボールのほうが出やすくなるものです。
一方、ディスタンス系ボールなら、スピン系ほどバラつき出ないものです。
アプローチに自信がある人でも、冬場はディスタンス系ボールを使ったほうがスコアがまとまるかもしれませんよ。

真鍋雅彦（まなべ・まさひこ）

1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。
1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。

ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。