「右手を下から、左手を上から」支えるようにグリップするとスイングはキレイになる
ゴルフコーチ・兼濱開人がレクチャー 初心者から覚える『キレイなスイング』の作り方! VOL3
兼濱開人コーチが初心者にも分かりやすくレッスンする『キレイなスイングの作り方』シリーズ。第3 回はグリップの握り方の基本をレクチャーする。クラブヘッドをスムーズに動かせるような握り方を覚えればキレイなスイングが早く身につき、ナイスショットの回数が増えるというからしっかり学習しよう。
構成/三代 崇 写真/相田克己 協力/学芸大ゴルフスタジオ
グリップは「右手を下から、左手を上から」支えるように持つのがいい!
右手は指先で握り、左手は小指球をグリップの真上に乗せて握る
グリップとは一般的に両手を握るパーツとかクラブの持ち方をいいますが、大切なのはクラブがスムーズに振れるようにグリップを握ることです。両手をバランスよく握れていないと腕や手が余計な動きをしてしまいやすく、キレイなスイングができなくなります。
ここでは右手と左手の握り方を分けて説明しましょう。最初に覚えて頂きたいのは、「右手は指先のほうで握る」ということです。
お箸や歯ブラシを持つ、あるいはカバンを持つ。そんな具合に細いものを指先で持つ感覚です。手のヒラでワシづかみするように持つと右手に余分な力が入りやすく、手首が硬くなってしまいます。
指で持つようにすれば力を入れなくてもしっかりとしたホールド感が生まれますし、手首が柔軟に使えて腕やクラブがスムーズに動きやすくなります。
一方の左手は「小指球(しょうしきゅう)」という小指のツケ根の膨らみの部分をグリップの真上に乗せるのがポイントです。
そして小指、薬指、中指の3本をグリップに巻きつけるように握り、親指を自然に伸ばしてグリップの上に添えて親指と人差し指のツケ根を締めます。
ゴルフクラブというのはグリップよりも先端のクラブヘッドが重いので、クラブを支えるように持つのはけっこう難しいものです。そのため左手の小指球で上から押さえるような感覚で持つのが理にかなっています。
左手の小指側の3本でしっかり握れといいますが、この3本にとくに力を入れなくても左手グリップが安定しやすくなります。
テコの原理を発生しやすい握り方なら小さい力でもクラブの運動量が大きくなる
両手の握り方のポイントを一口で言うと「右手を下から持つように握り、左手は上から押さえるように握る」ということです。右手を下から支えて、左手は上から支えるイメージで両手の力のバランスを整えるのです。
試しに右手は親指を除く4本で握り、左手は小指球の部分をグリップの真上に乗せた状態でクラブを持ってください。そして左手のヒラを少し真下に押し下げれば、クラブヘッドがすっと浮いてくることが分かります。
テコの原理というわけで、スイングの始動の際にはこの原理を利用することで小さい力と動きでもクラブの運動量が自然に大きくなります。つまりクラブヘッドでキレイな円弧を描くようなスイングに近づけるのです。
また右手の親指と人差し指のツケ根も締めて握りましょう。力を入れすぎるのは良くありませんが、この部分を締めておけば右手の手首を柔軟に使いやすく、ボールをしっかり叩けるようになります。
ボクは右手の小指を左手の人差し指に重ねるオーバーラッピンググリップと呼ばれる握り方を採用しています。
とはいえ初心者の方々には違和感があるでしょうから、最初は左手の親指をグリップの真上に添えるだけで両手の指全体で握るテンフィンガーグリップがオススメです。
ただし、右手は指で握り、左手は小指球で押さえる感覚を大事にしてください。
兼濱開人
かねはま・かいと
1990年9月11日生まれ、沖縄県出身。ジュニア時代から各大会で活躍。現在は学芸大ゴルフスタジオ(東京都目黒区)のヘッドコーチとして多くのアマチュアをレッスン。整体師としての知識を活かしたカラダにやさしい生涯スイングの指導が定評。飛ばしを追求し、19年のドラコン大会で平均329ヤードを記録して優勝した経験を持つ。
ゴルフクラブのグリップの握り方|左手・右手でどう握る?【画像】
ゴルフクラブのグリップ(握り方)は基本的に以下の3つで構成されます。 1. 左右の手の重ね方(オーバーラッピンググリッ...
ドライバー打ち方の基本|正しい握り方・構え方・スイング【図解】
この記事では、ドライバーの打ち方の基本について解説します。 ゴルフのドライバーは、ゴルフクラブの中で最も飛距離を出...
ゴルフスイングの基本を初心者向けに解説|体重移動や軌道など
「できるだけ早く上達したい!」「早く100が切りたい!」。ゴルファーなら誰もがこのように思うものです。 そして、目標達...