100切りにはショートアイアンやウェッジの方向性アップが欠かせない
<コース条件>
● 125ヤードのパー3ホール
● 距離が短いうえに、ガードバンカーもなし
● グリーンはほぼフラットで、ピン位置はセンター
● とりあえず乗せることさえできればパーのチャンスが広がるホール
結果、9番アイアンで放ったショットは気持ちとは裏腹にひっかかってグリーン左サイドの深いラフへ…。深いラフからのアプローチは強く入りすぎてグリーンオーバー。なんとか3打目でオンして、そこから2パット。
「もう少しアイアンの方向性がよくなればなぁ…」
100切りを目指すレベルの人には、こういったことがよくあります。きっとあなたも身に覚えがあるはず。オンできなくても、せめて2打目をパターで打てるところへ運べれば、パーを引き寄せるチャンスはグッと広がります。となると、ショートアイアンやウェッジで打つ距離の方向性アップは、100切りレベルの人にとって必要不可欠といえます。
ロングショットの練習時間を少し削って、方向性アップにも目を向けて
練習場へ行くとみなさん熱心にボールを打っていますが、そのほとんどがドライバーをはじめとしたロングショットの練習、という人が多いものです。アプローチショットや100ヤード前後の距離の練習もしていますが、球数や時間にするとロングショットの三分の一程度だと思われます。
都心の練習場は1球あたりの単価が決して安くはないので、ロングショットの練習ばかりしてしまうのもある意味仕方がないのかもしれません。ですが、前記したパー3ホールくらいの距離の方向性は、是が非でもアップさせたいもの。
アップできれば必ずスコアに反映され、目標達成も夢ではなくなります。
100切りゴルファーの方向性アップは地味だけど効果抜群な「スリークォータースイング」ドリルで
「9番などのショートアイアンを持って、スリークォータースイングでボールを打つドリルがボクのおすすめです」
こう話すのは狭間世代の人気女子プロ・鶴岡果恋のコーチで、関東ゴルフ連盟チームKGAジュニア技術担当ヘッドコーチもつとめる重田栄作プロ。
重田プロ 「ショートアイアンやウェッジは、狙うクラブという意識を強くもって、練習するときもフルショットせずに、徹底してスリークォーターでボールを打つことが大切です。
こういった地味なドリルは楽しくないため、長続きしない人が多いのですが、そこをガマンして繰り返し行うことが方向性アップにつながります」
フィニッシュで静止することを加えると、より一層方向性アップに効果的
スリークォータースイング+フィニッシュでの静止が方向性アップに効果的
重田プロ 「このドリルを行うときは、10時から2時の振り幅を目安にするといいでしょう。
バックスイングはグリップが10時の位置まで、フォローはグリップが2時の位置までくるようにすればOKです。
10時から2時の振り幅だとねじれが強くてカラダに負担がかかるという人は、バックスイングでは左腕が地面と平行になる位置まで、フォローでは右腕が地面と平行になる位置までの振り幅でもいいでしょう。
ドリルのポイントとして、2時のフォローの位置で約3秒静止してください。
2時の位置、つまりフィニッシュでしっかり静止すると…
(1)スイング全体が緩まない。
(2)インパクトがしっかりする。
(3)スイングのリズムがよくなる。
(4)スイングのバランスがよくなる。
重田プロ 「このような効果があります。簡単にいえば、インパクトが安定してくるのです。ですので、ボクはフィニッシュはきちんと静止することをみなさんにおすすめしています。
スリークォータースイングのドリルに、今お話ししたフィニッシュを加えることで、スイングは格段に安定するため方向性アップにはとても効果的です。ドリルのために何かを買い足したり、用意したりする必要もないため簡単かつすぐにできます。ぜひ試してほしいと思います」
文・宮川岳也(みやかわ たけや)
ゴルフ雑誌編集記者を経てフリーのゴルフライターに。レッスンやギアはもちろん、ゴルフの歴史などにも精通。また、無類のスイングマニアで、スイング理論が大好き。ここ数年は競技ゴルフに明け暮れ、毎日の練習を自らに課している。




