テークバックは外に向けて上げていけ!カット軌道を治すにはこれが簡単!【ドラコン優勝コーチ・遠藤璃乃が教えます】
目指すは最大飛距離250ヤード超え!飛ばし屋講座vol.3
カット軌道だと、どうしても最大飛距離を出すのは難しくなってしまいます。ですが、テークバックを見直すことで、大幅な改善が見込めます。そこで今回は、飛ばしの天敵「カット軌道」を直すポイント[テークバック編]をレッスンします!
写真/圓岡紀夫
テークバックをアウトに上げるとインから下ろしやすくなる
打球は真っすぐ飛んだ方が遠くまで行く確率が高くなります。曲がればそのぶん距離をロスするからです。とはいえ、常に真っすぐに打つのは無理ですから、なるべく曲がりを減らすことが大事。アマチュアの方の多くはスライスでロスをしていますので、今回はそれを防ぐ方法をお伝えします。
スライスする一番の原因はクラブの軌道にあります。スライサーのほとんどは、ダウンスイングでアウトサイドからクラブが下り、インパクト~フォローでインサイドに抜けていくアウトサイド・インのカット軌道になっています。これだとインパクトでフェースが目標方向を向いていてもスライスします。
カット軌道はインサイドからクラブを下ろすことで解消されますが、意識するだけでは、なかなか直りません。そこでやっていただきたいのは、テークバックでクラブをインサイドに引かないこと。真っすぐから、ややアウトサイドにヘッドを上げることです。
カット軌道の方の多くはテークバックでインサイドにクラブが上がります。スイングでは、バックスイングとダウンスイングでクラブが同じ軌道上を動くことはほぼなく、多少なりとも8の字を描きます。つまり、テークバックでクラブがインに上がるとアウトから下りやすくなります。その結果がカット軌道なのです。
ですから、インから下ろしてカット軌道を解消するには、テークバックをアウトに上げればいい。バックスイングからダウンスイングで、クラブを右回りさせるイメージを持てばいいわけです。
テークバックでインサイドに引く原因は手でクラブを上げることです。クラブの中で最も軽いドライバーですが、手先で上げるには重い。インに引くことで重みを感じなくなるので、そんなことをしているつもりはなくても無意識にそうなってしまうのです。
これを直すにはドライバーを短く持ち、グリップエンドをお腹にあててください。ヘッドは宙に浮いた状態でOKですので、そのままテークバックする。こうするとクラブはインサイドに引けません。同時に手も使えませんから確実に体が回ります。この動きを繰り返し、本番のショットでも同様に動けるようになりましょう。
カット軌道をしっかり直すには、切り返しでもやっていただきたいことがありますが、これについては次の回で紹介させていただくことにします。来週までにテークバックをしっかり直しておいてくださいね!
遠藤璃乃
1994年生まれ。東京都出身。JLPGA TCP A級ライセンス、PGA of America Playing Ability Test (PAT)合格。中3年まではテニスに没頭。埼玉栄高校ゴルフ部からキャリアをスタートした。卒業後は米国へ留学して腕を磨くのみならず、ゴルフに特化したトレーニングについても本格的に学ぶ。2017年にはドラコン日本一決定戦 L-1グランプリに挑戦し優勝した経験をもつ。現在は東京都世田谷区のゴルフレンジプラスターでチーフインストラクターを務める。
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