左ヒジを引くとヘッドは走らない! アームローテションでその“クセ”直しちゃおう!
ミスショットを3分で修正する!Vol.11
アマチュアに多い、左ヒジが引ける「チキンウイング」は飛距離ダウンやスライスの元凶。インパクトで左ヒジが引けるクセを解消し、確実に飛距離アップできるドリルをやさしく、わかりやすく解説。
GOLF TODAY 本誌 No.624 73ページより
取材協力/北谷津ゴルフガーデン
撮影/山上 忠 取材・文/吉田宏昭
杉本さんのお困りミスショット
ドライバーで球が吹けて前に飛ばない
杉本英紀さん
(すぎもと ひでとし)
48歳。ゴルフ歴8年。ベストスコア83。ヘッドスピード39m/s、1W平均飛距離230ヤード。得意クラブは7W、苦手クラブはドライバー。
ボールが前に飛ばない原因は?
A.『左ヒジが引けてヘッドが走らない』
上半身が下半身と一緒に回り、左ヒジが引けてしまう。
アームローテーションを使うとヘッドが走る。
左ヒジが引けるとヘッドが前に走らない。
左ヒジが引けてしまう原因は腰の回転が止まってしまうこと。インパクトで左ヒジが引けてしまうと、ボールに最大エネルギーを伝えることができません。チキンウイングを解消するのに必要なことは、下半身リードによる腰のターンとボディローテーションを使った両腕を伸ばす動きです。フォローでしっかりと腕が伸びる動作が飛距離アップにつながってくるので実践しましょう。
修正ドリルはコレ!
左足の踏み込みで下半身リードを意識する
ダウンスイングで腰の回転が止まるのは、下半身と上半身が一緒に動いてしまうからです。下半身リードを意識するために左足の踏み込みを使いましょう。
通常のアドレスからバックスイングで左足を閉じ、元の位置に踏み出しながら切り返します。腰の位置が左にスライドすることで、上半身と下半身の捻転差をしっかりと作ることができ、ヘッドスピードが上がります。また、左腕が後ろに残るため、遠くからリリースしやすく、クラブをインサイドアウトに振りやすくなります。
【ポイント】左足の踏み込みからダウンスイングを開始
ボールを投げるときと同じように左足を踏み込む。
体の右サイドで腕をリリースして振り切る。
【ドリル】左足のステップを使って打つ
ふつうにアドレスして、左足を右足に寄せながらテークバック。
左足を元の位置に踏み込みながらダウンスイングを開始。腕は後方に残す。
ヒジを伸ばしながら腕を返す動きを入れる。
ドリルの成果!
ヘッドスピードがアップした!
左ヒジを引く動きが抑えられ、アームローテーションを使ってヘッドを走らせることができるようになった。
指導:小暮博則
(こぐれ・ひろのり)
1972年11月27日生まれ。2004年プロ入会。PFGA主宰。企業ゴルフコーチとして日経カップ出場ゴルフ部をサポート。「1年間で304ヤード」「ヘッドスピード52m/s」を達成。
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