三菱・白マナ系の最新モデル「Diamana WS」は、最後まで気持ちよく振り抜ける
野村タケオのゴルフ実験室
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。
「Diamana」シリーズに「TENSEI」シリーズが大人気、昨年は「VANQUISH」という新しいシャフトもリリースして絶好調の三菱ケミカル。さらに、2023年2月には「Diamana」シリーズの新作・白マナ系「Diamana WS」が発売されます。
白マナ系といえば手元調子だと思うのですが、いったいどんな仕上がりになっているのでしょうか?発売前ですが、ひと足お先にコースに持ち込んで試打してみました!
<取材・文・写真提供> ゴルフバカイラストレーター 野村タケオ
Diamana WSってどんなシャフト?
今回の「WS」は通称「白マナ」系のシャフトということなので、手元調子が特徴のシリーズとなります。手元側は粘り感のあるフィーリングで、切り返しで溜まったパワーを逃さずボールに伝えることができます。
三菱ケミカルのピッチ系炭素素材「DIALRAD(ダイアリード)」が手元側に採用されていることで、スイング中のシャフト変形を最小限に抑え、エネルギー効率を最大限に高めているということです。
中間部から先端部にかけては剛性が高められており、ヘッド挙動の安定と操作性を実現。そして先端部には40tの高弾性炭素繊維材を配し、当たり負けすることなく、インパクトの衝撃をダイレクトにボールに伝えます。
21スペックの中から60Sをコースで試打!
デザインは最近のDiamanaシリーズでおなじみの新しいロゴにIPコーティングが施されており、シンプルながらも質感のいいものになっています。手元側にはおなじみの花がらもしっかりとプリントされています。
「WS」には40gのフレックス「R2」から80gの「TX」までの21スペックが用意されているので、自分のヘッドスピードや使っているヘッドに合わせて最適なスペックが選べるようになっています。
三菱ケミカルのシャフトは、スペックバリエーションがすごい豊富ですよね。
僕が今回コースで試打したのは「60S」。ヘッドはPINGの「G430 MAX」と「G430 LST」です。45.25インチ(60度法)で組んでもらいました。
切り返しがしやすくて振り抜きやすい!
まずは「G430 MAX」に挿して使ってみましたが、とにかく切り返しで手元側のしなりを感じます。切り返しのときにグーッと手元側がしなってくれるので、個人的にはタイミングが取りやすく、気持ちよくダウンスイングに入れます。
中間から先の方はあまりしなる感じがなく、余計な動きをしない感じ。スイング中に「あれ?」ってなるようなスイング挙動がなく、最後まで気持ちよく振り抜けます。
【弾道】
僕だと中高弾道のほぼストレートから軽いフェードといったところ。「G430 MAX」のおかげで少し球も上がり、つかまりも良くなっていると思うので、シャフトとしてはそんなに上がりやすいものではないと思います。
【つかまり】
そこそこって感じでしょうか。左に巻くような球は出にくいので、ドローヒッターでもあまり左を気にしなくてもいいんじゃないでしょうか。
【スピン量】
スピン量は少なそうです。先端があまり動かないので、ヘッド挙動は安定するし、ミスヒットしてもヘッドのブレは少ないですね。
厚い当たりでボールにパワーが伝わるので、飛距離性能はなかなか高そうです。ハードヒッターのほうがより飛ばせるシャフトかなと思います。
ハーフラウンドを「WS」+「G430 MAX」で使ってみましたが、けっこう安定したドライバーショットが打てました。飛距離も一発の飛びはないものの平均して飛んでたと思います。
球筋は中弾道のフェードで、フェアウェイキープ率も高かったです。安定した飛距離と弾道でスコアの作りやすいシャフトだな~という感じ。
つかまりにくいヘッドだと僕にはちょっと厳しい?
そしてヘッドを「G430 LST」にして使ってみました。これはやはり球のつかまりが悪くなりますね。弾道も少し低くなり、「MAX」の時よりも右への曲がりが大きくなりました。
フェードヒッターの僕だと、けっこうつかまえる意識で軽いフェードになる感じです。しかしある程度つかまえられれば、低めのフェードボールで、ランも含めての飛距離はけっこう出ていました。
ボールに力が伝わりやすいのか、球は強い気がします。この組み合わせだと球をつかまえられるハードヒッターにはドンピシャなんじゃないかな。
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コントロール性が高くて球が強いシャフト
「Diamana WS」を1ラウンド使ってみましたが、一番感じたのは、切り返しのスムーズさと振り抜きの良さ。そして中弾道での強い球と、ブレの少なさというところです。
つかまえてくれたり球を上げてくれたりはしないので、ある程度ヘッドスピードがある人に向くと思います。僕はフェードヒッターなので、フェードが打ちやすかったですし、ドローヒッターが使えば自分の思ったようなドローが打てるんじゃないかと思います。
自分の思ったように動きやすい操作性のいいシャフトなんじゃないかと。
「WS」にはいろんなスペックがあるので、軽量モデルや、フレックスの柔らかいものを使えばいろんなゴルファーが使えると思います。
試打会ではほぼ全てのスペックを打ちましたが、切り返しのしやすさや振り抜きやすさ、ボールを押し込むような動きというのは共通していると思うので、興味のある人は一度試してみるといいんじゃないでしょうか。
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野村タケオ
ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。京都府出身。
様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。
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