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上りがショート、下りでオーバーの人はロフトが足りてない!【スコアを作る セッティングの再確認・パター編】

ダグ三瓶・クラブ選びの超知識】

2024/08/25 ゴルフサプリ編集部

ロフトは思っているより多めがいい

そして続いて、ロフト角ですね。

これは距離感に直結します。

特に多いのが、上りのパッティングは届かず、下りのパッティングは思ったより行ってしまうパターン。

こういった症状の理由では、大半で、ロフトが足りていません。立っているもので打つと、上りは打ちきれず、下りは行き過ぎてしまうことが多いです。

その場合には、ロフト角調整をしましょう。
自分が思っているより、多めのロフトの方が良い方が多いです。最低でも4度、もしくはそれ以上でも良いと考えています。

そして、ライ角ですね。これも重要です。

地面を転がすものですし、短いクラブでもありますから、打ち出し方向への大きな影響はないかもしれません。(厳密に言えば、細かいところでの調整なのでそれも重要)
ですが、それよりも構え易さに直結します。

パッティングでも若干のトゥダウンはしますので、ピッタリにしすぎない方が良い可能性もありますが、それでもアドレスの時に、トゥやヒールに大きく隙間が空くようなパターは難しくなりやすいと考えてほしいです。

座りの悪いパターは、やはり、狙った方向に構えにくいですし、バラつきが出やすいと思います。

使いやすいロフトに調整して使いたい。

形状は?

次は形状のお話に行きましょう。

これらは一般的に言われているように、ストロークのしやすさに直結します。よく、スイングアークとの兼ね合いと言われています。それが間違っているというわけではないですが、逆になることもあるので、慎重に考えてください。

例えばですが、スイングアークのきつい人が、スイングアークがつきやすいパターを使うとどうなるか?
よりアークがきつくなることもあり得ると思ってください。

きつくなりすぎると方向性を保つことが難しくなることもあるでしょう。
逆に、スイングアークが緩やかになりやすいパターを打つことで、矯正されるということもあります。例えば、あえてフェースバランスのパターなどを試すのも良いと考えています。

上記はパターの形状によってそれぞれにメリットデメリットがあるということを意味しており、それらを是正するためにも、形の全く違う複数本を入れていくというのを提唱したいと考えています。

複数の違う形をローテーションすることで、調子の波を抑ええることが可能になります。
エースは一本に決めていただき、まったく違う形のものを練習などで使うというのをやってみてください!

例えば、ピン型、L字、センターシャフトなどの3種類がお勧めです!

藤田寛之は形状の異なるパターをローテーションして使い、ストロークを調整していることで有名。

そして、シャフトです!
最近では、パターのシャフトも多種多様化してきています。
これも、ヘッドが動きやすいか動きにくいか?という観点から選んでいただいても良いと思います。
他のクラブのフルショット時のようにシャフトに少し仕事をしてもらうという意味から、柔らかめのシャフトを入れるというのもありですし、逆に自分でヘッドをどんどん動かしたいという方は、硬めのシャフトを選択していくのもありでしょう!
これらにもメリットデメリットがありますので、まったく同じ形で、シャフト違いを入れて試してみるのもありかもしれませんね!

そして、パターはまだあります!
それはグリップです!
太いものが良いのか?細いものが良いのか?
以前、グリップのところでやらせていただきましたが、パターのグリップには別のルールがあるくらいで、より選択肢が広いです。
これも、上記同様に、どちらの方がよりヘッドを動かしやすいか?で選んでいただくのが良いと思います。
太いものが良い理由の一つとして、手元を少し動かしただけで、ヘッドが動いてくれるというのがあると考えています。
大型ヘッドのように動かしにくいものが、太めのグリップと相性が良いのはそういった理由からかもしれません。

ヘッドの重さもありますね!
同じく、動かしやすい重さを目指しましょう!
重すぎても、軽すぎてもダメなことが多いです。
よく重い方が転がってくれるという方もいらっしゃいますが、ここ一番、きちんと打たなくてはならない時に緩むことがありますのでご注意を!
そして、重さはセット全体とのつながりにも影響します。
他のクラブより違いすぎる重さのものは避けた方が良いでしょう!

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ダグ・三瓶(だぐ・みかめ) ブリヂストンスポーツ、アクシネット ジャパン インクと日米2つの大手メーカーに所属。その中でクラブ開発、ツアー担当、マーケティング、フィッティングなどを担当。ツアーレップ時代にはあのボブ・ボーケイ氏に日本で唯一の弟子と認められていた。現在、フリーとなり迷い多きアマチュアゴルファーにアドバイスを送ってくれることとなった。