男性ゴルファーの短パン問題【後編】虫刺され、日焼け、疲労…涼しいけれどデメリットも忘れちゃいけない
ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】第78回
デメリットの例
(1)日焼けに弱い人は、露出する足全体に日焼け止めを塗る必要があります。
それを面倒臭がったために、両足が軽い火傷のような状態になった経験がある人は少なくありません。
(2)ダニのみならず、虫刺されもデメリットのひとつです。
虫除け剤の塗り方が不十分だったりすると、蚊、アブ、ブユ(ブヨ)などに刺されてしまう場合があります。特にゴルフ場によくいる種類のアブは、膝から下を好む傾向があるので厄介です。
アブは肌を食い破るので、鋭い痛みや出血があります。血はなかなか止まらず腫れたりもするので、それでゴルフが嫌になってしまう人もいるようです。
(3)最後は、疲労です。
日焼けは身体に負荷をかけ、疲労として蓄積されます。短パンで日焼けすると、露出面積が広いだけにバカにできません。「今日は涼しかったのに、変に疲れた」という症状になります。
もちろんこれらは男性のみならず女性ゴルファーにも言えることですが、いずれもちゃんと準備をすれば予防も対処もできます。
短パンで夏ゴルフを楽にしたいのであれば、デメリットはしっかりした準備と工夫でクリアするのが正解です。
どうしてプロは短パンを履かないの?
男性プロゴルファーが短パンを履かないのは、ツアーの服装規定で禁止されているのが理由です。練習日など規則で許されているときは、短パンでプレーする姿を見ることができます。
ただ、短パンだと目に入ってくる足元の情報に違和感があって、ショートゲームのアドレスが微妙に狂うから履かない、というプロゴルファーも存在します。
プロがシューズのモデルが変わってもカラーを替えないのは、ショートゲームでのアドレスの違和感をなくすためだというのは、いくつかの実験で証明されています。シューズのカラーが影響するぐらいですから、短パンも足元の情報として影響するケースもあるはずです。
つまり、短パンは涼しいけれど、ショートゲームでイマイチ調子が悪いというゴルファーがいても不思議ではないのです。どちらのメリットとデメリットを選ぶのかは、ゴルファー次第です。
本当に怖いのは、短パンで絶好調になってしまうことのような気がします。想像してみてください。真冬でもショートゲームのために短パンで耐えているゴルファーは健気かもしれませんが、滑稽を越えて軽いホラーです。ゴルフは謎多きゲームなのだと、男性用の短パンは語っているのです。
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篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてデビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。
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