新構造で飛びとやさしさをレベルアップ!キャロウェイの新作「PARADYM」はアイアンもスゴい。
キャロウェイゴルフが満を持して送り出した「PARADYMアイアン」。発表されたばかりの情報をお届け!
革新的なクラブの創造ということで名付けられた「PARADYM(パラダイム)」。アイアンもまさに、既成概念を打ち破った“パラダイムシフト”を実現したモデルになっている。
撮影/相田克己
新テクノロジー満載。アイアンも新しい時代に突入
“飛び”と“やさしさ”を両立したアイアン。そんなキャッチフレーズを聞くと、ほとんどのゴルファーは、「ボテッとしたボディに厚めのトップブレード」といった形状を思い浮かべるに違いない。
しかし、新モデルの「PARADYM(パラダイム)」は実にスタイリッシュなフォルム。誰もが使ってみたいというカッコ良さに、常識を越えた飛びとやさしさを閉じ込めたモデルになっている。
そんな「PARADYM(パラダイム)」に搭載された4つのテクノロジーとは…
(1)理想の形状を実現した「スピードフレーム構造」
一般的にやさしいアイアンというのはキャビティー構造のものが多いが、キャビティーの場合、フェースカップのたわみを受け止めるために、トップブレードを厚くする必要がある。
つまり、“厚いトップブレード”は、飛びとやさしさを両立するためには避けられないものだったのだ。
そこで、新モデルでは中空構造を採用することに。しかし、中空にすると重心位置が高くなるという新たな問題が生まれる。それを解決するために、AIの演算をもとにバックフェースに“3つの穴”を開けてしまったのが「PARADYM」の画期的なところだ。
「スピードフレーム構造」と名付けられた新テクノロジーにより、スタイリッシュなフォルムを実現しながらも、インパクトのストレスをしっかり受け止めると同時に、低重心化も獲得した。
(2)脅威のボールスピードとソフトな打感を実現した「フォージド455フェースカップ」
新モデルでは、フェースカップも素材を変えた。これまでアイアンのフェースカップは「17-4スレンレス」など鋳造系のスチールを使うのというのが一般的だったが、UTやFWで使われることが多い「フォージド455」を採用。
薄くて強く、しかもフェースカップのたわみ量が大きくなるという、良いことずくめのこの素材だが、これが使えるようになったのも大きなエネルギーをきちんと受け止めてくれる「スピードフレーム構造」があるからこそ。
またボールスピード、方向性、ミスヒットへの強さなどもAIの力で最適地に。さらに、鍛造ということで「フォージド455」は打感の面でも大きく貢献している。
(3)心地よいフィーリングで気持ちよくスイングできる「ウレタン・マイクロスフィア」
※フェースが青く見えるが、これは会場の青い照明を受けてのこと。実際のフェースは青くありません。ご勘弁を。
打感という点では、フェースの裏側下部に注入された樹脂系素材も大きな効果を発揮。インパクト時の無駄な振動を吸収し、プレーヤーの手に心地良いフィーリングを伝えてくれる。
(4)「デュアル・タングステン・ウェイティング」で理想的な重心位置を獲得
フェース裏のトゥ側下部と後方下部にタングステン合金を設置。アイアンはヒール重心になりやすいが、タングステンを下部に配することによって、理想的な重心設計を実現。
これも安定し飛びとやさしさの原動力になっている。
3つのモデルをラインアップ
(1)PARADYMアイアン
最もオーソドックスなスタンダードモデル。ロフトは#7で29度。APEXアイアンよりもわずかにストロングロフト設定になっている。
(2)PARADYM Xアイアン
シリーズの中で最もオフセットが大きく、ややオーバーサイズで「PARADYMアイアン」よりもやさしい設定。ロフトも#7で27.5度とストロング気味の設定。※CALLAWAY EXCLUSIVEでのみ展開。
(3)PARADYM MAX FASTアイアン
アジアモデル。シリーズの中で最も軽量で、振り抜きやすい。ロフトは#7で26度とストロングロフト設定。
見え方を少し和らげるために、ヒールを高くしたり、ブレードの長さをスタンダードより少し長くしている。そうすることにより、なるべくフェース面が大きく見えないような工夫が施されている。
3モデルとも単品:29,700円(税込)
5本セット(#6~9、PW):148,500円(税込)
※3月上旬発売
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真鍋雅彦(まなべ・まさひこ)
1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。
1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。
ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。
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