ヘッドのどこに貼ったらどう変わる？ 手軽で簡単な「鉛」でチューニング
オグさんがお答えします！
こんにちは。おぐさんです。今回は「ヘッドに鉛を貼る」とはなんぞや？ というお話です。ゴルフショップに売っているチューニング用の鉛さえあれば、誰でもできちゃう手軽なチューニング法について解説します。
写真／ゴルフサプリ編集部
ヘッドに鉛を貼るのは、昔からある定番のチューニング方法
皆さんこんにちは。おぐさんです。今回は、古くからあり、誰にでもできるクラブのチューニング方法のお話です。それは「鉛チューニング」。もっともらしい表現をしていますが、クラブに重さのある鉛テープを貼るだけです。しかしこれがなかなか奥深く、効果もしっかりあります。しかも気に入らなかったり、思った効果が得られなかったりした場合は、すぐ剥がしてもとに戻すことができる有能ぶり。私は、自分のクラブの調整に多用しています。鉛は、貼る量、場所によって効果が変化します。ドライバーであれば、ヘッドのソールに貼るのが一般的ですが、貼る場所を間違えると、意図する効果とは違う効果が発揮されてしまうこともあるのです。今回は、鉛をどこに貼れば、どんな効果が得られるのかを簡単にご説明します。
鉛の貼る位置によって、高さを出すことやつかまり性能を高めることもできる
昨今の一部のクラブには、ヘッドに可変できるウェイトが搭載されているモデルがありますが、鉛チューニングは、これの簡易版です。純粋に鉛をヘッドに貼るので、重量が重くなりますが、貼る位置によってヘッドの特性を変えることができます。
ソールのヒール側に鉛を貼ると、ヘッドが小さな力でもターンしやすくなり、右へのミスを軽減できます。反対にトゥ側に鉛を貼ると、ヘッドがターンしづらくなるため、左のミスを軽減できます。さらにソールの後方に貼ると、インパクト時にフェースが上を向きやすくなるため、打ち出し角を高くしたい時に有効です。反対にフェースのすぐ後ろのソールに鉛を貼ると、インパクト時のフェースが上を向く力を少し抑えることができるので、スピン量の軽減や、ボールの上がりすぎを抑えることができます。
貼る量は、2～3g貼るだけでも効果はあります。効果を大きくしたいならより多くの鉛を貼ればよいのですが、それだけヘッドが重くなり、振りづらさにつながってしまうこともありますので、注意が必要です。
またグリップのすぐ下のシャフト部分に鉛を巻くと、クラブのバランスをあまり変えずに重量を重くすることができます。トップのミスが多いなと感じたら、ここに貼るのがおすすめです。
最新の大慣性モーメントドライバーは、鉛貼りすぎに注意
今年のトレンドである、慣性モーメントの大きいドライバーに鉛を貼る時は「貼りすぎ」に注意です。というのは、慣性モーメントが大きくなると、ヘッドがターンしづらくなります。その結果、芯を外しても曲がりの少ない弾道が得られやすくなるのですが、そんな動きにくいヘッドに鉛をちょっと貼ったぐらいでは、大きな効果は得られないのです。実感できるほどの効果を出すためには、かなりの量の鉛を貼る必要がありますが、そうするとクラブとしてのバランスが崩れてしまい、振りづらいクラブになってしまいます。もし慣性モーメントの大きいモデルの特性を変えたいと考えるなら、そういったモデルは、大体脱着可能なウェートを搭載していますので、標準のウェイトよりも軽いウェイトを購入し、総重量を軽くしたうえで、任意の場所に軽くした分の重さの鉛を貼ると良いですよ。
■オグさん（小倉勇人・おぐら はやと）
元ゴルフ雑誌編集者のスウィング＆クラブアドバイザー。現在は千葉県にあるゴルフ練習場「ユニオンゴルフクラブ」にて「ゴルフフィールズ ユニオンゴルフ店」で店長をしつつ、過去の経験で得た知識を武器にゴルフライターとしても活躍中。飛距離は250ヤード、持ち球はフェード。ベストスコア68。
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