9番のフルショットを打てずして、他のショットをコントロールしようなんて早すぎる!ティーチングプロの出張レッスン~ショット編(1)〜
逆上がりできないティーチングプロのゴルフが上手くなる話|第46話
こんにちは。逆上がりのできないティーチングプロ 名取確(なとり・たしか)です。
出張レッスン第2回ではアプローチをお伝えしましたが。第3回は、いよいよショットについてレッスンをしていきたいと思います。
ペルソナ
● レッスンを行う相手の想定は40代男性、スコアは110前後。
● せめて100台で回りたい。あわよくば90台が出ればうれしい。
● スポーツ経験はあり、体は強い。今年はゴルフ頑張るぞ!と決めている。
● 仕事はコンサルティング系で、理論をしっかり理解できるようなレッスンを受けたい。
● 週何度もレッスン行けないから、日常の中で練習できることなどを知って、効率良く上手くなることを求めている。
アプローチからのショット練習
第1~2回で、50ヤードのアプローチまでは打ち方を覚えていただきました。練習の際には、体を慣らす意味でも毎回必ずアプローチから始めることをオススメします。
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ショットの大きな体の動かし方をいきなりやるよりも小さな体の動きを確認することで、ちゃんと自分の体が意識と連動しているかどうかがチェックできます。
ウェッジで体と腕が連動した動きがしっかりできると確認できたら、いよいよアイアンを手に取ります。みなさんよく使うアイアンは恐らく9番アイアンでしょうし、自信を持てるクラブにするためにも9番アイアンを利用するのがいいと思います。
9番アイアンで100ヤード程度をハーフショットでコントロールしてみよう
私の場合は普段135ヤードを9番なので、7~8割の力ってことです。体の回転だけで打つつもりで、ハーフショットは変わらずです。でも、ウェッジよりもアイアンの方が打球の高さが低くなります。そのため目線を上に上げることはないですし、体を「デンデン太鼓」のように使うイメージは、ウェッジよりもアイアンの方が出るかもしれません。
9番アイアンくらいロフトが寝ているクラブは、基本的にボールが左に飛ぶのが自然なスイングです。9番でフェードを打つというのはちょっと高等テクニック。まずはシッカリとつかまったドローが打てるように、ハーフスイングからイメージしていくのがいいスイングへの近道です。
9番アイアンの100ヤードショット
意識すること | 出る結果 |
---|---|
①体の回転と腕の回転が一致 | 自然なドローボールが出る |
②目線の高さ | ウェッジより明らかに低い弾道 |
③右手で振り下ろさない | 右手で振り下ろすとスライス・トップ多発 |
9番アイアンのロフト角は43度前後あります。実際にショットで上がるボールの打出し角度は、25度前後です。
もちろんスイング速度などで変わりますが、まずはクラブの持っているロフト角を活かせる自然な当たり方、自然なスイングを目指して練習しましょう。
練習ポイント
ドローボール
基本、9番で素直に打てば軽いドローが出ます。
弾道を揃えられるように練習しましょう!
目線の高さ
ショットをした時はまだしっかりと下方向を向いています。
振り切った後に頭を上げるようにしましょう。
9番アイアンでフルショット
「9番アイアンでのフルショットで、何ヤード打ちますか?」ちなみに“キャリーでのヤード数”です。
9番アイアンなどショートアイアンは良くスピンがかかりますので、フルショットしたらバックスピン量が多くなりますからランがほとんど出ないのが理想的なショットです。よくゴルフ雑誌の企画でも、キャリー&ランがどれだけ出たかをクラブによってプロ・トップアマ・初心者が比較するなんてあったりしますね。
人それぞれ、どのクラブがどのような結果を出すかを把握することは、ゴルフにおいてとっても重要な要素です。初心者でも、9番アイアンくらいはキャリーの飛距離を安定させることを意識して練習すると、レベルアップのスピードが速くなるはずです。
漫然といい当たりだったかどうかだけ見るのではなくて、適正な高さやスピンが入ったかは、機械の力を借りてチェックするのがいいと思いますよ!
9番アイアンは、ショット練習で最も使うことが多いのではないでしょうか。7番アイアンだという人も多いと思いますが、それよりもまずボールがつかまりやすい9番を使って、「しっかりとボールをインパクト⇒掴まえて左に飛ばす」という、一番スタンダードな形を覚えてください。
ショートアイアンは構造上球がつかまりやすく、普通に打てばドローが出るように設計されているので「真っ直ぐ飛ばそう」とか「フェードを打とう」とか考えず、きれいなドローが打てるようになってから他の練習をしてください。
9番のフルショットを打てずして、他のショットをコントロールしようなんて早すぎる!
では、9番アイアンでフルショットを打つ時にまず意識すべきことは?
(1)足幅は肩幅くらいで、力みのないアドレス
(2)クラブに仕事をしてもらうスイング
(3)目線の送り方
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