良い方向へ向かうなら、どんなスイング理論を取り入れてもかまわない

ベン・ホーガンの「モダンゴルフ」をはじめ、デビッド・レッドベターの「アスレチックスイング」やベネット&プラマーの「スタック&チルト」など、ゴルフのスイング理論は数えあげたらキリがないほどです。そして新旧を問わずどの理論も洗練されていて、見習うべき点、取り入れるべき点がたくさんあると感じます。

シャローイングや地面反力といった言葉をよく聞くようになり、それに伴った情報も多々あるため、「試してみよう」とか「取り入れてみよう」と思ったり、実践してみたりした人もいるのではと思います。結果的に良い方向へ向かうのであれば、どんなスイング理論を取り入れようとかまわないのですが、どの理論にも共通するポイントだけは、必ず守るように注意しましょう。

数あるスイング理論に共通するのは「リキまないこと」これだけは注意しよう

共通するポイントというのは、ごく簡単に言うと「リキまないこと」です。ルーズなのは以ての外ですが、ムダなチカラ、不要なチカラはミスにつながるだけです。

リキみが顕著になるところといえば、やはり「グリッププレッシャー」でしょう。スクールや個人レッスンでたくさんのアマチュアゴルファーと接していていつも思うことが「みんな、グリップを強く握るなぁ…」ということ。もちろん「弱く握ってくださいね」とお話ししますが、たいていの人は何球か打つと、すぐに元の強さに戻ってしまいます。

グリップを強く握ってしまう要因として考えられることは、「フェース面でボールを強く叩きたい」という意識があるからでしょう。道具を手にしてその道具で何かを叩こうとした場合、手にチカラが入ってしまうのは、ある意味仕方のないことかもしれません。

でも「強く叩きたい」という意識があると、グリッププレシャーはなかなか弱くなりません。

ヘッドの重さやシャフトのしなりを感じ取りながらスイングすることは、とても大切

一般的にグリッププレッシャーが強いと…

● 腕にもチカラが入るため、腕をしなやかに振ることができない
● フェースターンが発生しにくい
● スイング軌道に問題がでやすい
● 手や腕だけを使ったスイングになりやすい

このようなことが起こりやすくなるようです。そしてこれらはどれもナイスショットの要因になりにくく、逆にミスショットの原因と言えるものです。

人によって感覚が違うため「正解」という訳ではありませんが、スイング中のヘッドの重さや位置、シャフトのしなりを感じ取ろうとすると、グリッププレッシャーは弱くなる傾向があります。そしてこれらを感じ取りながらスイングすることを心がけると、テンポやリズムがよくなります。

ゴルフは相手の放ったショットに反応したり、反射して動くスポーツではないため、自らが良いテンポやリズムを作り出すことが大切。そのためには前述したようにヘッドの重さ、シャフトのしなりを感じることがファーストステップになります。

宮川岳也(みやかわ たけや)
ゴルフ雑誌編集記者を経て、フリーランスのゴルフライターへ。USGTFティーチングプロ資格を有し、現在は埼玉県の練習場でレッスン活動も行っている。