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古江VS竹田!最強女子の直接対決が実現したのは、あの“レジェンド”のおかげ?
予選ラウンドで豪華ペアリングが実現した「ソニー日本女子プロゴルフ選手権」(写真/GettyImages)
国内女子メジャー「ソニー日本女子プロゴルフ選手権」の予選ラウンドでは、7月のメジャー「エビアン選手権」を制した古江彩佳と、今シーズンすでに5勝でメルセデスランキング首位を走る竹田麗央が同組で対決した。今では珍しくないこうした豪華ペアリングが実現するようになったのは、誰もが知るあの“レジェンド”がきっかけだった。
ペアリングを決めるのはJLPGAと主催者の話し合い
予選ラウンドのペアリングは大会の主催者と日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の話し合いによって決まられます(決勝ラウンドと、3日間大会の予選2日目は前日までの成績順)。
これは余談ですが、実力的に「?」という選手がいい組で回ることがあるのは、主催者の意向が反映されている時です。
今大会は主催者でもあるJLPGAが全ての権限を持って決めることになります。
そして今回のような豪華ペアリングが初めて実現したのは今から18年前の2006年大会でした。
絶対女王、最強選手と回って「凱旋優勝」したのは宮里藍
この年の大会の予選ラウンドで最大の注目を集めたのは、前年まで6年連続賞金女王と女子ツアーで無双状態だった不動裕理。今年の竹田と同じく、5勝を挙げて賞金ランク(当時はポイントではなく獲得賞金によってランキングを決定していました)首位を走っていた大山志保。そしてこの年から主戦場をアメリカLPGAツアーに移した宮里藍の3人が一緒に回った組でした。
宮里はアメリカで優勝こそしていなかったものの、メジャーの「全米女子プロ」などで最終日最終組を経験するなど、勝利は時間の問題、と思われていた状況。2日目に首位に立つと、そのまま優勝した姿は、2003年にアマチュアで「ミヤギテレビ杯」に優勝して一躍注目を浴びる存在となり、女子ゴルフを人気スポーツに押し上げた象徴ともいえるものでした。
「皆さんが最も見たいペアリングにした」と胸を張ったJLPGAだが……
火曜日にこのペアリングを発表した際にJLPGAは「皆さんが最も見たいモノにしました」と誇らしげに話していました。
ですが、この前年まではペアリング作成に不思議な「法則」があったのです。
ペアリングを紙に印刷した際に、ランキング上位の選手から左上、右下、右上、左下というような順番で“外側”からあてがわれていったのです。
スタート時間でいうと朝イチや最終組。本来ならランキング下位の選手が入る位置で、一緒に回る選手もランキング中~下位ということもありました。
現場やテレビ、配信を通じてファンに見てもらうことが、目的のプロスポーツの興行でこれはあまりにノーセンス。なぜこのような法則ができたのかはわかりませんが、長年続けられていた“慣習”をあっさり覆させた宮里藍の存在がいかに大きかったかがわかります。
「メインイベンター」が活躍
18年前は宮里と回った大山が7位。不動は最終日に78を叩いて14位だったものの、予選ラウンドを終えた時点では4位と、ともに「メインイベンター」の役目を果たしました。
今回は竹田が初日にいきなり8アンダーで首位発進。古江も5アンダーの5位で続きました。
そして2日目には別の組で回っていた岩井明愛が首位の竹田と3打差の2位に浮上。3位には65で回った2年連続女王の山下美夢有が続き、決勝ラウンドも熱い戦いが続きそうです。
「日本女子プロ」が沖縄で開催されたのは上初めて。現在の繁栄の礎を築いた宮里藍の出身地は、コースから小一時間の距離にある東村、というのも何かの縁なのかな、と感じさせられた大会です。
(取材・文/森伊知郎)
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