迷惑ゴルファーにならないための大前提!目指せ「2時間15分ゴルファー」
知っていると得するルール&マナー
今どきのゴルファーに最も求められるのは、“ファストプレー”が守れるかどうか。ゴルフが上手い下手よりも、キビキビしているかどうかが問われます。ファストプレーなら、ゴルフ歴の浅い人でも出来るはず。そこで、キビキビゴルファーになるためのポイントを紹介します。
打ち終わったらすぐに次の準備。その心がけが最も大事
多くのゴルフ場で目安とされているハーフの所要時間は2時間15分で、1ホールあたり15分弱。全プレーヤーが普通にプレーをすれば、それほど厳しい設定時間ではないのですが、1人が時間をかけてしまうと、その組の進行が遅くなり、結果的には他の組に影響を及ぼすということになりかねません。
特に、ゴルフ歴の浅い人やラウンド回数が少ない人は、プレーが遅くなりがち。他の人に迷惑をかけないようにするためにも、できるだけ“プレーファスト”を意識しましょう。
今回は、人に迷惑をかけないためのポイントをまとめてみました。ゴルフ歴が浅い人はもちろんですが、最近少し緩みがちというベテランゴルファーも、再度チェックをしておきましょう。
●ティーショットでは、自分がオナーの場合、速やかにティーアップ。前の組の影響で打てないときも、ティーアップしてから待つ。
●オナーでなければ、ボールとティーを手に持って、順番を待つ。
●同伴者がプレーしている間にターゲット方向を決めておき、自分の打順がきたらすぐに打てるようにしておく。
●ショット前のルーティンをしっかり決めておく。またその時間をできるだけ短くすることが大事。例えば素振りは、ボールの後方から1~2度として、アドレスしたらすぐに打つようにする。
●ショットを打ったら、だいたい残り何ヤードくらいになるかを推測し、使いそうなクラブ2~3本を持ってその地点に向かう。
●ショットをした段階でOBやロストボールの可能性がある場合は、暫定球を打っておく。前進4打がある場合は、それに従う。
●2打目、3打目がロストになったときに備えて、ボールは必ず2~3個をポケットに入れておく。
●ボール探しは3分まで。これは絶対に守る。
●もし打ち終わったあと同伴競技者が乗用カートで待っていてくれたら、クラブを持ったままカートに乗り込む。
●ショットごとにグローブを着脱するのは構わないが、自分の番が来る前にはめておく。
●打つ準備ができたら、周りを確認して、先に打てそうだったら声をかけて打たせてもらう。特にハンディキャップの多い人はこの心がけを。
●ミスをしても速やかにボールのあるところに移動する。その場に立ち止まって悔しがったり、スイングの確認をしたりしない。
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グリーンに上がる前に傾斜を確認すれば、パット数減にも繋がる
●100ヤード以内に入ったら、必要なウェッジだけでなく、パターも持ってボール地点に向かう。
●グリーンの形状は、グリーンに上がる前に確認しておく。また、最近はカートナビなどでも表示されるので、時間のあるときに確認しておく。
●複数のクラブを持ってグリーンに上がった場合、必要のないクラブはグリーンの外に置くが、その際、停まっているカートとピンを結んだ線上に置いておくと、スムーズなホールアウトに繋がる。
●カップインしたら速やかにグリーンを開ける。
●ホールアウト後、小走りでカートに乗り込む。パターは次のホールまで持っていってからしまう。
●もし体力があるのであれば走ったほうがいいが、無理に走る必要なし。ただ、のんびりと歩くのではなく、急ごうとする姿勢は大切。
やるべきことが多過ぎて、「そんなの無理」と思う人がいるかもしれませんが、「キビキビやろう」という気持ちがあれば、自然と出来てくるもの。また、これらのことを心がければ、心にも余裕が生まれスコアアップにも繋がります。
「やらなければいけない」というのではなく、「積極的にやっていこう」という気持ちで取り組んでみてください。
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真鍋雅彦(まなべ・まさひこ)
1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。
1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。
ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。
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