長く第一線で戦う藤田さいきプロの秘訣は、ラクに大きく飛ばせる「省エネスイング」
元賞金女王・古閑美保が教える!女子プロからの飛ばしのヒント【Vol.27 藤田さいき】|注目選手の激うまポイントとマネどころを紹介
いま注目を集める女子プロたちにみる〝飛ばし〟のヒントを、元賞金女王・古閑美保が、簡潔明瞭にレクチャーする本シリーズ。第27回は、藤田さいきの飛ばしの秘密とアマが参考にしたいマネどころを紹介。ドライバーショット格上げのご参考にどうぞ!
GOLF TODAY 本誌 No.608 104ページより
撮影トーナメント/22ダイキンオーキッドレディス、22TOTOジャパンクラシック
撮影/相田克己
重心の左右の動きでパワーを生み出す究極の省エネスイング
ココが藤田流飛ばしの秘密【省エネスイングだから今も飛ぶ!体のネジレは最小限!〝重心移動〟が藤田流。】
11年振りの優勝を飾った藤田さんですが、デビュー当時と見た目もスイングもほとんど変わりません。ツアーの平均飛距離が伸びる中でもランキングは堂々の8位。大きな飛びも健在です!
一番の特徴はテークバックで体を右に揺さぶって体重を右足に移すところ。切り返し以降も右軸を保って振ることでバックスイングで生まれたパワーを効率よく球に伝えています。
体の回転ではなく左右の動きでパワーを生み出すタイプのため体のネジれは最小限でOK。
この省エネスイングが、長く第一線で戦う秘訣なのかもしれません。
ココがアマのマネどころ【体が硬くなってきた人に最適!左への体重移動は不要、右重心なら楽に飛ばせる!】
体のネジレではなく右への体重移動で飛ばす藤田さんのスタイルは、「体が回らなくなってきた」というベテランゴルファーにうってつけです。
ポイントは右足の上まで体重を移したら、そのまま右足重心で振り抜くこと。
右に移動したものは左に戻す!と勘違いしている方が多いようですが、そうすると体が突っ込んでスエーのミスを招き、少しのブレが大きなミスにつながってしまいます。
右に重心を置いて振り抜くことで自然と理想的なアッパーブロー軌道を実現でき、これまでよりラクに大きく飛ばせるようになるはずです。
藤田さいき SaikiFujita
ふじた さいき/1985年11月22日生まれ。栃木県出身。168㎝。A型。06年プロテスト合格。ツアー通算6勝。22年エリエールレディスオープンで11年以来11年振りの優勝。ドライビングディスタンス8位と持ち前の飛距離は健在。22年メルセデスランク10位。
古閑美保
こがみほ/1982年7月30日生まれ。167㎝。01年プロ入りし、03年にツアー初優勝。08年には年間4勝を挙げて賞金女王に。11年、左手首の故障もあり29歳の若さで現役を引退。ツアー通算12勝。『FOXスポーツ&エンターテインメント』で『古閑美保のスマートゴルフレッスン』を放送中。GMOインターネットグループのアンバサダーに就任。
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