1. TOP メニュー
  2. ゴルフギアにお悩み
  3. クラブ選び
  4. 【トゥダウンと逆しなり】ボールをとらえるには「クラブのクセ」を知らなければならない

【トゥダウンと逆しなり】ボールをとらえるには「クラブのクセ」を知らなければならない

【ダグ三瓶・クラブ選びの超知識】

2024/05/19 ゴルフサプリ編集部

ボールを確実にとらえるためには、このゴルフクラブのクセを知るための、ある程度の修練が必要ということになりますし、最初は、まったく当たらないという人が出るということになります。

たとえば、野球のバットやテニスのラケット。バットやラケットは軸線上にその重心位置があります。ですからこれで止まっているボールを打て! と言われたらみなさん簡単にできるのではないでしょうか? 少なくとも空振りはしないですよね?

もし、ゴルフクラブのヘッドが、バットのようにシャフト軸上に重心があるようになっていたら、実はとっても当てやすいクラブができるんです!

ですが、残念ながら、これはルールで禁止されています。ルールで禁止されるくらいですから、間違いなく優しいんだと思っています!

ただ、この重心がシャフト軸にないことにメリットもあります。それは、回転によってヘッドスピードが上げられるということです。厳密に言うと、回転によって、シャフト軸周りよりも、重心の速度が速くできるという意味になります。

飛距離のためにここに重心がある、でも、打ちにくいというのが、ゴルフクラブの特徴だと思ってください。

では、このトウダウン、逆しなりとどう付き合っていくか?というのがクラブ選びの基準になっても良いと思っています。

トウダウンが起こりやすいクラブは何か? というと、ヘッドでいえば「重心距離が長いもの」です。シャフトは「柔らかい」と起きやすいです。

重心距離とはフェース面上の重心点からシャフトの中心までの距離(点線部)

逆しなりも同様に「重心は深いもの」、シャフトは「柔らかいもの」が起きやすいでしょう。

トウダウンに関して言うと、飛距離にはほぼ関係しないので、少ない方が打ちやすいと言えると思います。

逆しなりに関しても、大きすぎると当てにくくなりますが、球の上りに関係するものなので、少なければよいというものでもないです。また「重心が深いもの=重心が遠いもの」になりやすいので、トゥダウンの要因ともなります。

「初心者はショートアイアンから練習しましょう」というのも、このトゥダウンの少ないクラブから始めた方がやさしいですよ! という意味も含まれています。



重心深度とはフェース面上の重心点からヘッドの重心までの距離(点線部)

ダグ・三瓶(だぐ・みかめ) ブリヂストンスポーツ、アクシネット ジャパン インクと日米2つの大手メーカーに所属。その中でクラブ開発、ツアー担当、マーケティング、フィッティングなどを担当。ツアーレップ時代にはあのボブ・ボーケイ氏に日本で唯一の弟子と認められていた。現在、フリーとなり迷い多きアマチュアゴルファーにアドバイスを送ってくれることとなった。

ヘッドスピード別・7番アイアンの適正ロフト角と飛距離を知ろう!

毎年たくさんの新しいギアがデビューするゴルフマーケットで自分に合った一品を選ぶのは至難の業。噂に流され手を出したら大...

あわせて読みたい

松山英樹も使う「Qi10 FW」、アマチュアには「Qi10 MAX FW」と どっちがいいの?

中古ゴルフクラブ業界に携わっって30年の“中古クラブ専門家・中山功一”が、旬な中古クラブ情報や購入時に参考となる豆知識な...

あわせて読みたい