手打ちは悪と思われているけれど、上達には正しい腕の振りが必須~ティーチングプロの出張レッスン~ショット編(2)〜
逆上がりできないティーチングプロのゴルフが上手くなる話|第47話
ヒッカケを怖がらないこと!
腕を振る、腕を返すと言うと、やっぱりヒッカケてチーピンが出るのが怖いと言われる方が多いですね。でも皆さん、チーピンが出る理由はヒッカケているんじゃなくて、アウトサイドインで振っていてフェースがめっちゃ左に向いてしまっているだけです!
だからこそ、まずはインサイドアウトでしっかりボールを摑まえる動きを体に覚えさせること。体というより、腕に覚えさせること!ですかね。
スイング中に必ず手首は返ります。でも「手首を返すな」ってレッスンされること多いと思うんですよね。それは、手首は返すものじゃなくて勝手に返るものだから、無理矢理やらないでっていう意味なんです。
両足揃えてハーフショットなんて簡単なドリルだと思うかもしれませんが、これが一番の基本です。結構、カッコよく打つのは難しいですよ!
2つのチェックポイント
このドリルの習得度を計るために、2つのチェックポイントをお伝えします!
(1)ヘッドの重さを感じている
腕の力が抜けていればスムーズに腕がロールできます。力加減は、ヘッドの重さを感じてヘッドの遠心力で勝手に腕がロールする感覚が得られるくらい。そんな加減を見つけましょう。
(2)低いドローで70ヤードが打てる
腕のターンでボールをつかまえるのが目的なので、飛ばすとか上げるとか余計な意識を持たず、低めのドローで70ヤード打てれば合格です。
スイング作りドリル:脇にモノを挟んで打つ
実際のスイング抜粋
定番中の定番ともいえるこのドリル。でも何を意識するかをハッキリさせて取り組むと、効果は絶大です!
先ほどのドリルで腕を振ることを覚えたら、次は体を回す練習です。“手だけ”“体だけ”で打つのではなくて、体の連動で打つために順番にポイントを絞ったメニューをお伝えします。
一つひとつちゃんと意味があるんだと思って練習をしていくと、自分が不調に陥った時にどれかのドリルを復習することで脱却できることもありますからね。
このドリルで脇に挟むのは、タオルとかヘッドカバーとか適度な厚みがあるものがいいです。適度に締まっていると、インパクトが厚く感じられます。
このドリルでは、強く振ることを目的にする必要はありません。フルスイングではなく片手打ちくらいの感覚でいいので、とにかく脇が締まったスイングをして体の軸を感じること。脇が締まったインパクトをすると、手の力ではなく体の力で打てる感覚で覚えてほしいのです。
左手1本で打てれば、さらに効果大!まずは素振りから左手1本でやってみてください。
左手1本素振り
左手1本での練習を取り入れている人はいますが、脇を空けてスイングしちゃってる方が多いんですよね~。
このスイングは全く意味がない!これだけはやらないでほしいです。何の練習にもなりませんし、むしろ悪影響しかないです。
この練習をしている人を見ると、ちょっと語気が強くなっちゃうくらい本当に無駄になりますから、本気でやめてくださ~い!
【脇にモノを挟んで打つ】ポイント
意識すること | 出る結果 |
---|---|
①上体の回転と左腕を同調 | 左ワキを閉じたままスイングできる |
②左脇を締めすぎない | 体が回る適度な締め具合体を覚える |
③胸を目標に向けるように回す | 手だけで打たないようになる |
練習の目的 | 効果 |
振り遅れをなくす! | プッシュ・スライスを消す! |
基本的に、まず置いてある何かにエネルギーを加えようとする時(壁を押すなどをイメージ)、脇を開いてエネルギーを加えるってことはありません。両脇を閉じて、ヒジを外に向けるのではなく内旋させて下向きにし、手首を折った形が一番強い力が出る形のはずです。その力をゴルフボールに向ければいいと思っておけば、いつも原理原則が守れるようになります。
いろんな日常の場面でどんな力を使っているかイメージすると、結構ゴルフに活きますよ。
最後までお読みいただきありがとうございました!!
文・名取 確
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逆上がりできないティーチングプロ(ペンネーム)
世田谷区在住。世田谷区喜多見で<ゴルフのある人生を共に歩もう>をテーマに、インドアゴルフ練習場EndlessGolfを運営しています。ティーチングプロと不動産業のリアル二刀流。一生ゴルフで感動し続けられる仲間をたくさん作りたい想いの溢れる40代です。
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