グローブの23cmや24cmって、どこの長さかご存じ?知らないとそれだけでスコアを落としているようなものです
意外と知らない、グローブのサイズ表示のホント。アナタは知っていますか?
グローブには「24cm」というように、サイズ表記がありますが、この24cmってどこの長さかご存じですか?ほとんどのゴルファーはその意味もわからず、「オレは24cmがピッタリ」といっているようですが…。
取材協力・写真提供/フットジョイ
グローブと手のひらが密着していないと、クラブはズレる
ゴルフのプレーには欠かせないグローブ。堀川未来夢プロのようにグローブを使わないゴルファーもいますが、基本的には付けることが当たり前になっています。
さて、このグローブ、素材もいろいろあるし、価格的にも高いものから安いものまでピンキリですが、選ぶ際は素材や値段以上に大事なことがあるのをご存じですか?
それは、自分の手にピッタリのサイズを選ぶことです。
高いグリップ力を得る、つまりインパクトでグリップがズレないようにするためには、クラブのグリップとグローブを密着させると同時に、グローブと手のひらもピッタリと密着させることが大事になってくるからです。
手に合っていないグローブだと飛距離がガクンと落ちる
グローブと手のひらの密着度が低くなると、どうなるか。スイング時に余計な力が必要になり、ヘッドスピードの低下を招くほか、スイング自体が大きく崩れてしまう危険があるのです。
実際にフットジョイが行った実験では、手のサイズに合っていないグローブを使用した場合と、手にピッタリとフィットしたグローブを使用した場合とでは、ヘッドスピード(HS)が約1.5m/sも変わったとか。
HS1.5m/sといえば、ドライバーの飛距離にすると約10ヤード。セカンドショットで1番手変わってくる計算になります。
プロたちはそのことをよくわかっていて、皆きつめのグローブをはめています。プロのトーナメント中継を見ていると、グローブの着脱時、グローブを伸ばしたり引っ張ったりするなど苦労してはめたり脱いだりするシーンが映ることがありますが、あれはプロたちがそれだけピッタリにこだわっている証拠。
彼らは、薄手でフィット感に優れた天然皮革のグローブをグイグイ伸ばしながらはめているのです。
一方、アマチュアゴルファーの中には「大は小を兼ねる」だとか、「脱着がしやすい」などの理由で、大きめグローブを選ぶ人もいるようですが、もうそれだけでスコアを落としているようなものなのです。
グローブのサイズ表示は、指の長さではありません!
"図ア"
さて、ここからが本題です。ピッタリのグローブを選ぶためにはどうすればいいのか?そのためにはまず、グローブのサイズについて知っておく必要があります。
グローブのパッケージには必ず「○cm」というサイズ表示がありますが、あれはどこの長さかご存じですか?
多くの人は指の長さだと思っているようで、「オレは指が長いから25cm」(一般的にメンズグローブは、21~26cmの1cm刻みになっている場合が多い)といった感じでグローブを選んでいるようですが、実は指の長さではありません。
この長さは、"図ア"にあるように「人差し指の下1cmくらいのところと、小指の付け根と手首を結んだ線の手首から1/3の部分とを結んだ手の周囲の長さ」。
おそらく「そんな話、初めて聞いた」という人も多いのではないでしょうか?「25cm」といえば、上記の長さが25cmの人にフィットするサイズということになるのです。
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サイズを基準に試着をして、ピッタリを見つけよう
だからグローブを選ぶときは、ワイシャツを買うときに首回りや衿丈を測るのと同じように、上記のサイズを知っておく必要があるのです。
とはいえ、そのサイズだけを知っておけばいいというわけではありません。
ワイシャツでもサイズを基準に選んでから試着をするように、一度試着することをおすすめします。手の形は人それぞれですし、グローブの素材によって、またメーカーによってその大きさやはめ心地が微妙に異なるからです。
大手のゴルフショップなどでは、メーカー別にいくつかのサイズのサンプルを吊してくれているので、まずはそれでチェックしてみましょう。
手にはピッタリはまるけど、指が短めの人のために、指先ショートバージョンをラインアップしているメーカーもあるのでご安心を。
なお、天然皮革のグローブに関しては、革靴同様、使っているうちに手に馴染んでくるので、“少しきつめ”がおすすめです。
皆さんもまずは自分のサイズを知り、自分にピッタリのグローブを見つけてください。それだけで、飛距離が10ヤードアップするかも、ですよ。
真鍋雅彦(まなべ・まさひこ)
1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。
1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。
ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。
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