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ドライバー打ち方の基本を小川泰弘プロがレッスン【飛距離アップ!】

2019/11/26 ゴルフサプリ 編集部

ドライバーをスカッと飛ばしたい!そう願ってやまないゴルファーへ、小川泰弘プロがドライバーの正しい打ち方をレッスン。ゴルフ初心者はもちろん、スランプ脱出をはかりたい人も、すぐに真っ直ぐ飛ばせるようになる!

[目次]


教える人・小川泰弘プロ

おがわ・やすひろ。
1972年9月5日生まれ、東京都出身。1999年プロ入り。
昭和の森ゴルフアカデミーで幅広い年代層をレッスン。実戦的でわかりやすい指導法に定評があり、これまでにレッスンしたゴルファーは2500人を超える。

取材・写真/三代 崇 協力/昭和の森ゴルフコース

ドライバーの打ち方レッスン1. スイングの基本を学んでミート率&飛距離アップ!

ドライバーショットの魅力は何といっても「豪快な飛ばし」に尽きる。でもボールにちゃんと当たらないと飛距離が出ないし、左右に大きく曲がってしまう。そこでドライバーの正しい打ち方・スイングを基本から学習しよう。

ドライバーは腕の力を抜いてムチのようにしなやかにスイング

ドライバースイングは「腕の振り」と「体の回転」のバランスがとても大切です。腕を振るだけで体が回っていなかったり、体ばかりが回転して腕が振れていなかったりすると、ボールを正しく打てません。

ゴルフ初心者の方や経験がまだ浅い人は、最初に腕の振りと体の回転をリンクさせる練習を積んで、ドライバーの打ち方・スイングを基本からマスターしましょう。

まず腕の振りから覚えましょう。両足を閉じて両腕を脱力させて、右肩の高さまで上げて左肩の高さまで振り抜きます。腕を無理に伸ばさないで、象さんの鼻のようにブランブランと振るのがポイントです。

力を抜けば両手にクラブの重さが伝わり、クラブヘッドできれいな円弧を描く感覚がつかめます。これが腕をスムーズに振るコツです。

両手に力が入ると肩や腕が硬直し、腕がスムーズに振れません。ドライバーのように遠くに飛ばしたくなるクラブは、とくに両手に力が入りやすいですから注意が必要です。

両手にクラブの重さが感じられるまで力を抜いて、腕をムチのようにしなやかに振る感覚をつかんでください。

体重移動を使って体を左右に回す

腕の振りを覚えたら、今度は体の回転の練習です。両足を肩幅くらいに広げて、両足をステップさせながらドライバーを振りましょう。

バックスイングでは左足を浮かせて、左足を踏み込んでからドライバーを振り下ろし、右足を浮かせながら振り抜いていきます。

このように両足をステップさせるドライバーの素振り練習で、体の回転と左右の体重移動がつかめます。バックスイングは「右向け右」の要領で胸を右に回し、ダウンスイング以降は「左向け左」の要領で胸が目標方向を指すまで体をターンさせましょう。

体を回転させながら腕を振れば体重移動が自然に働いてくることがわかりますが、頭が左右に動かないように腕を振ることが大切です。

体の回転はボールを飛ばすための動きで、腕の振りはボールに当てるための動きです。ドライバーでボールを正しく打つには飛ばすための動作と当てるための動作の同調が大事であって、どちらかが一人歩きしては正確に打てなくなります。

体重移動を使いながら腕を振るコツがつかめたら、ドライバースイングの基本はほぼマスターできたといえます。
初心者の方もそうですが、ドライバーが当たらなくなって悩んでいる人もこうした基本を見直して練習すればスランプ脱出のキッカケがすぐにつかめることでしょう。

ドライバーのヘッドで円を描くように腕を上下に振る

そうはいってもドライバーはシャフトが一番長いクラブなので、経験の長い人でもボールにうまく当たらないのはよくあること。

長いクラブだから正確にミートするのが難しいという点もありますが、もう一つは腕の振りを誤解しているのも原因と考えられます。

プロたちのドライバースイングを見ると、体を横に回転させながら腕を横に振っているように見えるでしょう。でも実際は腕を縦に近い角度で振っているのです。

アドレスで前傾姿勢をつくり、地面の上のボールを打つには、腕を横の方向に振っていてはボールにまったく当たりません。

バックスイングでは胸を右に回しながら腕を右肩の上のほうに上げて、ダウンスイング以降は胸を左に回しながら腕を下降させて、それから腕を左肩の上へと振りましょう。

体を横に回しながら、腕を縦に近い角度で振るのが正しいドライバースイングです。より具体的にいえば、腕は緩やかなU型軌道を描くようにスイングするというわけです。

そこでドライバーを両手で持ち、自分から見て時計の針が進む方向にグルグル回してみましょう。円を描きながら腕を上下に回し続けながら、少しずつ上体を前傾し、腕の振りと体の回転をリンクさせます。

実際にボールを打つときも、そんなイメージでスイングすれば正しく打てるようになるはずです。
クラブをグルグル回す練習をするときは、時計の針と反対方向に回してはいけません。実際のスイングと逆方向に振ることになり、正しい感覚がつかめないからです。

腕の上げ下げの練習を始めにやっておくとドライバー上達が早い

私が初心者の方にドライバーの打ち方をレッスンするときは、「腕の上げ下げ」の動きを詳しく教えるようにしています。
その理由としては、ボールを正しく打てない人のほとんどがバックスイングとダウンスイングの腕の通り道がずれているので、それを修正するためです。

アドレスしたときの両ヒジの間隔をキープして腕をトップの位置まで上げたら、ダウンスイングでも両ヒジの間隔が変わらないように腕を下ろすことが大切です。

そこでトップの位置から腕を右肩の高さまで下ろし、またトップまで上げて下ろす練習をしましょう。回数は10回くらいをメドにするといいでしょう。

前傾角度をキープして腕を上げ下ろしする動きを始めにしっかり覚えておけば、ダウンスイングでクラブがインサイドから低く下りてきたり、アウトサイド方向から下りてきたりすることがなくなり、ボールを正しくヒットできる確率が上がります。

ドライバーの打ち方が上達する度合いもスピードアップすること請け合いです。

ドライバーの打ち方レッスン2. バックスイングをマスターして真っ直ぐ飛ばす!

ボールが真っ直ぐ飛んでいく気分爽快なロングショット。ドライバーでそんな球を打ちたいのなら、正しいバックスイングをマスターすることが先決。ボールを正しく打つための大切なポイントが詰まっているバックスイングのレッスンをお届けしよう。

クラブが視界から消えるバックスイングは意外に難しい!?

ドライバーの正しい打ち方ですが、まずバックスイングの基本の動きを覚えましょう。

バックスイングは体を回転しながらクラブをトップの位置まで上げて、ボールを遠くに飛ばすためのパワーをしっかりと蓄える動作です。言ってみればインパクトは「実行」、バックスイングは「準備」というわけです。

でもゴルフを始めたばかりの人や経験の浅いゴルファーにとって、バックスイングはなかなか難しいもの。「クラブをどう上げるのか分からない」とか、「どの方向にクラブを上げたらいいのか、さっぱり検討がつかない」と多くのゴルファーが訴えます。

どうしてバックスイングが難しいかというと、クラブを見えない場所に向かって上げていく動作だからです。
構えたときはクラブヘッドが目に入っていても、クラブを高い位置に上げていくにしたがい、クラブヘッドが視界から消えてしまい、果たしてクラブが正しく上がっているのか不安になってしまうのです。

そんな理由からバックスイングで両手が右腰の高さに上がるくらいまで、クラブヘッドを見ながら上げようとするゴルファーを多く見ます。

でも、これはNG。クラブヘッドを目で追いながらバックスイングして、クラブヘッドが視界から消えてから慌ててボールに目を移すとバックスイングの途中からの動きがチグハグになり、体の回転も不足してしまいます。

またダウンスイングからインパクトにかけて顔が早く目標を向き、上体が起きてしまうヘッドアップのミスも生じやすくなります。

ボールを正しく打つには「腕と胸の同調」と「前傾角度のキープ」が大事

ドライバーのバックスイングで意識して頂きたいのは「腕と胸の同調」と「前傾角度のキープ」です。そうすればバックスイングの動きのバランスが整って、トップのポジションが必ず安定します。

構えたときに腕とクラブヘッドが自分の胸の前にありますよね。この位置関係をキープするのが腕と胸の同調です。

バックスイングを開始するときは、腕とクラブと胸の前にキープしたまま、胸をゆっくりと右に回しましょう。両肩と両腕の三角形をキープしたままで、「回れ右」の要領で胸を90度回すのです。

両手にはあまり力を入れませんが、手首を使わず胸の回転でクラブを上げていくことです。両手が右腰の高さを通過したところから右ヒジをたたんでトップへと上げていきます。

バックスイングの途中で右ヒジが曲がるポイントを覚えることが大切ですが、前傾キープがちゃんとできれば右ヒジが必ずたたまれます。

アドレスの前傾角度が保たれていれば、トップの形はゴルファーそれぞれでOK。自分がクラブを上げられるところまで上げればいいのですが、オーバースイングになってはダメです。

オーバースイングはトップで左腕や左手グリップが緩んで、クラブヘッドが大きく垂れ下がるミスですが、どうしてオーバースイングになるかというと、バックスイングのためだけでクラブを上げているのが原因です。

ボールを打つときはオーバースイングになる人でも、素振りするときはオーバースイングにはなりません。動きを連動させてクラブを振ることに意識がいくからです。

バックスイングがわからなくなったら、素振りするときの動作を思い出すのもいいことです。「素振りはいいのにね〜」とよく言われる人ほど、素振りのイメージを実際のスイングに取り入れるようにしましょう。それだけでもドライバーを正しく打てる確率がアップします。

右カカトを軽く浮かせてバックスイングの練習をしよう

また、ドライバーのバックスイングで右ヒザや腰が右に流れてしまうスエーもいけません。上体が左に傾いて体重が左足に多く乗ったトップになってしまうからです。

そこからクラブを振り下ろすと反動が生じ、ダウンスイングでは上体が右に傾いてしまい、右足体重のインパクトになってパワーを大きくロスしてしまいます。これが多くのゴルファーに見られる「ギッタンバッタン」の動きで、体重移動が逆に働いて結果的に「すくい打ち」となりやすいのです。

バックスイングが悪いと、ダウンスイング以降の動きに大きく影響して様々なミスショットを誘発します。

スエー防止には右ヒザをアドレスの位置にキープしておくことが大事ですが、バックスイングの練習をするときは右カカトを軽く浮かせておくと右下半身キープの感覚がつかめて、より効果的です。腕と胸を同調させて体を回す動きと、前傾角キープのトータルバランスが整って正しいバックスイングが身につきます。

ボールを見たままでバックスイングしますが、ボールの見すぎも逆効果となります。バックスイングで頭が下がったり、左肩が落ちて左足体重のトップになったりしやすいためです。これもスエーやギッタンバッタンの原因となりますから注意が必要です。

ボールの景色は見ておきますが、ボールを凝視しないことです。どうしてもギッタンバッタン型のスイングになりやすい人は、アドレスの際に最初から顔を少し右に向けておくとスムーズにバックスイングでき、ボールを正しく打てるようになります。

ゴルフのスイングは、自分のイメージと実際のギャップが思った以上に大きいものです。自分ではオーバースイングになっている感じが全然しなくても、鏡で見たらこんなにオーバースイングになっていたのかと驚くことがよくあります。

自分のスイングを鏡などに映してチェックしたり、動画で撮影してもらったりして、イメージと実際のズレを少しずつ埋めていくこともとても大事です。

ドライバーの打ち方レッスン3. トップからフィニッシュまでの基本の動き

ドライバーの正しい打ち方のポイントの一つに「トップの安定」があげられる。トップの目的を理解し、トップからフィニッシュまでの基本の動きをマスターすればボールを正しく打てるようになる。正確に飛ばすためのポイントとコツをレクチャーする。

トップはダウンスイングの「出発点」と考えればボールが正しく打てる

トップはバックスイングからダウンスイングへの「折り返し地点」となるポジションです。バックスイングはボールを打つための「準備動作」ですが、トップをバックスイングの「終着点」と考えないことです。

何故ならバックスイングはトップをつくるための動きととらえてしまうと手先だけでクラブを上げて体の回転が不十分になったり、トップがオーバースイングになったりしやすく、かえってトップが安定しにくいからです。

むしろトップはダウンスイングの始まりと考えて頂きたいと思います。トップでいったん静止して、そこからボールを正しく打てるかどうか。これが肝心なポイントなのです。

バックスイングしてトップのポジションまで上げたら、1〜2秒止めてからボールを打ってみましょう。
実際にやってみると、トップの位置が安定していてボールを打つための準備が整っていないと打てないことがよく分かります。

バックスイングもとても大事ですが、ダウンスイングからインパクトにかけて体を正しく回転し、腕とクラブを正しく振ってボールを正確にとらえるのはダウンスイングのスタート地点であるトップがより重要です。

プロやシングルゴルファーたちのトップもいったん制止しているように見えますが、バックスイングからダウンスイングへの切り返しをスムーズに行なっているだけで、当の本人たちはトップで止める意識はありません。

でもボールが正しく打てずに悩んでいるとしたら、トップでいったん止めてから打つ練習を多く積むことをおすすめします。

みぞおちをへこませて前傾角度をキープ

今度はダウンスイング以降の動きに目を向けてみましょう。初心者や経験の浅い人に多く見られるのですが、ドライバーショットでボールにしっかり当たらないのはインパクトで手元が浮いてしまっているのが一番の原因です。

とくに多いのがクラブヘッドの先っぽでボールの手前側に当ててしまうパターンで、結果はほとんどがゴロです。

どうしてそうなるかというと、ダウンスイングで腰が前に出て、コックが早くほどけてしまうからです。そのためインパクトで上体が起きて、両手の位置が高くなるのです。フェースが開いて当たりますから、球が右に飛んでしまうケースもよくあります。

要は前傾キープができていないのが問題点なのです。そのために腕のローテーションができない、左ヒジを引いてしまう。クラブヘッドがボールに届かない、結果として先っぽに当たりやすいという悪循環に陥ってしまうわけです。

アドレスの前傾角度をキープしてインパクトを迎えるには、お腹に力を入れておくのがいいでしょう。みぞおちをへこませる感覚です。そのためには背中を伸ばしすぎるのはよくありません。むしろ、背中を少し丸めておくほうがお腹に力を溜めやすく、前傾角度をキープしやすくなります。

そしてインパクトでは体重を左足のツマ先寄りに乗せて、左足の上で腕をしっかり振るイメージを持ちましょう。左カカト側に体重が乗ると上体が起きやすくなるので注意してください。

ヘッド・ビハインド・ボールで正確なインパクトがつくれる

ドライバーでボールを正しく打つには、インパクトの正確性アップが第一条件です。インパクトはスイング軌道の通過点ですから、あまり意識しないほうがいいともいいますが、インパクトで頭をしっかり残しておきたいので、多少はインパクトを意識したほうがいいでしょう。

ボールをにらんで力いっぱい叩くというのではありません。「ヘッド・ビハインド・ボール」、つまり頭が前後左右に動かないように、ボールよりも後ろ側の一定の位置にキープしてスイングすることが大事なのです。

そのためにはアドレスのときからボールの右上側を見て、その目線を変えないでスイングしましょう。ボールの見すぎはよくありませんが、構えたときの目線をインパクトまでキープすることでヘッド・ビハインド・ボールを実行でき、ボールを正しく打てるようになります。

ボールの左側や右下側を見るのはNGです。左側を見るとボールを真上からのぞき込むような姿勢となりやすいですし、右下側を見た場合は右肩が下がりすぎたアドレスとなり、すくい打ちのミスを招きやすいためです。

インパクトからフォロースルーにかけては、両腕を入れ替えてクラブを振り抜いていきます。この場合も腕と胸を同調させることが大切で、手だけを返そうとしてはいけません。フェース面の向きが変わりやすく、ボールを正しく打つことができなくなるからです。

両腕のローテーションを覚えるには、グリップエンドをお腹につけて素振りすると効果的。体の正面で腕と入れ替えるイメージがつかめます。

クラブを高く振り抜き、そのまま2〜3秒静止できるフィニッシュがベスト

ボールを正しく打てるようになるためには、フィニッシュにも目を向けましょう。プロやシングルゴルファーたちは、いつもフィニッシュがきれいに決まっています。
逆にいえばフィニッシュが安定しているからクラブヘッドの軌道も安定し、ボールを正確に打てるのです。

ボールを飛ばしたいからといって、フィニッシュで体がよろけてしまうほど振り回してはいけません。8割くらいに力をセーブし、クラブを振り抜いた姿勢のまま2〜3秒間は立っていられるようにフィニッシュをしっかり決める癖をつけましょう。

ポイントはトップと同じ高さか、それよりも少し高いフィニッシュをつくること。トップが高くてフィニッシュが低い人が多いのですが、それではフェースの芯に当てにくくなります。

慣れないうちは、クラブを上に持っていく動作を意図的にやることが大事です。練習法としてはスタンスをうんと広くして腰を落とし、クラブを上下に振る素振りが効果的。

クラブを横に振るとボールにまったく当たりません。ゴルフのスイングはクラブを縦に振る感覚がとても大事なのです。こうして「腕の上げ下ろし」の動きを覚えるとドライバーを正しく打つことができ、方向性が安定して飛距離アップも実現します。

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