1. TOP メニュー
  2. テクニックに効く
  3. スイング作り
  4. 切り返すときに「グッ」とリキんじゃう人、その悩み解決するヒントを教えます!

切り返すときに「グッ」とリキんじゃう人、その悩み解決するヒントを教えます!

2023/03/27 ゴルフサプリ編集部 宮川岳也

ゴルフ,スイング

リキみは、スイングに悪影響を与えミスを招くもの。でも、リキまずに振るのはなかなか難しい。そこで、ムダな力を入れずに振るヒントを紹介しましょう。

リキみは、ハイハンデゴルファーにありがちな2大ミスを引き起こす

練習場はもちろんゴルフコースでも、切り返すときに「グッ」とリキんでクラブを振り下ろす人をよく見かけます。すべてというわけではありませんが、このタイプの人は100切りを目指すレベルだったり、ゴルフ歴の割になかなかうまくならない、という人が多いものです。

切り返しでリキむと…

● 右肩が前に出る。
● 胸が左を向く。
● クラブがアウトサイドから下りてくる。
● 入射角が鋭角になりすぎる。etc…

最低でも上記のようなことが起こるため、ダフりやスライスなどを招きます。要するに、ハイハンデゴルファーの悩みの種である、2大ミスにつながるわけです。

ボールを打つ意識があると、どうしてもリキみは発生する

切り返しで「グッ」とリキんでしまう主な原因は、ボールを打つ意識、ボールを飛ばしたい意識からくるものです。(右打ちの場合)この意識があると、どうしても右手に力が入った切り返しになり、前述したようなことが起こります。

簡単かつ乱暴な言い方をすると、ボールを打つ意識をなくすことができれば、誰でもリキまずに切り返すことができます。素振りでリキむ人はまずいません。このことからも理解できるでしょう。

よくレッスンなどで、「素振りの感覚で」「スイングの途中にたまたまボールがあるだけ」このようなことを言うコーチがいます。言っていることはもっともですし、このような感覚でスイングできれば、切り返しでリキむこともないでしょう。

しかし、残念ながらスイングをする、ボールを打つという動作を無意識下で行うことができない月イチアマチュアゴルファーは、コーチの言う感覚を身につけることはほとんど不可能です。

日本人は箸を使って食事をしますが、そのとき箸の動かし方を意識している人はまずいません。でも、日本へ旅行に来た外国人が使ったこともない箸で食事をする時は、使い方=動かし方を意識せざるを得ません。感覚的にはこれと同じ。

つまり、ボールを打つことが無意識でできるようにならないと、リキんでしまうということです。

等速+ループに振れば、リキまずに切り返すことができる

ゴルフ,スイング

箸を使う感覚で無意識にボールを打つ…こんなことができる人はいません。プロでさえ意識してボールを打っているのですから、100切りレベルのアマチュアができるわけがありません。

みなさんもご存知のように、多くのレッスン書には「切り返しは手や腕ではなく、下半身主導で行います。下半身で行えば、その動きに連動して自然と手や腕、クラブが下りてきます」と書かれています。

これは古くから言われていることで、確かにその通り。でも、これができないから多くのアマチュアは100前後のスコアで悩んでいるのです。仕事が休みの日の週に1~2回練習をして、月に1回ほどラウンドするゴルファーには、まずできないということです。

そんな月イチゴルファーがリキまずに切り返すヒントは、「クラブを等速でループに動かす」ことです。

文字盤

【ループスイング】
● 足元に大きな時計の文字盤をイメージしてください。12時の位置は正面です。
● あなたは文字盤の中でアドレスしています。
● ボールは文字盤の中央にあります。
● ヘッドが文字盤の「3」の数字を通るようにバックスイングします。
● 切り返したらヘッドが「4」または「5」の数字を通るようにダウンスイングします。
● バックスイングの開始からインパクトまで、ヘッドが等速で動き続けるようにすることが重要です。

この練習は、ヘッドが「3」を通ってから「4」、または「5」を通ってインパクトへ向かうため、自然とループで振ることになります。そして、ヘッドが等速で動き続けるようにすることで、切り返しで「グッ」と力を入れることがなくなり、結果的にリキむことなく振れるようになります。ヘッドの動きが途中で速くなったら、それはリキんでいる証拠です。

ちなみに、トップで「間」を作ってから切り返す方法もよく耳にしますが、ハイハンデのゴルファーが「間」を作ると、よりリキんだ切り返しになることが多く、あまりオススメしません。

「間」を作る切り返しはバックスイングの方向(軌道)と、ダウンスイングの方向(軌道)が明らかに違う(ほぼ正反対になる)ため、切り返しでボールを打つ意識が出やすいのです。すると、リキむことになります。

宮川岳也

宮川岳也(みやかわ たけや)
ゴルフ雑誌編集記者を経てフリーのゴルフライターに。レッスンやギアはもちろん、ゴルフの歴史などにも精通。また、無類のスイングマニアで、スイング理論が大好き。ここ数年は競技ゴルフに明け暮れ、毎日の練習を自らに課している。

アイアンのダフリ・トップは、アドレスの見直しだけで解決することが多いんです

スイングの「マイナーチェンジ」レッスンシリーズの第4回はアイアン。「昨年はよく穴を掘ったな〜」「ダフリだけでなくトップ...

あわせて読みたい

憧れの藤田寛之プロにインタビュー!「スイングの基本は小さい動きから」プロも重視するアプローチの30ヤード

こんにちは。逆上がりのできないティーチングプロ 名取確(なとり・たしか)です。 なんと、藤田寛之プロに単独インタビュー...

あわせて読みたい

「お使いのPW(ピッチングウェッジ)のロフト角は何度?」に答えられますか?

好評だった本連載記事「『お使いの7番アイアンのロフト角は何度?』に答えられますか」の続編。今回はPWのロフトをテーマに、...

あわせて読みたい