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宮里藍選手もやっていた『太極拳スイング』ダフリやトップの原因となる手打ち解消に効果あり!

アプローチのミス対策

2024/05/04 ゴルフトゥデイ 編集部

ゴルフ練習場,練習マット

プレッシャーでふだん通りに体が動かない。景色に惑わされてセットアップがずれる。ライや持つ番手が毎ショット違う。自信のないショットを打とうとする。そもそも芝の上から打つことに慣れていない。コースで起きるミスショットの原因は様々だが、そのほとんどは直前の練習で予防できるし、たとえミスをしても軽減することが可能だ。
GOLF TODAY本誌 No.622/44〜45ページより
取材協力/JGMセベバレステロスゴルフクラブ 撮影/圓岡紀夫 取材・文・構成/吉田宏昭

グリーン周りのもったいないミスを減らそう!

フルショットの大きさでスピードは半分に落とす

ダフリやトップの原因となる手打ちを解消し、下半身主体のスイングを覚えるには「スローモーション」がオススメです。ふつうの速さで振ると体のパーツの動きがズレていてもスピードで誤魔化せますが、ゆっくり振ると小手先でアジャストができないため、下半身から正しい順番で動かすことができます。現役時代の宮里藍選手は1スイングに2分以上かける太極拳スイングを実践していましたが、ふだんの半分くらいのスピードでも効果は十分あります。SWのフルショットが80ヤードであれば、同じトップとフィニッシュの大きさで30〜40ヤードくらい飛ぶように振ってみましょう。

【1】スローモーションで手打ちによるミスを解消

(1)スローモーションはアイアンでもできるが、最初は球がつかまって上がりやすいSWがオススメ。(2)レッスン記事の連続写真のようにゆっくりとていねいに振る。(3)トップの大きさはフルショットと同じ。胸
(1)スローモーションはアイアンでもできるが、最初は球がつかまって上がりやすいSWがオススメ。(2)レッスン記事の連続写真のようにゆっくりとていねいに振る。(3)トップの大きさはフルショットと同じ。胸をしっかり後ろに向けよう。(4)胸を後ろに向けたまま下半身から動かす。手が先に下りるのはNG。(5)腰を切り、胸はインパクトで正面を向く。腰と一緒に回って胸が開くのはNG。(6)バックスイングからフォローまで一定のスイングスピードをキープ。(7)フィニッシュでは体重を左足にしっかりと乗せていこう。
「ポイントは胸の向きです。スローで振ると右ヒザが伸びないので軸が左に傾くクセも直せます」(一反田)
「ポイントは胸の向きです。スローで振ると右ヒザが伸びないので軸が左に傾くクセも直せます」(一反田)

【2】低いティで芝から打つ感覚を思い出す

ダフリやトップをなくすためには最下点でインパクトする。ボールを右サイドに置いてもハンドファーストが強くならないようにしたい。
ダフリやトップをなくすためには最下点でインパクトする。ボールを右サイドに置いてもハンドファーストが強くならないようにしたい。
ドローを打つイメージで下からヘッドを入れる。バックスイングはハンドレート気味に低く上げる。フォローはアドレスの形のまま、手が上でヘッドが下になる。
ドローを打つイメージで下からヘッドを入れる。バックスイングはハンドレート気味に低く上げる。フォローはアドレスの形のまま、手が上でヘッドが下になる。
バックスイングでコックを使うと手が浮きやすい。ヘッドが上から入ってダフリやトップになりやすい。フォローでヘッドが持ち上がるのはコックを使いすぎ。
バックスイングでコックを使うと手が浮きやすい。ヘッドが上から入ってダフリやトップになりやすい。フォローでヘッドが持ち上がるのはコックを使いすぎ。

【3】狙ったポイントにキャリーで落とす

アプローチの成否はボールを狙ったところに落とせるかどうかで決まる。ボールなど目印をキャリーで直接狙う。
アプローチの成否はボールを狙ったところに落とせるかどうかで決まる。ボールなど目印をキャリーで直接狙う。

練習場でも芝の上をイメージして打つ

直前のアプローチ練習はできるだけ芝の上から打ちたいところですが、練習場のマットでも芝に近い感覚をつかむ方法があります。芝とマットの違いはボールが浮くか浮かないか。マットで練習するしかない場合は低くティアップしてボールが浮いた状態にすればいいわけです。

また、練習場のフィールドは天然芝であれ人工芝であれバウンドのしかたが本物のグリーンと異なるので、ボールを一箇所に集めるような練習はあまり意味がありません。より実戦的なのは、看板や落ちているボールなど目標物にキャリーで当てる練習です。

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