ドライバーで飛ばしたいなら『タテ振り』がいい!?
ドラコン三連覇の女王・押尾紗樹が377ヤード飛ばせるヒミツ|第4回ヘッドスピードを上げるダウンスイング軌道
現役ドラコン選手として、日本選手権3連覇中の押尾紗樹は、レッスンコーチとしても大人気。この連載ではアマチュアが飛距離アップできるポイントを教えてもらった。
GOLF TODAY本誌 No.624/132〜133ページより
シャフトをハネ返して右手を真下にビンタする
ヘッドから切り返すとカット軌道になりやすい
アイアンはタテ振り、ドライバーはヨコ振りという人もいますが、飛ばすためにはドライバーもタテ振りがイイと私は思います。
ダウンスイングで腕は真下に下ろした方がヘッドスピードは速くなります。右手のヒラとフェース面はだいたい同じ角度になっているので、私の場合は右手のヒラで真下にビンタする感覚です。アマチュアゴルファーは腕をヨコ方向に振ってしまうので左右に軸が動いてしまったり、体重移動が大きくなりすぎてしまう。腕をタテに振るだけで、スイング中の軸は安定します。
タテ振りするためのポイントは、切り返し直後の力の入れ方です。私のスイングの基本は振り子軌道。振り子軌道を安定させるためには、スイング中に最も力を入れるのが切り返しです。トップでスピードがゼロになった瞬間に、逆方向に一気に力を入れます。必ずバックスイングのスピードがゼロになったポイントで力を入れることが大切。そのタイミングが「一瞬の間」を作ってくれます。スイングテンポが不安定な人はまだバックスイングのスピードがあるのに逆方向に切り返してしまうので、間もできずスイング軌道が不安定になりがちです。
私は切り返しの瞬間も右手のヒラを意識しています。右手のヒラでシャフト(グリップ)をハネ返す感覚です。切り返しでヘッドを意識するとカット軌道になったり、上半身が前に出てしまうスイングにつながりやすい。それを防ぐためにも右手のヒラでシャフトを意識するのがオススメです。
体はヨコに回すけれど手はタテに下ろす
【画像上】 「体はヨコ方向に回しますが、腕はタテ方向。トップで曲げたヒジを一気に伸ばすとスピードが上がります」(押尾)
【画像下】右手のヒラを真下に下ろしても、体はヨコ方向に回る。その組み合わせでヘッドが斜めに動いてオンプレーン軌道になる。
1番力を入れるのは切り返しの瞬間
【画像右】バックスイングで通ってきた軌道に戻すようにシャフトをハネ返す。押尾は「右手のヒラでシャフトをハネ返して、左手は下に引くイメージ」だと語る。
【画像左】「トップの瞬間に右手のヒラでクラブを受け止める感覚があると、スピードがゼロになってから切り返すことができます」(押尾)
タテ振りなら絶対に軸がズレない
腕をタテに下ろすことで、軸が安定する。トップでは右足体重になっているので、右足体重をキープして打つ感覚でOK!
両ヒジに力を入れすぎず前腕をリラックスさせる
両腕に力が入りすぎていると腕も体もヨコ振りになってしまう。アドレスではヒジを少し緩めることでタテ振りしやすくなる。
右足を強く踏んで右足荷重にする
右手でビンタするためには、切り返しの瞬間に右足を強く踏む。
押尾紗樹(おしお・さき)
1993年11月6日生まれ。
埼玉県出身。158センチ。7歳からゴルフをはじめて、ジュニア競技で活躍。2016年からはレッスン活動もスタートし、2019年からは「プロドラコンツアー全日本選手権」で前人未到の3連覇を達成。公式最長記録は377ヤード。JPDA所属。
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