初心者の方にゴルフとは?というイメージを聞くと、ドライバーを打っている姿を思い浮かべる方も多いでしょう。そのせいか、まずはドライバーが欲しい!ということになるのが一般的です。

もちろん、ゴルフの楽しみ方は人それぞれですから、ドライバーをブンブン振り回して、気持ちよく飛ばすこともいいと思います。ですが、ここでは、上達への近道としてのゴルフクラブ選びをオススメしたいので、まずは、そこはグッと我慢してもらえると嬉しいです。

逆に言うとと、きちんとクラブ選びをしていただき、そのうえで、きちんとしたスイングを身につけることができれば、ドライバー選びも簡単になってきます。そこまで少しの間ですので、辛抱していただけると助かります。

では、どのあたりから選んでいけばいいかというと、下から、パター、ウェッジ1本、ミドルアイアン1本、UT1本、FW1本の5本くらいでいかがでしょうか?

これらを新品で揃えていただいてもいいですし、中古で揃うなら、その方が初期コストは下がっていいかもしれませんね。

まずはパターから選ぶのがいい

理想を言えば、まずは、パターから決めましょう。
これも、初心者だからといって、一般的に言われている、大型ヘッドは避けたほうが良いです。まだ、初心者のうちは、パターのお悩みはないはずですので、例えば「ピン型」と呼ばれるトウ&ヒールバランスのシンプルなブレード形状がいいでしょう。

じつはここで重要なのが、グリップです。パター選びでは、グリップがフィットするかが肝になります。中古で購入されたとしたらできればグリップを新品に交換、その際に太さを気にしてください!

これは手の大きさにも影響されますが、あまり太くないものをオススメします。できれば、通常のゴルフクラブに近い太さのものが選べるとイイと思います。握ってみて、しっくり来る太さを探してみましょう。

長さも重要なポイントです!
身長170〜175cmで34インチと覚えてみてください。それより高い方は長く、低い方は短くしましょう。おおよそ身長10cmで半インチくらいの調整が必要だと思ってください。

パターを基準にウェッジを選ぶ

選んだパターを握ってみて、ちょうどよい重さのものが見つかったら、それと同じくらいの重さに感じるものか、少し軽めでも大丈夫です。長さも、パターより少し長いくらいが理想です。ロフト角は50度くらいがちょうどよいと思います。

パターが34インチだとしたら、ロフト50度で35.0インチくらいがいいと思います。シャフトは、前述したアイアンの重さの目安を参考にして、それより重くなっても大丈夫ですが、パターより重くならないように気をつけましょう。

「そのロフト角でバンカーから出るの?」という方もいらっしゃると思います。一般的なサンドウェッジのロフトは56度や58度だったりしますからね。ですが、50度といっても、クラブの中では結構寝ているロフト角です。

もちろん、ものすごいあごの高いバンカーは厳しいかもしれませんが、50度もあれば、特にフェースを開くことなく、脱出することは可能です。

バンカーから出ない理由の一つに、クラブが砂の影響を受けてボールにうまく力が伝わらず、バンカー脱出に必要な距離(キャリー)が出せないというのを多く見受けます。50度であれば、そんなに力を入れて振らなくても、脱出に十分な距離が出せるでしょう。

それにウェッジでアプローチショットをする場合、ロフト角が寝ているほど難しいです。
50度というのは、昔で言うところのピッチングウェッジ。いわゆるピッチショット(上げるアプローチ)するためのロフト角のクラブですので、アプローチをこのロフト角で覚えていくのは非常に有意義だと考えて下さい。

ウェッジが決まったらアイアン

単品で7番アイアンだけが購入できたら理想です。その7番は、ロフト角が重要になってきます。最初に始めるのであれば、ストロングロフト系(ロフト角が立った)のクラブはあまりオススメしません。

これは、スイングメンテナンスの観点からも、また、スコアメイクの観点、将来本格的にクラブを揃えるときのためにも、非常に大事な要素です。
今どきのクラブで言うと、7番で34度より寝ている(大きい)ものをオススメします。

クラブの見た目もスイングに影響します。立ったロフト角のクラブは、どうしても上げたくなりますので、スイングが悪くなりやすいです。逆に寝ているロフトは自然とダウンブローに打ちたくなります。

シャフトや長さや硬さは、前述のご提案を参考にしてください。

フェアウェイから多用するUTはロフト多めに

これは、ゴルフコースで実際にプレーを進行するためのお助けクラブです。

最初は、やはりティーショットで苦労すると思います。たとえば、チョロが出て、ティイングエリアは脱出したけど、まだまだグリーンまで遠いという場面は大いにありえますよね? そういった状況で、7番アイアンしかないと、グリーンに到達するまでに果てしない打数を打つ可能性があります。そうならないために、少しでも前に進むクラブとして、UTを一本入れることを推奨します。

UTは、そこそこ長いクラブになり、ロフト角的にも7番アイアンより立っているので、たとえ当たりが悪くても、7番アイアンより飛ぶ可能性が高くなります。ロフト的には24度くらいがおすすめです。

シャフトは、7番アイアンと同じか、少し軽めを選択するのが良いでしょう。

最後にその上にFWを1本入れましょう。これが当面のティショット専用クラブです。

ドライバー欲しい!となる気持ちはわかります。繰り返しになりますが、ここはぐっと辛抱してください! お願いします!!

理由としてはドライバーはもっとも長いクラブですし、唯一ティアップして打つクラブだからなんです。単純に長いほど当たりにくくなりますから、長いクラブほど、初心者には避けてほしいのです!

また、このティアップというのが、実はなかなか難しく、初心者には高いハードルになる場合が多いです。というのも、ちょっと高さが変わっても当たらなくなりますし、安定した結果が出ない要因の一つです。ライコンディションが毎回違うというのと同じことが起こります。

であれば、あまりティアップを必要としない、FWの方が良いと思います。アイアンで打つときのように、ティをちょこっと挿すくらいの高さなら、初心者でも最初からできると思います!

長さも長すぎず、ティアップに気を使わなくて良い、FWをティショット用クラブとして一本入れておきましょう。

ロフト的には18度くらいがいいと思います。このくらいのロフト角にするには理由があります。まず、初心者の方の最初の悩みは、ボールが上がらない! ということが多いので、ある程度、ロフト角が多いもののほうがやさしく感じます。

また、アイアンのところでも書きましたが、ロフト角の立っているモデルを上げるように打つスイングよりも、寝ているモデルを上がらないように打てるようになったほうが、クセがつきにくく上達しやすいです。

その上、このくらいのロフト角だと、慣れてくれば、フェアウェイやラフからのセカンドショット以降でも使用できるようになるでしょう。そうなれば、初心者の時からいいスコアが望めるようになる可能性が出てきます!

シャフトの選び方は、前述したドライバーの重量に近いものか、やや重めでも大丈夫です。ただし、UTよりも重くなるのは避けましょう。

ここまで述べた中で、長さももちろん気にしてください。
シャフト重量を容易に軽くするのではなく、やや重めと感じるものを長さを短くして使えるようにしてください。

男性でも、平均身長くらいの方なら、7番アイアンで、36インチ〜36.5インチで良いと思いますし、UT24度で、38インチ〜38.5インチ、FW18度で41インチくらいがやさしく感じやすいです。

それから、グリップは、ウェッジ、7番アイアン、UT、FWは同じもので揃えてみましょう。中古の場合は、やはり、ここだけは新品に交換してつかうほうがいいです。ですが、まずは、あまり柔らかすぎず、細すぎないものを選んでいきましょう。柔らかかったり、細かったりすると、クラブが暴れやすくなる、とだけ述べておきます。

この5本がバッチリ選べたら、練習にいきましょう!

先輩に教わると先輩より上手くならない!

ここで、もう一つ注意があります!やはり、何事も、最初が肝心! 何か特別なか理由がない限り、プロに教わってください!
先輩に教わることがだめとは申し上げませんが、実例として申し上げると、その先輩よりも上手くなることは、ほぼありません。

アマチュアの上級者にありがちなのは、いろんなコツを知っていて、そのコツを教えたがることです。基本があっての「コツ」になりますから、まずは、基本を教わるために、是非ともレッスンに行ってほしいです!

ダグ・三瓶(だぐ・みかめ) ブリヂストンスポーツ、アクシネット ジャパン インクと日米2つの大手メーカーに所属。その中でクラブ開発、ツアー担当、マーケティング、フィッティングなどを担当。ツアーレップ時代にはあのボブ・ボーケイ氏に日本で唯一の弟子と認められていた。現在、フリーとなり迷い多きアマチュアゴルファーにアドバイスを送ってくれることとなった。