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アプローチのザックリ・トップは「ヒール浮かせ打ち」で解決できる【吉本舞が初心者の悩みを解決】

ゴルフコーチ・吉本舞が即解決! 『初級ゴルファーからの相談が多いゴルフの悩み』 Case:01

2024/02/07 ゴルフサプリ編集部

吉本舞

ゴルフを始めて間もない初級ゴルファーにとってアプローチショットは割とカンタンそうに見えるけれど、これが意外と難しい。グリーンの近くからザックリやトップを連発してグリーン周りを右往左往してしまった経験は少なくないだろう。でも、もう安心。吉本舞コーチが伝授するワザでアプローチミスが防げちゃうゾ!

構成/三代 崇 写真/相田克己 協力/東京ゴルフスタジオ

アプローチのザックリやトップは「ヒール浮かせ打ち」で一発解決!

ちゃんと当たらないのはボールにそっと当てようとしすぎるのが原因

ボールがグリーンの近くに止まっていてピンまでは15~20ヤードくらい。ピンが目の前といった場面ではなるべくピンのそばに寄せたいところですよね。

ところがそこからボールの手前の地面を打ってザックリしてしまい、ボールが2~3ヤードしか飛ばない。あるいはフェースの刃がボールに直接当たってトップになり、ピンやグリーンを大オーバーという結果に。

ピンが近ければクラブを大きく振るとボールが飛びすぎてしまうことは初級ゴルファーでも分かるはずで、小さいスイングでボールを丁寧に打ちたくなるでしょう。

実はそこにアプローチの落とし穴があるのです。フェース面をきちんと当ててボールを上げようと思うとインパクトが緩んだり減速したりしてしまいます。そっと当てようという意識が手首の使いすぎにつながり、かえってミスヒットを誘発しやすいのです。

フェース面を丁寧に当てようとして手首を使いすぎるとザックリやトップが出やすい。
フェース面を丁寧に当てようとして手首を使いすぎるとザックリやトップが出やすい。

ヒール浮かせ打ちはパットの感覚でスイングできるから初心者でもカンタン

経験の浅いゴルファーにとってボールを一番やさしく打てるのはパットでしょう。だとすればアプローチもパットに近い打ち方がベストですし、ザックリやトップが止まらないと悩んでいる初級ゴルファーの方々には「ヒール浮かせ打ち」がオススメです。

使うクラブはPWかAW。レッスンで教わって覚えた通常のアドレスではクラブヘッドのソールの面の全体を芝につけて構えますよね。ヒール浮かせ打ちの場合は、通常のアドレスからクラブを立ててクラブヘッドのヒール側を少し浮かせます。

するとボールの近くに立ち、クラブを短く持って手元を浮かせるような体勢となるでしょう。こうすると手首を固定しやすく、自然にパットに近い感覚でスイングできてしまうのです。

ヒール浮かせ打ちは通常のアドレスからボールの近くに立ち、手元を浮かせて構える。
ヒール浮かせ打ちは通常のアドレスからボールの近くに立ち、手元を浮かせて構える。
クラブヘッドのソールのヒール側を芝から浮かせてトゥ側を立てるのがポイント。
クラブヘッドのソールのヒール側を芝から浮かせてトゥ側を立てるのがポイント。
クラブを短く持って手元を浮かせることで手首を固定しやすくなる。
クラブを短く持って手元を浮かせることで手首を固定しやすくなる。

初級ゴルファーにとってボールを上げようとするのはリスクが大きいと思います。その点パット感覚で最初からコロがすつもりで打つだけでPWやAWのロフト角なりにボールが上がってくれます。

小さいキャリーでボールがポーンと上がり、トントンツーッとピンに向かってコロがってくというイメージのピッチエンドランがカンタンに打てます。

フェース面のトゥ寄りで当てやすく芯を少し外して打つためミスの許容が広いし、大きめにスイングしても飛びすぎる心配がないのもメリットです。

パターの代わりにPWかAWを持って構えるという感じのアドレス。
パターの代わりにPWかAWを持って構えるという感じのアドレス。
手首を固定してパット感覚でスイングするだけだから初心者でも失敗が少ない。
手首を固定してパット感覚でスイングするだけだから初心者でも失敗が少ない。
フェース面のトゥ側に当てやすくミスの許容が広いため安心して打てる。
フェース面のトゥ側に当てやすくミスの許容が広いため安心して打てる。

グリーン周りは意外と傾斜があって、花道からのアプローチは基本的に軽い左足上がりが多いといえます。

近くにバンカーがあるとバンカーの縁の近くにボールが止まったときは少しツマ先上がりとか左足下がりになっているケースだってあります。

そんなときに手首をこねるように打つとザックリやトップが出てしまいますが、ヒール浮かせ打ちならパット感覚でスイングすればいいからミスになりにくいのです。

またヒールを浮かせて構えることでソールの面と芝の接地面積が小さくなります。芝や薄い場所やディボット跡などライが良くない場所からも安心して打てるのですから、アプローチの技術をしっかりマスターできた後でも取っておきのテクニックとしてうまく活用してくださいね。


よしもと・まい

吉本 舞
よしもと・まい
佐賀県出身。USLPGA Teaching&club Professionalの資格を取得。ゴルフの楽しさを多くの人に伝えたく、敏腕コーチの森守洋に師事。現在は東京ゴルフスタジオ(東京都三鷹市)でアマチュアをレッスン。一人一人の悩みに寄り添い、丁寧でわかりやすい指導が好評。
Instagramにてゴルフレッスンやゴルフウェアコーディネートなど更新中。
@maiyoshimoto_

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