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プロギア「PRGR 0 ウェッジ」球足を活かせる適度なスピンのピッチエンドランが打ちやすい!

プロギア『0 ウェッジ』をロマン派ゴルフ作家が検証する!

2024/09/17 ゴルフサプリ編集部 篠原嗣典

PRGR 0 ウェッジ

プロギアからを2024年9月13日に発売された『PRGR 0 ウェッジ』をコースに持ち込んで、徹底的にレポートする。

PRGRのウェッジの技術を詰め込んだ 0 ウェッジ に注目!

『PRGR 0 ウェッジ』のコピーは、“やさしさ、スピン、抜けのよさ。 ピンに寄せるために、無類のやさしさをプラス。”だ。『PRGR 0 ウェッジ』は、やさしさを追求したウェッジであることをわかりやすくするために、前モデルよりフェースを大きくした。大きく見えることで安心するゴルファーは多いからだ。

そして、「新形状オーバル・キャビティ・デザイン」というPの字のようにネックと外周を軟鉄鍛造で成型し、フェースとバックフェースをはめ込む方法で、寛容性をアップした。さらに「オーバル・キャビティ・デザイン」は、ロフトごとに最適になるように変更されている。

PRGR 0 ウェッジ

見てわかる部分として興味深いのが「イージー・ワイドVソール」である。
V字になっているソールは、ソール幅とV字角度をロフトによって最適化されている。
48度と50度の『PRGR 0 ウェッジ』は、フルショット時のソールの抜けを重視。
52度と54度は、フルショット、ショートゲームのでの抜けを両立。
56度と58度は、ワイドソールとバウンス効果が最大化。

ウェッジは、ソールで決まる、というゴルファーがいるほどなので、新しいソールには注目である。

最後に、「縦マイクロミーリングフェース」だ。
フェースの表面に縦目の微細なミーリングを施し、濡れたライからでもスピンが効いたショットが可能になるという。

『PRGR 0 ウェッジ』は、どのくらいやさしいウェッジになっているのか? 注目しながら試打ラウンドに突入した。
試打した日は、晴れ時々曇りで、気温は24℃〜31℃、やや風というコンディション。
『PRGR 0 ウェッジ』は、50度 、56度。シャフトは、スペックスチール Ver.2 FOR WEDGE。打ち慣れていて、クラブ影響だけに集中できる『TOUR B X ボール』を使用した。

使い方さえ覚えれば高性能を証明してくれるのが PRGR 0 ウェッジ!

『PRGR 0 ウェッジ』を使用してラウンドし、わかったことを挙げる。

打音打感/音量はちょうど良い、高音で硬質、残響も少ない音。打ち応えは軽めで乗り感あり、手応えは重い芯感で独特。

弾道スピン/高弾道。高低の打ち分け楽々。オートマチックに強烈なスピンがかかる。

飛距離/ほぼロフト通り。ハンドファーストに打つと合いやすい。

『PRGR 0 ウェッジ』の第一印象は、打ったことがないウェッジだなぁ、だった。
芯に当たったときに、ズンという感じで乗り感と重さを強く感じるからだ。打感が重めなのに、芯感はクリアで軽いというウェッジが多い中で、逆なのである。
ただ、その違和感には、すぐに慣れてしまう。成功体験が続くからだ。つまり、『PRGR 0 ウェッジ』はやさしい、のである。

PRGR 0 ウェッジ

適度なグース感などもあって『PRGR 0 ウェッジ』は、日本独特のウェッジの流れも入っている懐かしさがある。それは、すぐに使い勝手として発揮される。グースを活かすように、ハンドファースト気味に構えて打ってみると、ソールの効きが最大になるのだ。少し打ち出しが低くなってもスピンが綺麗にかかるので、50ヤードぐらいのアプローチでも落下したボールマークの横に止まった。

『PRGR 0 ウェッジ』のすごさは、グリーン周りで低いピッチエンドランを狙うときに発揮される。スピンがオートマチックにかかるウェッジは、こういうときに球足が安定せずに、スピンがかかりすぎて大ショートというミスが出るが、『PRGR 0 ウェッジ』は、球足を使いたいときにはハンドファーストを強くして、少しリストを使えば、簡単に球足が使えるのだ。この部分は、ツアーウェッジのような切れ味を感じさせた。

『PRGR 0 ウェッジ』は、ハンドファースト気味に構えて打つことを基本にしたいゴルファーにオススメである。

間違いなく、やさしいウェッジだと思う部分は、ミスヒットしたときに飛距離のロスが出にくいところだ。若干のミスなら、キャリーが少し落ちてもスピンが減るので少し転がって、結果として狙ったところまでは行く。

丸めのシェイプには好き嫌いがあると思うが、個人的には大好きで、『PRGR 0 ウェッジ』は扱いやすいウェッジだと思った。
良いと思った別のポイントは、ボールを拾いやすいことだ。ライが良くない所からでも、きれいにボールが上がってくれる。これもさり気なく、やさしいウェッジの条件の一つである。

改めて、バックの中に入っている状態の『PRGR 0 ウェッジ』を見ると、シンプルで渋いウェッジだと思った。

テクニックを活かしたい人には、市場に何本も合うウェッジがある。
でも、シンプルに同じボールを打てれば良いというゴルファー用に作り込まれたウェッジは、ありそうでない。『PRGR 0 ウェッジ』は、そういうゴルファーが待っていたウェッジである。

むずかしいことを無理にしなくとも、使い方さえ覚えれば、ちゃんと結果が出るのが『PRGR 0 ウェッジ』なのである。

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篠原嗣典

篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてデビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。