風の影響で飛距離はどのぐらい変わるか知ってる?風が吹いている日はどう攻めるのが正解?
もう少しでシングルがシングルプレーヤーになった話
みなさんは、ラウンド中に風の影響をどの程度考慮していますか?風速5m/sの風が吹いていると、飛距離も横のズレも10ヤード以上変わります。アマチュアゴルファーが風の影響を読むのはハードルが高いので、風の強い日にはスコアの期待値を下げてラウンドすることをオススメします!
風の影響は大きい!
ゴルフは自然の中でプレーしますので、風の影響を避けることはできません。風が強くなれば、プロゴルファーでもいいスコアでラウンドすることが難しくなります。
では、風の影響で飛距離はどのぐらい変わるか知っていますか?
例えば、無風時に7番アイアンの飛距離が150ヤードのゴルファーがいるとします。
<風速5m/sの場合の実験結果>
アゲンストではマイナス17ヤード、フォローではプラス14ヤードの影響がある
風速5m/sの風はゴルフ場の木の葉が常に揺れていて、ピンフラッグが軽くはためいている程度なので、ゴルフ場では一般的な風の強さです。横風の場合は、風速5m/sで10ヤード程度はボールが流されてしまいます。
風の影響をさらに難しくさせるのが、吹く強さが一定ではなく、風向きも変わることです。
例えば、常に風速5m/sのアゲンストの風が吹いているのであれば、いつもより番手を2番手上げるだけで対応できます。ただ、いつも同じ強さの風が吹くことはほとんどありません。風の強さは常に変わりますし、突然止むことも、突風が吹くこともあります。
また、ホールが変われば当然風向きも変わりますし、天気予報を見ればわかりますが、1日の中でも時間によって風向きが変わります。ショット前に風向きと強さを確認して対策をしても、実際にショットを打った時に風の影響が変わってしまえば、それだけで狙ったところにボールは飛ばなくなってしまいます。
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風向きや強さをどう判断する?
(宍戸ヒルズコースレイアウト)出典:宍戸ヒルズカントリークラブ・ホームページ
では、ラウンドの日に風向きや強さをどのように判断したらいいのでしょうか?
まずは、スタート前に天気予報とコースレイアウトで、その日の基本的な風向きを確認します。
左のコースレイアウトは、私がメンバーになっている宍戸ヒルズカントリークラブ(茨城県)のものです。天気予報が北風になっている場合、コースレイアウトの上から下に向かって風が吹きます。
各ホールのティーイングエリアでこのコースレイアウトをみながら、実際の風向きを確認します。
<ラウンド中の風向きや風の強さの判断方法>
自分が感じる風、雲の動き、木の葉の揺れ方、ピンフラッグのはためき方を総合して判断する
あとは、同伴者が先にショットを打つ場合、それを見ていれば風の影響度を知ることができます。
なお関連するルールとして、同伴者に風向きだけを聞くことは、ラウンド中に禁じられている「アドバイス」には該当しません。ただ、同伴者から風向きを聞かれ、「このホールはフォローだから、いつもより短いクラブを使ったほうがいいよ」と答えると、アドバイスになってしまいますので注意してください。
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