マジで入る確率が上がった!「TRI-HOT 5K」のマレットタイプは目標方向に打ち出しやすくって、安心感ハンパないっす
野村タケオのゴルフ実験室
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。
オデッセイのパターといえば、その種類の多さに驚かされます。メーカーの人も本当に全モデルの形状や名前を覚えてるの?って思っちゃいます。僕には無理です(笑)。
そんなオデッセイのパターでも1年ほど前に発売されて人気モデルとなっている「TRI-HOT 5K」というシリーズがあります。このシリーズは浅重心&大慣性モーメントでヘッドがぶれないというのが売りなのですが、今まではブレードタイプのヘッドしかありませんでした。しかし、今回新しく2種類のマレットタイプが追加となりました。浅重心パター大好きの僕としてはこれはめちゃ気になります。さっそくお借りしてコースで試してみました!
<取材・文・写真提供> ゴルフバカイラストレーター 野村タケオ
そもそも「TRI-HOT 5K」ってどんなパター?
「TRI-HOT 5K」の「5K」というのは、5000という意味です。これは「TRI-HOT 5K」シリーズおおよその慣性モーメントの数値5000ということなんですよ。
じつはこの5000という数値、けっこう凄いことで、大型マレットでしか達成できないような数値なんですが、それをブレードタイプで実現しているところが凄いんです。
それを可能にしているのがタングステンウェイト。「TRI-HOT 5K」シリーズにはヘッド前方部分の内部のトゥ・ヒールと、ソールの前方~中間の位置のトゥ・ヒールに、相当な量のタングステンを配置することにより非常に大きい慣性モーメントを実現しているわけです。
そしてもうひとつ特徴としては、浅重心。ヘッドの後方パーツには軽量のアルミニウムを採用することで、ヘッド前方部分の重量が全体重量の80%近くを締めているのだそうです。
このかなりの浅重心のおかげで打点位置が上下にズレてもスピン量が安定する効果があり、またヘッドの操作性もアップするということです。
この高慣性モーメント+浅重心により「TRI-HOT 5K」シリーズのパターは、ミスヒットをしてもボールスピードや方向性が落ちることなく、浅重心ヘッドの操作性の高さから距離感も合わせやすいパターに仕上がっているということです。
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めちゃデカいヘッドに少しビビりました!
今回「TRI-HOT 5K」に2種類のマレットタイプのヘッドが追加となりました。それが「ROSSIE」と「SEVEN」です。
「ROSSIE」は、かなり昔からオデッセイのパターでラインナップされている形状ですね。「SEVEN」も「ツノ」の相性で、ほとんどのモデルにラインナップされる人気の形状です。
んで両方のパターを構えてみてまず思うのが、ヘッドの大きさ!僕なんて思わず「でかっ!」って言っちゃいましたもん(笑)
今までのシリーズの「ROSSIE」や「ツノ」のヘッドよりも確実にひと回りは大きいです。これは5000という高慣性モーメントを得るために大きくなったのだとか。
マレット型のヘッドになっても「TRI-HOT 5K」シリーズですから、ヘッド前方には多くのタングステンを使い、後方部分は比重の小さいアルミニウムを使っています。このことで、マレット型となっても80%の重量がヘッドの前方に集中しており、浅重心ヘッドとなっています。
「TRI-HOT 5K」の「ROSSIE」にはダブルベントとショートネックの2種類、「SEVEN」にはダブルベントと、ショートネック、クランクネックの3種類が用意されています。
今回僕は、どちらのヘッドもダブルベントネックをお借りしました。シャフトはもちろん、オデッセイの傑作「ストロークラボ」が装着されています。
浅重心で扱いやすく、思ったところに打ち出せる!
さっそくコースで使いましたが、練習グリーンでは構えるたびに「ヘッドでかっ!」って思いましたが(笑)、ラウンドではもうなれちゃって、ヘッドの大きさについてはなんとも思わなくなりました。
っていうか、大きいヘッドの安心感が勝ってきます。
そしてストロークはめちゃスムーズ。もちろんストロークラボシャフトのおかげで、テークバックから切り返し、インパクトまでスムーズに動かしやすいんです。そして、ヘッドの前方が重くなっているおかげで、ヘッドがスーッと目標方向に動いてくれます。
特に切り返し以降からインパクト、フォローがとても動かしやすい。また浅重心のおかげでヘッドが勝手な動きをしないので、思い通りに動いてくれるんですよ。
打感は「ホワイト・ホット インサート」のおかげで柔らかいです。これはもう長年プロ・アマ問わず愛されているインサート素材ですから間違いないですよね。
柔らかいながら芯も感じられる打感で距離感の出しやすいです。
安定感と直進性がかなり高いのでショートパットも安心!
1ラウンドでがっつり「TRI-HOT 5K」を使いましたが、僕はめちゃくちゃ気に入りました!特に「SEVEN」が僕はお気に入り。
「ROSSIE」もいいんですが、少しシャープに感じる「SEVEN」のほうが僕は好みです。
両方とも大きいヘッドながら、ほぼトップブレードのあたりにしか重みを感じず、ストロークするとまるで、ブレード形状のパターのような感じです。
なのに形状は大きなマレットってところに最初は戸惑いましたが、すぐに慣れるし、慣れてくると大きさによる安心感とアライメントの取りやすさ、操作性の高さでとても使いやすいんです。
ボールの転がりはとても良く、多少打点がブレても方向性はブレませんね。直進性も高いので、ショートパットなんかはかなり薄めのラインで打てるので入る確率が高かったです。
重心が浅いためか、打感はけっこうソリッド目に感じました。個人的には少しだけ「SEVEN」のほうがソリッドな打感で、打音も高めに感じましたが、それもほんの少しの違いですね。
今までマレット型があまり好きじゃなかった人にも、試して欲しいっす!
僕は今までいろんなパターを使ってきましたが、大型マレットってたまに出球がおかしくなる時があったんです。ヘッドが自分で動かしたいのとは違う動きを勝手にする感じで、インパクトが狂うんですよね。
それが浅重心の「TRI-HOT 5K」では起こらないところが、個人的にはお気に入りポイント。狙った方向に打ち出しやすいので、2~3メートルの入る確率が上がりました。
今までマレットが苦手だと思っていた人も、もしかしたらこの「TRI-HOT 5K」なら使えるかもしれません。なるべくストレートに近いストロークでオートマチックにパットしたい人は、他の重心が深めのパターのほうが合うと思います。小さめヘッドのほうが集中力が増すって人にも、ちょっと合わないかも。
ブレードパターがカッコいいから使いたいけど、ミスに弱くて難しそうと思っている人は、「TRI-HOT 5K」のブレードパターを使ってみるのもいいかもしれません。形状はシャープながら、ミスヒットにはかなり強くなっているので。
パターは構えた時の感じや、ストロークした時の感覚って大事ですよね。パットって小さな動きだから、少しでも違和感があるとストロークが不安定になってしまい、ごまかしが効きません。
もしパットに不安を抱えているのであれば、高慣性モーメント+浅重心の「TRI-HOT 5K」を試してみると、新たな発見があるかもしれませんよ。
野村タケオ
ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。京都府出身。
様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。
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